9月のベーシック・インカム
先日(9/30)の朝日新聞の論壇時評で東浩紀がベーシック・インカムについて大きく取り上げていた。
「エコノミスト9/21号」「POSSEVol8」および「現代思想6月号」がそれぞれベーシック・インカムの特集を組んだらしい。
東は各論文について紹介し、注目すべき論点として、<労働は社会からの承認の証という重要な役割を担っている。現金給付によって労働から解放することは彼らが社会から承認される場を奪うことになる。>を挙げている。
「エコノミスト9/21号」は既に店頭になく、バックナンバーを手配したが未だ入手出来ていない。
東によれば小沢修司が、<月額8万円の現金給付が現在の日本の経済状況でも十分に実現可能であるとの試論を提出している。>という。
「POSSE」は聞いたこともない雑誌で、静岡に出たついでに戸田書店で探した。受付に尋ねたら早速コンピュータで在庫を探し、2階の○列○段にあるという。2階に行ったが広くてうろうろしていたら、2階の案内係が来て連れていってくれた。2冊あった。
さすが大書店で、伊東ではこういう経験は出来ない。
どうやら「POSSE」は雑誌というより組織の機関誌のようだ。
(POSSEとは「労働相談、労働法教育、調査活動、政策研究・提言、文化企画を若者自身の手で行うNPO法人」だそうだ)
読んでベーシック・インカムの一般的な紹介の時代は過ぎ、各フェーズでの具体的な研究が進みつつあることを知った。
私は社会政策に関してまったく無知無関心であったので最初にベーシック・インカムに触れた時はヘーッと思ったが、現在は関心は持ちつつも敢えて旗を振るほど肩入れはしていない。
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