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2011.03.31

原発事故-まだらの目

原子力安全委員会委員長の略歴である。

班目 春樹 (専門:流体・熱工学)
1972.3.東京大学大学院工学系研究科修士課程修了
1990.11.東京大学工学部教授
1995.4.東京大学大学院工学系研究科教授
2010.4.原子力安全委員会委員(常勤)

現場経験どころか原子力経験も行政経験もない。
この人の原子力行政能力は、管、海江田以下だろう。
管と一緒に勉強に行けて良かったね。

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サルコジは予定もなかったのに日本に押しかけて来た。
オバマは「原子力政策に変更はない」と言い切った。
さすが政治家である。これが政治家である。

日本政府の原発事故対策会議は福島の現地でやるといい。
そして「直ちに健康に影響はない」ことを国民に示せ。
それが政治家であろう。

 

2011.03.29

茶会記の風景

話題がころころ変わって申し訳ないが、どうしても書いておきたい。

この10日ほどかかって「茶会記の風景」(谷晃 河原書店 1995年)を読んだ。
素晴らしい本だった。
静岡県中央図書館の本を伊東図書館を経由して借りて読んだ。

著者は1944年生れ。京大史学科を出て現在野村美術館勤務。

1530年頃から幕末までの茶会記を跋渉している。
1つ1つの茶会記は次のようなものだ。
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まさにデータだけの記録である。著者はこのデータから当時の社会情勢、主人や客の置かれた立場、道具の由来などを読み解く。
「松屋会記」など有名な茶会記が4つあるそうだが、そこに記録されている茶会だけで3000余りあるという。著者はそれ以外の会記もすべてをパソコンに取り込んで分析し、傾向を探る。
しかし決してデータ分析論文ではなく、歴史物語に仕上げている。

1623年、秀忠は新築なった尾張徳川義直邸を訪れた。この公式訪問を「御成」といい、その次第を記す。
・御成の前日に義直は登城して御成のお礼言上。
・当日朝、義直は将軍を迎えに登城。
・義直邸に到着した将軍は相伴衆大名三名の出迎えを受けて露地口より数寄屋に入る。
・数寄屋で茶事。引き続き懐石となり、濃茶が呈される。
・鎖の間に移り、薄茶。
・別室に移り将軍は長袴に着替える。
・書院に出御。将軍から義直と家臣に賜物。三献の祝儀。義直は腰物を拝領。
・広間に移って将軍家の賜物と尾張家の献物の授受。
・能三番と狂言一番。
・書院に戻って七・五・三の膳部。
・広間に移り再び能・狂言を鑑賞。
・入御と逆の順序で将軍は還御。
・義直はすぐ登城してお礼言上。
他に、
・将軍の御供衆三百人に五・五・三の膳部。
・御徒歩衆二百人と足軽衆六十人、御中間衆二百人に膳部。
・楽屋衆五百人に一日三度の膳部。
翌日
・跡見の大名衆百人ほどに七・五・三の膳部と能楽上演。それぞれに供もあろう。
別例であるが、綱吉が土浦藩邸に御成した時の費用は藩の年間収入の1.2倍を要したという。

多くの茶人・茶会の様子が述べられるが、私が特に感銘を受けたのは井伊直弼である。
彼の茶会には大名や茶人は殆ど登場しない。家臣ばかりである。
片桐宗猿(石州流)について熱心に学んだ。次の写真は直弼の質問に宗猿が解答の付箋を貼ったものである。「茶湯尋書」として残る。

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300年の茶会記の歴史の中に、歌舞伎役者は1人も登場しない。

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続けて同著者による「仮想茶会潜入記」(淡交社 2007年刊)を読んだ。
これは思い切って時空を超えた人物を創造し、歴史上の各茶会に参加させる。
面白いが前著の迫力の後で読むのは勿体ない気がした。

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叙述は殆ど無く、名詞の羅列だけの茶会記がかくも豊かな歴史を語る。
素晴らしい文化だ。

私は「茶会記」に適う「庭会記」の様式の確立を模索しているのだが、分不相応な野望であろう。


 

2011.03.27

原発と海とドイツと

なんでも海に流れれば拡散して問題なくなると、そこから先は誰も論じない。
海男のわたしとしては心が痛む。
海は無限ではないことを抽象概念ではなく実感として知っている。

ところでドイツの原発は何故か海辺ではなく内陸に多い。
原発は海辺でなくても操業出来るのか?
冷却水はどうしているのか?

