« June 2015 | Main | October 2015 »

2015.07.19

ソフトバンクのチームジャパンと早福和彦

5月初め頃より微かに伝えられていたが、ソフトバンクがチームを作ってアメリカズ・カップに挑戦する計画がいよいよ動き出した。
今月末からバミューダで始まる予選に参加するという。
本戦は2017年であり、これから3年にわたる戦いが始まる。
 
ア・カップ戦は毎度使用艇を巡って熾烈な駆け引き・争いがあり、ぎりぎりまで予断を許さない.。今回は以前の20人乗りから5人乗りの小型艇に変更された。
だから日本も参戦出来るようになったのだが。
この騒動で有力艇ルナ・ロッサ(伊)は不参加を表明した。
 
ソフトバンクチームは早福和彦(ニッポンチャレンジ時代からの選手で、解散後15年も雇われクルーとして世界を回ってレーサーを続けてきた男である)を総監督に据え、あとの4人に日本人はいない。
早くもルナ・ロッサのヘルムスマンChris Draperが参加するとの話もある。
 
~~~~~~~~~~~~
 
思えば日本は1992、1996、2000年の3回にわたりニッポンチャレンジとして挑戦したが、予選通過すら叶わなかった。
中心となったのはSB食品の山崎達光とヤマハであった。
 
そして15年のブランクの後、ソフトバンク孫正義が名乗りを挙げたのである。
その意気やよし!
 
しかしもう1人忘れてはならない人物が居る。
ニッポンチャレンジの前にア・カップに挑戦した男が居た。名古屋の人で小林正和といった。
ヤマハのようなバックも持たず、いわば徒手空拳での名乗りであったが、伊勢湾にベースキャンプを構えて訓練を開始し天晴な覚悟を示した。
1990年頃に資力が尽きた。不動産業だったと聞く。
 
~~~~~~~~~~~~
 
このほどソフトバンク・チームジャパンからクルーの募集要項が発表された。
主な募集要項は、
・19歳以上~35歳未満
・健康な日本人男性
・身長180cm以上、体重85kg以上
・日常の英会話が出来る方
・体力、運動能力の優れた人 / セーリング経験不問
 
英会話能力以外はニッポンチャレンジの際の募集要項も殆ど同じでなかったか。
合格者は当面の基地を置くバミューダで訓練を受け、2名程度を正クルーにするという。
 
~~~~~~~~~~~~
 
追記
思い出した。
小林正和氏のチームはたしか「ベンガル・クラブ」と言った。
小林氏の営業母体は「慶屋」グループと言った。
 
そしてまた思い出した。
早福和彦ははじめベンガルチームに居たのではなかったか?
そしてベンガル解散後、ニッチャレに潜り込んだのではなかったか?
 
ベンガルからニッチャレへ、これだけでも大変な物語である。
しかし早福和彦はニッチャレ解散(2000年)から現在まで15年間、ずっと1人で世界のレース艇をクルーとして渡り歩き、レーサー人生を続けてきたのである。
それはもう壮絶な物語であったろう。
 
彼ももう50歳。
その彼を孫正義が拾った。
何が待っているか。
 
一匹狼の流れクルーとチームジャパンの総監督では仕事が違う。
経験や努力で身に付く能力ではない。彼にその天賦があるか?
 
早福和彦、何処へ行く?
健闘を祈ろう。
 
150718softbankteamjapan
150718softbankteamjapanbanner
 
150718sofukukazuhiko

2015.07.07

天気予報

私はTVの天気予報が大嫌いである。天気予報が始まるとチャンネルを変える。
ところが天気予報はだいたい時間が決まっていて、どこへ回しても天気予報であることが多い。
いったいどういうつもりなのか天気予報を延々と15分もそれ以上も続ける局がある。 馬鹿! と怒鳴る。
 
嫌いな理由を考えた。
1.私は雨に鈍感である。
  雨を嫌わない。Gardenerとしてはむしろ雨を期待する方が多い。
  雨は過ぎて行くものである。
  風に対しては神経質であるが。
2.手抜き
  TV局にとって天気予報は最も制作費の安い番組なのではないか?
3.利害関係
  天候に一喜一憂する商売をしていない。
4.無関係
  私がやってきたスポーツ(サッカー、ラグビー、ヨット)は雨に関係ない。
5.天気予報観
  実はこれが一番の理由ではないかと思う。
  40年、50年前、天気予報は自分で作るものであった。
 
  ラジオで毎晩22時に気象通報の時間があり、次の数字を読み上げる。
  「東経**度、北緯**度、風向**度、風力*、気圧***ミリバール、  」
  このずらずらと読み上げられる数字をひたすら図面に書き込むのである。
 
150708tenkizuyoushi2
 
150708tenkizuyoushi1
 
  固定局の位置はすぐ判るが漁船からの報告などは位置どりをしなくてはならない。
  風向や風力などは矢印など記号で書き込む。
  これらを暗いヨットの船底で聞こえないラジオを必死で聞き取って「天気図用紙」に書き込む。
  荒れている時は地獄の作業だった。
 
  そして気圧から等圧線を書いて、天気を予想する。
  だいたい天気図をとるのは若手で、予想はスキッパー以下の鳩首協議となる。
 
  私にとっての天気予報はこういう作業であった。
  「気象予報士」の「ひまわり8号」の御託は聞きたくもない。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
森下一義 a sailor and a gardener

2015.07.05

ジャンケンで

<ジャンケンで負けて蛍に生まれけり>  池田澄子
 
偶々今朝の俳句番組で見掛けた句である。
蛍を視ている池田さんが詠んだ句だろうか? 飛んでいる蛍さんの句だろうか?
 
<ジャンケンで負けて日本に生まれけり>  黒潮丸
 

« June 2015 | Main | October 2015 »