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2011.03.21

庭とキュレーター

「キュレーションの時代」(佐々木俊尚)なる書籍が出版されて、あちこちで書評など見掛て、おおよその内容は推察された。

ところがその本を読む前に、私の思考回路は佐々木氏の論旨とはまったくかけ離れた方向に入ってしまった。
まず私の頭に浮かんだのはあの宝石店ティファニーの息子でキュレーターとしてNYメトロポリタン美術館に入館し、若干35才で館長となって辣腕をふるった男の物語である。彼の書いた本を読んだことがある。

さて何という男だったか。何という本であったか。
さっぱり思い出せない。素晴らしく面白い本だった。
検索しても出てこない。
諦めかけてわが本棚を眺めていたら、ありましたねえ!
「謎の十字架」(トマス・ホーヴィング 文芸春秋 1986年刊)
あまり面白くて捨てずにとっておいた本であった。
まあこの本の内容紹介はやめておこう。
あらためて検索して、同著者による「にせもの美術史?メトロポリタン美術館長と贋作者たちの頭脳戦」 (朝日文庫)があることを知って、アマゾン中古で注文したのであった。未着である。

こうして”キュレーター”の言葉を弄っている中で、ふと”庭”と回路が繋がった。
私はオープンガーデンの各庭評価に端を発して苦難の道を歩いている。遠くから交通費をかけて見に来て下さるお客様に、何らかの庭の情報を伝えなければいけないのではないかと思い立ったのだ。もう4年も前のことだ。

しかし評価は難しい。どういう項目をどういう形式で評価するのか。「茶会記と花会記」「庭の採点」「庭のリスト作り」など、あてどなく経巡っている。茶会記を読み漁り、ワインのパーカー・ポイントを研究し、リスト作りでは350カ所の日本庭園リストまで作ったが、所期の目的にはほど遠い。

キュレーター。そうだ。庭を採点し紹介するとはキュレーターの仕事ではないか。

そう考えるとまた新たな取り組みが出来そうな気がする。
元気を出そう!

110321


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