知ってる人は教えて下さい。

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2011.03.25

「庭のキュレーター募集」

オープンガーデンを訪ねて下さるお客さまのためになんらかの評価を提供すべきではないかと考えて「庭の採点」の袋小路に入り込み、その困難さに一時期「庭のリスト」作りに逃げ込んでいました。
350庭の「日本庭園リスト」を作成してから、もう2年も経ちますか。

その経緯をここにまとめてあります。

そして最近、庭の「キュレーション」の切り口から進めてみようかと考え始めました。
採点とか評価に拘っているより新しい境地が開けるかもしれません。

私が全国の庭をすべて観ることは出来ません。
では人気投票か?
以前から言っているように私は”集合知”は好きではありません。
そこで<キュレーター募集>です。

どのようにするか、これから考えます。

 

2011.03.24

「オープンガーデンの現状と課題」

このほど私なりの見方で「わが国オープンガーデンの現状と課題」をまとめました。

よろしければご覧ください。
こちら

2011.03.21

大地震・津波の呼称

各機関によって今回の大震災の呼称が異なっています。

官邸-東北地方太平洋沖地震
総務省-同上
気象庁-同上
国土交通省-東北地方太平洋沖・中越地震

NHK-東北関東大震災
民放-東日本大震災

朝日・毎日・日経-東日本大震災
読売-東日本巨大地震

10日もたってこの有様です。

 

原子力発電の今後

今回の事故により原発アレルギーは更に高まり、もう新たな原発は作れないだろうとの議論が大勢である。

当座はそうかもしれないが、10年のタームでみたら必ずしもそうではないのではないかと私は考える。

日本では広島・長崎の体験もあって極端な放射能アレルギーがあった。
そのためまともな議論も検証も封じられてきた。触れることの出来ないタブーゾーンであった。
しかし今回、決死の人たちが現場に入り、放射能に触れてきた。国民は目の当たりにそれを視た。
制御出来るものであることを知っただろう。
暴走したら危険なのは火も水も同じである。火でも水でも人は死ぬ。

私のかねての希望は、原発を地下壕に入れることである。目に触れないようにしてもらいたい。
あんな禍々しい図体を人目に晒すな。
ガソリンスタンドでも石油タンクは地下に埋めるではないか。

 

庭とキュレーター

「キュレーションの時代」(佐々木俊尚)なる書籍が出版されて、あちこちで書評など見掛て、おおよその内容は推察された。

ところがその本を読む前に、私の思考回路は佐々木氏の論旨とはまったくかけ離れた方向に入ってしまった。
まず私の頭に浮かんだのはあの宝石店ティファニーの息子でキュレーターとしてNYメトロポリタン美術館に入館し、若干35才で館長となって辣腕をふるった男の物語である。彼の書いた本を読んだことがある。

さて何という男だったか。何という本であったか。
さっぱり思い出せない。素晴らしく面白い本だった。
検索しても出てこない。
諦めかけてわが本棚を眺めていたら、ありましたねえ!
「謎の十字架」(トマス・ホーヴィング 文芸春秋 1986年刊)
あまり面白くて捨てずにとっておいた本であった。
まあこの本の内容紹介はやめておこう。
あらためて検索して、同著者による「にせもの美術史?メトロポリタン美術館長と贋作者たちの頭脳戦」 (朝日文庫)があることを知って、アマゾン中古で注文したのであった。未着である。

こうして”キュレーター”の言葉を弄っている中で、ふと”庭”と回路が繋がった。
私はオープンガーデンの各庭評価に端を発して苦難の道を歩いている。遠くから交通費をかけて見に来て下さるお客様に、何らかの庭の情報を伝えなければいけないのではないかと思い立ったのだ。もう4年も前のことだ。

しかし評価は難しい。どういう項目をどういう形式で評価するのか。「茶会記と花会記」「庭の採点」「庭のリスト作り」など、あてどなく経巡っている。茶会記を読み漁り、ワインのパーカー・ポイントを研究し、リスト作りでは350カ所の日本庭園リストまで作ったが、所期の目的にはほど遠い。

キュレーター。そうだ。庭を採点し紹介するとはキュレーターの仕事ではないか。

そう考えるとまた新たな取り組みが出来そうな気がする。
元気を出そう!

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2011.03.19

勅使河原霞と武田陽信と蓮見清一と

evernoteで過去の記録を整理していて、4年前に書いたシドニー・ホバートレースに参戦した武田陽信氏に関する記録が何本かあるのを見付けました。
草月流勅使河原蒼風の娘・霞を攫った男でもあります。

また、オマケ付雑誌で一世を風靡する宝島社蓮見清一社長のテヴィス・カップ参戦の記事もありました。

我ながら面白かったのでこれらを一編にまとめてわがサイトに載せました。
よろしければご覧ください。こちら

こんなことをしたのもevernoteの効用です。

 

2011.03.16

計画停電とローソク

わが家の食卓サイドのローソクの準備であります。

3つのローソクが出番を待っているのであります。 お宅様は如何?

