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2015.11.15

タワーリシチ

諸兄諸姉は牛丼チェーン店に入ることなどまずあるまい。
私とてすきやに入るにはやや構えるところがある。「あら、森下さん。こんなところに?」と言われるのを躊躇う気持ちがある。
(すきやはたまたま道すがらだからで、吉野家、松屋の御三家から特に選ぶ訳ではない。)
 
しかし私は時には入る。カレー牛丼や、780円の鰻丼は安くてよろしい。
妻は絶対に入らない。
 
151115
ところで私はすきやに入ると何故かほっとする。
その訳は相客にある。
都会と違ってこの辺りの牛丼屋に学生やネクタイ族は居ない。
居るのは年寄りか作業服を着た肉体労働者たちだ。この人たちが黙々と、せっせと食べている。
年金生活者の私はその中に入って居場所を得て、何故かほっとするのだ。
 
思わず、声を出さずに<タワーリシチ!>と呼び掛けたい心情になる。つまり<同志!同胞よ!>の連帯感である。
牛丼チェーンのマーケッターにはまさか思い付かない作用であろう。
 
今時<タワーリシチ>とググっても、カクテルの名前か長編マンガの名前としてしか出てこない。
<タワーリシチ>は古語、死語である。私は古語、死語とともにある老人である。

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