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2011.10.10

当代創流

松村栄子という作家がいる。
1961年静岡生れ。筑波大卒。1992年芥川賞受賞。
40才を前にして京都に移住、たまたまお茶の稽古を始めるが、ネット上の茶のサークルに巡り合い大きな刺激を受ける。そして「ひょっこ茶人、茶会へまいる」「雨なれど粗茶一服」など著す。

私は松村氏の名前も知らなかったが、<茶会記>への関心からこの2作を読んだ。
その中に氏がネットで調べた「ひょっこ茶道流派調査」があった。
それこそ三千家から始まって薮内流、宗偏流、遠州流などと44流が並ぶが、末尾の方に当代創流の流派が載っていた。こんな泡沫流派を拾った資料は他にない。

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丹月流
丹下明月
抹茶・煎茶・紅茶・中国茶を精神文化と礼法の両面から学ぶ。茶の湯のあり方は時代とともに変わり、「復興の茶」「経済の茶」が主であった昭和に対し、平成に求められるのは「心の茶」である。茶室が必需とは考えず、宇宙全体を茶室に見立てる。点前技法には立姿式・椅子式・正座式があり、そのすべてに音楽を調和させる。中国浙江樹人大学家政科では正課科目に採用。3年で茶名、5年で庵号、7年で教授資格が得られる。当代家元が開祖。

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茶道小笠原流宗家
小笠原宗幸
武家流の点前に小笠原流作法を取り入れた新しい流派。当代家元が開祖。

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桜月流
二条隆明
和歌修練の一環として、香、花、茶、蹟、楽、作庭、料理、有職など日本的教養を幅広くたしなむ雅びな流派。基本は「遊び」であり、「修練」も「遊び」より体得すべきと考える。「弐条御家流」をあらため2011年発足。当代家元が開祖。

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日本茶道塾
吉野白雲
「茶道」が発見した「侘」の真理を追究し現実世界に応用すべく修行する道場。1999年開設。水屋作りや灰作りなどの基本講座を流派にこだわることなく塾生以外にも公開している。侘び茶草創期にあった自由な創造性の実践として、組立式茶室をトラックに積んでの全国行脚、日中韓三国茶法の融合などの試みも。海外や遠方向けには通信講座があり、茶道を通じた国際交流にも熱心。塾長・吉野白雲(初代)

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給湯流茶道
谷田半休
かって茶道は武士たちに戦を忘れさせるひとときを提供した。現代の企業戦士たちにも同じ効用をもたらすはずだとのコンセプトから、会社の給湯室などで催す茶会を推奨する。2010年より活動。肩書を忘れるためIDカードを華麗にはずす、電気ポットのボタンを二本指揃えて優雅に押すといった所作や、マグカップに抹茶を入れ、両手で茶筅を回す「営業マンもみ手・火おこし点前」など、ユニークは作法をさまざま考案。当代家元:谷田半休。


村田珠光から数えれば600年にもなろうとする茶の湯の世界で、あえて当代創流するとはなんたる快挙であろう。
これら開祖は現代の英雄である。

ジョブスも言っているではないか。
”Stay hungry. Stay foolish.”
若者よ、どんな世界でもいい、そこで当代創流を目指すべし。


 

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