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2017.10.14

希望の党の公約―ベーシックインカム

希望の党(小池百合子代表)の選挙公約が発表された。その中に「ベーシックインカム」の言葉がある。
正確には「ベーシックインカムの検討を開始する」であるが。
懐かしい。
私がこのブログで「ベーシックインカム」に触れたのは2008/10であった。
~~~2008/10/24~~~
「ベーシック・インカム」とは、一定額の所得を、すべての人々に、個人ベースで、無条件に交付しようという構想である。
現在の財産や所得、過去の就労経験、将来の就労希望とは無関係に支払われる。
私はゲッツ・ヴェルナーの「ベーシックインカム―基本所得のある社会へ」(現代書館 2007/11刊)を読んで感銘を受け、「ベーシックインカムのこと」と題して次のように書いた。
1.この書でヴェルナーは、「近代工業化社会は大規模化、生産性の向上により、社会の成員のすべてに労働の場を与えることが出来なくなった。しかしそれでは資本主義社会が成立しない。職のない者にも購買力=ベーシック・インカムを与えなければならない。」という。
一見社会主義思想のように見えて、資本主義社会の維持を目的とする。この解釈でいいのかどうか?
日本国内の<グローバル化に負ける>議論とレベルが違うところである。
2.世界中でいろいろ議論されているが、決定的に<この構想は成り立たない>と証明した人はいない。
Googleで「ベーシック・インカム 議員」と検索すると幾つか出てくる。わが国会でも何度か質問されている。(2008年当時で)
しかし殆どは、「私はこんな言葉も知っていますよ」というひけらかしである。
政府の答弁も、「難しい。検討不十分。不可能。」と官僚の作文通りになっている。
そりゃそうだろう。こんなことが実現したら官僚は飯の食い上げだ。
~~~2017/6/12~~~
「隷属なき道―AIとの競争に勝つベーシックインカム」(ルトガー・ブレグマン 文芸春秋 2017/5刊)が発刊され、評判だったので読み始めた。
新たに得た知識
・1960年代、米大統領ニクソンはベーシックインカムの法案に着手し、圧倒的賛同を得て下院を通過、しかし上院で民主党の反対に遭い、数年後に廃案になった。
カナダで1970年代に世界最大規模のベーシックインカム実験「ミンカム」が行われた。実験の結果は、町では入院期間が8.5%減り、家庭内暴力も減少、メンタルヘルスの悩みも減った。
・ブラジルからインドまで、メキシコから南アフリカまで、2010年にはすでに45か国の1億1千万を超える家庭に現金が届けられている。
しかし30%ほど読んで面倒くさくなり、あとは未読で抛ってある。
~~~2017/10/6~~~
今あらためて「希望の党の公約」と聞いて、<今更なによ><新しそうな単語のひけらかしだろう>の感が強い。
官僚に忖度させて実現に結びつければ大したものだ。
一応「隷属なき道」を最後まで目を通すか。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
年金制度をやめてベーシックインカムになっては困る  黒潮丸

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