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2017.12.10

中古本3冊

∞∞∞2017/11/21∞∞∞∞∞∞∞
今月は3冊の中古本を買った。
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「船で暮らす地中海」足立倫行 講談社 2003年刊
定価1600円  中古価格100円+送料257円
 
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著者足立倫行となっているがこれはルポライターで、内容は我らが学友W組稲次哲郎君の物語である。
2000年にグランドバンクス42クラシックを購入し、彼の地に係留し、地中海中を周航し、欧米の大ラリーに参加するなど真のクルージングライフを満喫した男の物語である。
我らのような貧乏クルージングではなく、広く海外のオーナー層と付き合って日本の紳士として尊敬された男の物語である。
16年間楽しんで、つい先年愛艇「ハイドランジャー号」を手放した。
当然のことながらこの書は発売当時に購入したがヨット仲間の誰かが持って行って失くなっていた。
思い付いて古本で買い直したものである。
 
 
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「茶会記の風景」 谷晃 河原書店 1995年刊
定価:4000円  中古価格:3000円
 
私はかって、<茶道に茶会記あり、華道に花会記あり、庭巡りに何故庭会記無きや>として茶会記に関心を持ったことがある。
その当時読んだのがこの「茶会記の風景」だった。
4千円の定価に惧れをなし伊東図書館に行ったが無く、県立中央図書館から借り出してもらって読んだ。
 
著者は1944年生れ。京大史学科を出て現在野村美術館勤務。
1530年頃から幕末までの茶会記を跋渉している。
茶会記はデータだけの記録である。著者はそのデータから当時の社会情勢、主人や客の置かれた立場、道具の由来などを読み解く。
「松屋会記」など有名な茶会記が4つあり、そこに記録されている茶会だけで3000余りあるという。著者はそれ以外の会記もすべてをパソコンに取り込んで分析し、傾向を探る。しかし決してデータ分析論文ではなく、歴史物語に仕上げている。
(300年の茶会記の歴史の中に、歌舞伎役者は1人も登場しない。)
 
素晴らしい書物で、私がこの20年の間に読んだ本のベスト3に入る。
 
思い付いて中古市場にあるならば買っておこうと思い探したら3000円であったので購入した。箱入りの美本で然るべき奥座敷に愛蔵されていた本だろうと推察した。
 
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「画狂基一」 梓澤要 NHK出版 2017/10刊
定価:1836円   中古価格:700円+257円
 
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まだ先月刊行されたばかりの新刊本だが、中古で安く出ていたので何度も読み返す本ではないので中古で買った。
絵師酒井抱一と鈴木基一とのかかわり、また最晩年の「朝顔図屏風」(NYメトロポリタン美術館蔵)を中心に書かれている。
私には基一の朝顔図はいつも花人・川瀬敏郎が沼津大中寺での自身の花会で活けた「野朝顔」とセットで思い出される。
 
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古書流通は有意義な文化活動だが、著者に印税が渡らない憾みがある。
 

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