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2019.01.09

「安楽死を遂げるまで」

重いテーマの本であり、間に何冊か入ったりしてやっと今日「安楽死を遂げるまで」(宮下洋一 小学館 初刊2017/12)を読み上げた。
 
1976年生まれでスペインに生活するフリージャーナリストの著者が、スイス、オランダ、ベルギー、アメリカ、スペイン、日本の世界6ヶ国の医師、患者、家族を訪ね、安楽死の「瞬間」にまで立ち会ったルポルタージュである。
非常に真面目で厳粛な記録であり決してジャーナリステイックな筆致ではないが、トータルとしてやはりジャーナリストによる作品である。
 
私にはとても348ページにわたる内容を紹介する力は無いのでAmazonの紹介文をそのまま引用しよう。
 
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オランダの死因3〜4%は安楽死。「死に方」を考える

本書は欧米で活躍するジャーナリスト、宮下洋一氏が自殺幇助団体の代表であるスイスの女性医師と出会い欧米の安楽死事情を取材しながら死をめぐる思索を深めていくノンフィクションだ。

実際に自殺幇助の現場に立ち会った著者は、ヨーロッパ人の強い自我に衝撃を受ける。安楽死はオランダの死因の三~四パーセントだと言われても、日本人である著者はその数に驚きを隠せない。取材を進めるうちに著者は、病による苦しみを抱え、安楽死を望み、自ら死んで逝く人々のまなざしのなかに包み込まれていく。荘厳な個の最期に同情の入り込む余地はなく、彼岸へと去っていく者によって此岸に立つ不安を覚える。

スイス、オランダと当事者たちとの対話を重ねるなかで著者は次第に「安楽死を選べる」ことによって「死を選択しない自由」が生まれることを知る。多様な死に方のオプションがあって初めて人は「生きること」を自らの意思で再選択できるのでは、と。

思えば命は自然からのギフトだ。あたりまえに享受してきた「生」に限りがあると知るとき、人はもう一度能動的に、命をつかみとらねばならず、その瞬間から新たに「生きる」という行為が始まるのかもしれない。本書は「安楽死を望む人々」を取材しながらも、誰もがそれぞれの「死に方」をもっている、という人間存在の多様性へと啓かれていく。死に方とは「生き方」なのだった。

欧米を回った著者は日本に戻り、安楽死に関わった日本の医師たちのその後を追う。西洋から東洋へ。ふいに文章のトーンが変わり、読者は曖昧な薄暗い世界へ引き込まれていく。終末期における医療現場の混乱、対話の不在が露呈する死の臨床。救いはないのか。

しかし、著者の優れた共感力は、薄皮を剥ぐように医師の内面へと迫る。次第に日本的な死生観が医師の語りを通して顕現してくる。その思いは著者にではなく、苦境を支えてくれた地域社会に向けて独白のように語られるのだった。著者は、医師たちのモノローグの中に彼らと自分のつながりを敏感に感じ取っていく。

西洋をていねいに取材してきた著者の結論は、実に予想外であった。終章に著者は記す。西洋的文化の中で見失っていた「生かされて、生きる」感覚を日本での取材を通して発見した、と。これは、西洋を体験した著者だからこそ探り当てた東洋の真珠であると思う。著者の目を通して、読者もまた西洋と東洋の死生観を俯瞰することになる。

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2019.01.08

日産自動車

ゴーンさんはどうなることやら。
 
今日「日産自動車極秘ファイル2300枚」(川勝宣昭 プレジデント社)を読んだ。
30年前、労組委員長として日産に君臨した塩路一郎に対して立ち上がった著者ら7人の戦争記録である。
かねて関心のあった歴史だから面白く読んだ。
ただ国鉄改革3人組の葛西、井手、松田に比し、日産7人組は誰も偉くならなかった。
川克、石原、久米、辻、塙と続いた経営陣は7人組に目を掛けることなく、結局日産を駄目にし、ゴーンの登場に至る。
そしてまたゴーンを引き倒す。
 
