南伊豆のジオサイト巡り
「まちこん伊東」の「まちづくり講座」-「 南伊豆ジオサイト巡り」に参加してきました。
大型バスで補助席まで一杯の人気講座です。 私が一昨年伊豆半島と本州の衝突現場を見て感激したのもこの講座 でした。
伊豆は国のジオサイト指定を受け、 さらに世界の指定を受けようと努力中です。組織作り、 ガイドの養成、現場の整備などに大童です。このツアーにも資格取得したばかりの俄かガイドが大勢参加していました。
今回巡ったのは主に石廊崎、妻良・ 子浦あたりの海底火山が噴火してその後隆起して陸上の地形となっ ている現場の観察です。
~~~妻良・子浦~~~~~~~~~
カヤック体験を募ったら30名の応募があり、 定員オーバーで23人を選んだら経験者は3人、女性18人のほぼ全員が60才以上です。元気のよさに参ります。
当日は風が強く漁船も港外に出られなかったのに全員がカヤックをマ スターして縦列になって帰ってきました。
私は漁船での観察グループに入り、ガイドから説明を受けました。
妻良の港は私には忘れられない思い出(ヨットでの) が幾つもあるのですが省略します。
昼食をとったお店の若おかみ(アラサ・フォ) とアラサーの船頭が目と耳を皿にしてガイドの説明を聞いていまし た。地元に育ちながらまったく聞いたことの無い知識だそうです。
若おかみも船頭も渋皮のむけたいい女いい男で、誰かが「夫婦か?
~~~南伊豆休暇村~~~~~~~~~
宿泊は弓ヶ浜の南伊豆休暇村でした。 昔の国民休暇村が民営の休暇村チェーンになっているようです。 37か所あるそうです。バイキングで、1万円で、結構でした。
~~~逢ケ浜~~~~~~~~~
後ろの岩を見て下さい。柱状節理というんですよ。
~~~雲見、烏帽子山、千貫門~~~~~~~~~
伊豆の西海岸を航走ると田子の尊の島、雲見、 波勝などが目印です。 雲見の烏帽子山はその姿の良さにかねて憧れていました。こういう岩が崩れずにいるのは海中で噴火・隆起した岩脈だからだそうです。
ところがなんと「まちこん伊東」
そんな話をしていたらユミ子さんが言いました。「 私は昭和25年、5才で祖母と一緒にここに登りました。 松崎から雲見までポンポン蒸気に乗りました。」現在68才か。
「子浦出身の詩人石垣りんの詩にポンポン蒸気が出てきますよ。」と教えたのですが、帰宅して詩集を探したが「汽船」は何度も出るけど「ポンポン蒸気」は見当たりません。今度ユミ子さんに謝らなければ。
~~~松崎・石部の棚田、ゆうすげ公園~~~~~~~~~
松崎に棚田があります。私はサボって降りなかったけど皆さん律義に相当下まで降りてまた登ってきました。
上に湖も川も無いのにどうして棚田があるのか。海底が隆起した地形の上に陸上の火山が噴火した岩石などが堆積すると、隆起した地面は固い岩で水を通さず、陸上噴火の堆積が水を貯えます。こうして陸上火山のあとはなだらかな優しい地形になるのだそうです。ゆうすげ公園もそんな場所です。
~~~山陰海岸ジオパーク~~~~~~~~~
私が今回最もびっくりしたのが、山陰ジオパークから来たIさんのお話です。
もともと日本は大陸とくっ付いていて、2000万年前頃に離れて日本列島になったのだそうです。知りませんでした。伊豆が本州にくっ付いたのは6,70万年前だけど。
このIさん、大阪から山陰にダイビングに通っているうちに地元のお兄さんと結婚して、そこが民宿でお姑さんに喧しく料理を作らされて、参ったなと思っていたらダイビング中にダンゴウオとやらを発見して、それが評判になってダイバーが押し寄せ、その案内で料理から解放されたというお姐さんです。そしてジオに魅せられて今ではジオの伝道師として全国を飛び回っています。
地学の先生、歴史の先生、いろんな先達がいて、中には東海バスの運転手だった人もいて、いろんな話が聞けて、とても有意義なツアーでした。
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