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2016.02.03

「蠣崎波響の生涯」

先に「夷酋列像」にふれ、「蠣崎波響の生涯」(中村真一郎)なる著述のあることを知ったと書いた。
古書価格で5500円と知り入手を諦めた、と書いた。
 
伊東図書館のネット検索で探したが無い。
それで県内図書館の相互利用検索で探したらあちこちにある。
伊東図書館に出掛けて利用を申し込んだら、ごそごそしていて、「うちにありました」と出してきた。
どうやら「蠣崎」の字が難しくて誤字で登録されていたらしい。
 
出てきたのは写真のように大きくて部厚い大著であった。
A5判というのだろう、685ページもある。
 
160202kakizakihakyoubooks3
 
 
1984年北海道新聞の記者が「夷酋列像」がフランスのバルビゾン美術館にあることを伝えた。それまで日本人の誰もが知らなかった。
中村真一郎この時66才。若きより波響に関心を持ち、この時点で数百点の資料を集めていたが未だ「夷酋列像」を観たことがなかったという。
中村は驚喜してこの著にかかり、1989年新潮社より刊行した。
 
私にはとてもこの大著を読み通す気力はない。
 
たまたま宇江佐真理に「蠣崎波響」なる一篇があることを知った。
「桜花を見た」という中篇集の中の一篇である。現在文春文庫になっている。
宇江佐氏については世話物の時代小説を書く人、という程度の知識しか無く、何故蠣崎波響かと思ったが、氏は函館出身で現在も函館在住という。
 
軽く読了した。
非常に抑えた筆致の好著であった。
当然中村氏の大著も読み込んでの作品であろう。
 

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