植物の知性
今年の読書でもっとも感銘を受けたのは、「植物は<知性> をもっている」(ステファノ・マンクーゾ NHK出版)であった。
原著は2013年にイタリアで出版され、2015年に英訳、 2015/ 11に和訳が出版されたばかりの新しい学問を承けた本である。
著者は知性を「問題を解決する能力」と定義した上で、 植物は知性を持っていると言い切る。
植物は多くの問題を解決し、乗り越えていく。 植物は外界から与えられる刺激に適切に対応する。 植物は自分が何もので、 自分のまわりに何があるかをきちんと自覚している。と言う。
植物は私たち人間がいなくてもなんの問題も無く生きることが出来 るのに、私たちは植物無しではたちまち絶滅してしまう。
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非常にショッキングであった。
来年から少しこの方面を勉強してみよう。
といって私が今更世界の食料や薬を学ぶ時間はないので、生け花・ ハンギングバスケット・ ガーデンデザインにおいて植物の知性とどう向き合うか考えてみた い。
植物が美しい花を咲かせるのは昆虫を惹き寄せるためだ、 とは聞いたことがあるが、 人間にあちこちに持って行ってもらうために考えているのではない かとまで言う学者がいるそうだ。
植物の知性はそこまで奥が深い。
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