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2011.09.30

座り姿

歯医者の待合室で手に取った雑誌(家庭画報9月号)の1枚の写真に思わず眼を奪われた。

それはある茶会の席で、正客と次客の2人が並んで座った写真であった。
凛として威風辺りを払う佇まいは、日本人の姿の美の極致ではあるまいか。
跳んだり走ったりする裸の姿の美ではなく、装った姿の美である。

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正客 千家十職-土風炉・焼物師 十七代永楽善五郎氏
次客 千家十職-釜師 十六代大西清右衛門氏

亭主 北村美術館館長 木下収氏
所  大徳寺玉林院 蓑庵(さあん)


近年、正客は生涯辺りの空気を読むことに疲れ果て精気を失った財界人か政治家、次客は背骨が曲がり肩が窄まった媼の写真ばかりの中で、このお二人の姿のなんと美しいことか。


追記
和服姿というと現代人はすぐに歌舞伎の舞台を思うが、私の知る限りで室町から江戸期の茶会記に歌舞伎役者は1人も登場しない。
何か理由があるのであろう。

 


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