令によって
令和」の出典について菅官房長官は次のように述べた。
新元号の典拠について申し上げます。「令和」は、万葉集の梅の花の歌32首の序文にある「初春の令月にして、気淑(きよ)く風和(やわら)ぎ、梅は鏡前(きょうぜん)の粉を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香を薫(かお)らす」から引用したものであります。
白川静博士の「字統」は「令」について次のように書く。
礼冠を着け、跪いて神意を聞く人の形。(中略)神意に従うことから令善の義となり令名・令聞のように用いる。また命令の意より官長の名や使役の義となり、のち敬称として令閨・令嗣のように用いる。
万葉集に使われているからといって、「令」に梅の香りがするわけではない。
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