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さよう。本信はスカブラであります。
”スカブラ”についてはGoogleでご検索あれ。

 
 

2011.03.15

計画停電と石油ストーブ

計画停電で電気が止まるというので、それなりに準備をしました。
ローソク。マッチ。懐中電灯。水筒。・・・
電気ポットは駄目だろうからと昔の保温ポットを探したけどありません。そうだなあ、もう20年以上も使ってないなあ。

石油ストーブ! ホッホッ。ここでジジイが一威張り出来るのであります。

しばらく前、この日の来るを見越して手動式の石油ストーブを買った経過をこのブログに書いたことがあります。
その証拠を以下に再録しましよう。

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・・・略・・・
電気で連想するのは岬を回った途端にヌッと現れた禍々しい原発の煙突であります。(これはエンジン不調で夕暮れ遅くなって御前崎の岬を回った時の強烈な記憶です)
原発も火力も大気に汚染ガスを放出し、海に大量の温水を放流します。
都市ガスは製油所建設時に見たLNG冷凍タンクの側板の厚さ40センチが忘れられません。
プロパンは、業者間で消費者1軒を5-10万円でやりとりする、安全の名の下に強いギルドで結ばれた世界です。

・・・・・
というわけで熱源は灯油に落ち着きました。いろいろ言うが要するに安いからでしょう。いや、灯油は燃えると水になるからいいのだ。
熱源は灯油として、器具はどうするか。
FF式は壁に穴を開けなければなりません。わが家の壁は12センチのコンクリートで、簡単に穴が開かないのです。ファンヒーターなら穴は不要です。今店屋に並んでいるのはファンヒーターが全盛です。しかし待てよ。ファン式は停電時に使えないぞ。新潟を見ろ。電気がないと使えない代物だ。

とどのつまり今回の新調は昔ながらの手動式石油ストーブに致しました。16800円でした。
どうでしょう。この思考回路。
<昔の知識に凝り固まった頑固でケチなクソジジイ>そのものですね。
我ながら笑ってしまいました。  2004.12.03

041203petrostove

~~~~~~~~~~

ハッハッハ。 先見の明でありますなあ。 計画停電よ、来い!

 

2011.03.03

ソーシャルメデイア3 evernote


このところずっとevernoteにハマっている。
といってゲームではないから遊んでいるわけでなく、もっぱら情報を溜め込んでいる。
evernoteの使用目的は先に書いた。この目的に合った情報を過去の記録から取り込んでいるのである。取り込みの機能も検索の機能もすこぶる快適だから、ある程度情報が溜まってからが楽しみだ。

~~~私のevernote使用目的は、~~~~~~~
・<マリン>に関する必要情報と記録
・<ガーデン>に関する必要情報と記録
・関心のある歴史・経済・文化に関する情報と記録
・私自身のアウトプット(ボートの鑑定報告書、雑誌寄稿記事等)の記録
・プライベートライフの記録
である。なお記録は私自身のためであり、後生に残すほどのものではない。
~~~~~~~~~~

現在約500ノート。
このあたりまできて気付いたことの1つが、本来目的とすべきテーマについての情報の収集が少なかったり止まったりしていることだ。
これは目的が難しかったり、ついつい他のことに気を取られたりする結果である。もっと明確に目的をもって努めなければいけない。
evernoteでの情報の整理はそういうことを気付かせてくれる。

ところでevernoteの解説本によればいろんな情報収集の方法が書かれている。
TwitterだったりRSSだったり、そういう所謂ソーシャルメデイアから自動的に情報を取り込む方法が書かれている。
しかし私にはこれが判らない。
例えば私の目的の1つ、「<茶会記>のような、庭を訪問した時の<花会記(仮称)>の記述形式を作りたい。」ための情報が、ソーシャルメデアイ上に流れているとは思えないのである。そんなものは無いと思っていい。
よしんば千に1つ万に1つあったとしても、自動で取り込まれたジャンクを取り除く作業の方が大変だ。
自動ではなく自分で探しに行く方がいい。

そこで京大のカンニング 事件である。
ここで犯人は情報をYAHOO知恵袋というソーシャルメデイアに求めた。
なるほど回答はあっという間に得られた。しかも無料で!

それでソーシャルメデイアは素晴らしいか?そこで得られる知識は素晴らしいか?
私には馴染めない。

 

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