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2016.07.13

囲碁のこと

今朝のTVで、ある碁会所で今月になって15人も会員が増えたとTopicsを流していた。
数日前、新宿歌舞伎町の碁会所の24時間を映す番組があった。
歌舞伎町の碁会所は私も昔行ったことがある、と見ていたが創業35年というから私の行った碁会所とは違う。私が行っていたのは60年前だ。
 
私は大学生の頃、父に碁を教えてもらった。
倉庫を探したらこの写真が出てきた。懐かしい。
1995kazuumeichiigo3
 
昭和53年頃、阪急六甲の高羽町に住んでいた。
駅までの途中に「鷹羽塾」という学習塾があり、小学生の娘が自分で探してきて行きたいというので行かせた。
面白い先生で時々小旅行に連れて行ってくれた。私もついて比叡山や紀三井寺などに行った。
ある時、ふらりと三宮の碁会所に入ったらその先生が居るではないか。打ったがとても歯が立たない。
その後塾の放課後に寄るようになったが、どうしても3子以上は置かせてくれず、ついに一度も勝てなかった。
神戸を離れてしばらくして、先生の写真が大きく新聞に出た。「虹へ、アバンチュール!」という小説が第1回サントリーミステリー大賞を獲ったのだった。
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昭和58年初版 書棚にあった
 
昭和57年頃、出光静岡支店に松本某君という囲碁の達人が居た。アマチュアの6段で、全国のアマチュア中10指に入ると言われていた。
勿論静岡県のチャンピオンで、当時静岡新聞社が県チャンピオンと時の名人を対戦させる企画があり、松本某君は3子で趙治勲名人と対戦して勝った。最も脂の乗った時期の趙治勲である。
静岡県に囲碁の実業団大会があり、県庁、県医師会、ヤマハ、ホンダなど強豪に伍して出光チームも参加した。松本主将のおかげで一目おかれた。
私も初段格で出場したが全敗であった。私の初段が怪しいというより、みなが下格に詐称していたようだ。
 
雑誌の段位認定の問題を解いて提出したら3段をくれるという。認定証に5万円を払わなければならない。
妻に相談したら馬鹿馬鹿しいというので申請はやめた。
 
社内での昼休みの囲碁はだんだん遠ざかり、将棋を嗜むようになった。食事時間を除いて45分では囲碁は楽しめず、20分ですむ将棋に傾いたのだ。
絶対に歯が立たなかった相手に1年経ったら勝てるようになった。社内将棋大会の優勝賞状がある。
 
リタイア後伊東で碁会所に行ってみたが、タバコの煙に辟易して行くのをやめた。
何人かリタイア老人と打つ機会があったがどうしても3時間はかかる。3番打つまでは離してくれないのでやめた。
 
この15年、石を握ったことはない。

2016.07.09

今年の辞世句

たまたま「ハドリアヌス帝の回想」(マルグリット・ユルスナール 訳:多田智満子)を読んだ。
 
ハドリアヌスが次の次の後継に指名したマルクス・アウレリウス・アントニーヌスは私の高校・大学時代を通じて<尊敬する人物>の筆頭であった。出光への入社時にもその名前を書いた。
「自省録」はいまだに手元にある。
 
160708memoryhadrianus
 
160708hadorianus
 
​多田智満子(1930-2003 福岡生れ、東京女子大、慶大卒)の訳文が心に沁みた。
 
多田がこの翻訳を指導教官の白井浩司との共訳にと願い出たところ、白井は「一文字も直すところは無い。あなたの名前で出しなさい。」と言ったという。
三島由紀夫は「あれは本当は男の翻訳だろう。」と信じて疑わなかったという。
 
160708tadachimako
多田は翻訳家と同時に詩人であり俳人であった。
告別式で配られた遺作句集「風のかたみ」の最後の句。
 
草の背を乗り継ぐ風の行方かな
 
~~~~~~~~~~~~
 
この句を読んで私の一句。
 
波の背を割きて進み̪きわが帆舟(ほぶね)  2016/7  黒潮丸
 
以前、辞世は毎年作り変えるべきだと書いた。
これを今年の辞世の句としておこう。
 

2016.07.06

映画「フラワーショー」

映画「フラワーショー」が7月2日に封切られるというので楽しみにしていた。
アイルランド映画で、無名の女性ガーデンデザイナーがチェルシーフラワーショーに出展して成功を収めてゆく実話に基づいたストーリーらしい。
石原和幸さんの成功物語はわざわざ講演まで聞きに行ったほどだし、是非観ようと思っていた。
 
7月2日になったが静岡の映画館ではやっている様子が無い。
来週東京に行くのでどこかで観られないかと調べて驚いた。
どこも2日から8日まで1週間だけの上映である。
さらに驚いたことには上映館は東京で日劇など3館、神奈川で2館、そして静岡ではゼロ館であった!
 
この調子では2番館、3番館といった上映も無さそうだ。
ガーデニングブームの凋落も極まれり、だ。
DVDになるのかどうか。
 
160706cinemaflowershow

2016.07.05

ネット句会-岩たばこ

岩たばこが咲いた。
 
 
このところ妻がスマホでFacebook俳句会などネット句会に夢中である。
写真を撮って、俳句をひねって、投稿する。
毎日毎日、半日はこれに費やす。
周りに歳時記や国語辞書、類語辞典など10冊近くを積んでいる。
そして<いいね!>や<コメント>などの反応に一喜一憂している。
人生でこんなに勉強したことはない、と自分で驚いている。
 
ネットの句会に師匠は居ない。
一応、みんな同列である。没の無い同人誌である。
勢い、みんなで季節の先取り競争になる。
新しい花の写真を撮って出したが勝ちである。
珍しい季語を見付けて使ったが勝ちである。
 
妻が岩たばこの一番乗りの句を作った。
   涼しげに密かに咲いた岩タバコ
私がこう添削した。
   閼伽棚に秘かに咲けり岩たばこ
幸い反応は上々らしい。
 
閼伽棚のことは昨年3月のこの通信に書いた。
60数年昔、高校の国文の時間に熊谷武至先生に習った言葉である。
 


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