昔日産に片山豊というエースが居た。
東京モーターショーを立上げ、北米日産の社長としてダットサンを売りまくり、「ファレディーZ]を世界一のスポーツカーに育てた。
日産の経営陣は片山の能力を恐れ、遂に本社に戻さなかった。
 
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日産にマリン部門があった。
ボートを作り、マリーナを運営した。
佐島マリーナは森繁久弥が個人で作り、日産が引き継いだ。
今福山が、桑田が、YOSHIKIが個人でマリーナを作れるだろうか。
私は森繁さんの縁で東京湾マリーナに艇を置くことが出来た。
 
三河みとマリーナの近くに日産マリーナ東海があった。
新門司マリーナとマリーナ河芸は三河みとマリーナと同時期の建設である。
 
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私は日産には随分たくさんの油を買ってもらったが、トヨタは難攻不落でどうしても出光の油を売り込むことが出来なかった。
 
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こうして日産にはご縁があるのだが、なんとも冴えない会社である。
 

2019.01.05

新生活レビュー

中銀ライフケア水口での生活をレビューしてみよう。
 
環境については先に書いたが眺望、日照、気温、騒音等、​予想以上に快適である。
どういうわけかとても暖かく、私の部屋などエアコン無しで明け方21-22度である。
 
室内、ユーティリティ
殆ど言うことは無い。
食事は原則食堂だからキッチンの狭さは気にならない。
全体のスペース78㎡はマンション暮しを決めた時から覚悟したことだから不満は無い。
先住者が余程余裕のあった人らしく、すべてに良い。
花と小鳥が身近にいないのはつくづく淋しい。
風呂は自室で入るのと大浴場に行くのと半々である。
ゴミ出しなど不便は無い。
 
食事
上々である。
毎食、2種類からチョイス出来る。味に不満はなく、量は多すぎるくらいだ。1食減らしている人も多い。
妻もご飯以外はほぼ完食で、9月10月頃を思うと様変わりだ。よかった。
3食全部食べて2人で月8万4千円で、食べない分は返金される。
自宅の時より安上りだ。
 
館内
我が部屋はフロント(7階)の真下の4階にあり、エレベーターは部屋の直近にある。
フロントにも食堂(6階)にも階段を歩いて行ける。
水口館の部屋によっては長い距離を歩き、エレベーターを幾つも乗り継いで食堂に来る人も居り羨まれている。
期せずしてベストの部屋を選んだようだ。
フロントにはいつも人が居て売店、喫茶もある。
 
交通
何よりもマイカーを手放したことが大きな変化である。まだ慣れない。淋しい。
来宮駅、ショッピングセンター、熱海駅までの自家用バスはやはり少なく不便である。最近路線バスの利用を覚えた。
ついタクシーに頼るが熱海市内は狭く、どこに乗っても700~1400円である。伊豆高原ではちょっと病院に行くにも3千円、5千円であった。
それより来宮駅でもショップでも歩く人は歩いているらしい。下りだと10―15分だそうだ。見習おう。
 
活動
私はネットで<小原流 熱海>で見付けた教室に入門した。教場は起雲閣である。素晴らしい。
水口館で囲碁クラブに入った。2段格で申告したが初戦1級の人に負けた。
問題は妻である。何よりも欲しかった水泳プールが無い。マリンスパ熱海という大きな施設があるが、ここから交通不便で大衆子供向けで雰囲気が悪い。
これまで通っていたホテル内のプール(サザンクロス、ヴィラージュ・・・)が熱海には無い。30分以上ノンストップで泳ぐ妻がプールが無くて泣いている。
卓球クラブを覗いたが全く肌が合わず敬遠した。やり方が気に入らないそうだ。
まだ何もしていない。良くないことだ。
 
総括
10月になって切羽詰まって探した施設だが、結果として非常に良い選択だったようだ。
運営の姿勢も内容もいいし、場所が良かった。
入居者によく聞かれるが価格も割安だったらしい。
 
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