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2018.11.16

貰ってくれるかい

小生、いよいよ熱海への転居を決めました。
詳しくは追々書きます。
 
先立つのは荷物の整理である。整理というより処分である。
何よりもまず本である。一番頭が痛い。
 
わが書庫の奥に「大言海」(大槻文彦 富山房 初刊1904)4冊がある。妻の祖父からうけ継いだ。
 
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祖父は陸軍獣医総監を務め、没後従三位をうけた。
亡くなった後、祖母に「これを頂きたい」と言ったら祖母は「貰ってくれるかい」と返した。
東京農大を苦学して卒業し、結婚後も楽ではない生活の中から総皮装のこの辞典を購うには相当な思いがあったであろう。
祖母はそれらの万感を思い返して、新しく迎えた孫に「貰ってくれるかい」とひとこと言ったのだ。
私はその思いを思ってとてもこの書を捨てられない。
この古い「大言海」を新居に伴う。
 
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もう一つ辞典がある。諸橋轍次の「大漢和辞典」(大修館書店 1959)全13巻である。
これは義父から受継いだ。これも捨てられない。
八方探して栃木県の田舎の古書店に引き取ってもらった。
肩の荷が下りた。
 
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 これも皮装本である。
 
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その他では堀田善衛、須賀敦子、茨木のり子あたりは持って行けそうだ。
岡本かの子、高橋和己は諦めた。
 
老いの道を歩き始めた  黒潮丸

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