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2010.10.30

便利さと堕落

嵐の中を図書館まで出かけた。
どうしても返さなくてはならない事情があったのである。

帰途、トラックとのすれ違いで左に寄ったところ、左前輪の側面を高い縁石に擦ってしまった。
しばらく走ったがどうもおかしい。降りてチェックしたらパンクしていた。伊東警察の近くであった。

すぐに来てくれるかどうか危惧しながらJAFに電話した。
5分でレスキュー車が来て、12分で予備タイヤに交換してくれた。大雨の中である。
料金無料。
予備タイヤは弱いのですぐに本タイヤに交換すべきという。

オートバックスに寄った。
ちょうどピットが空いていて、15分で新タイヤに交換してくれた。
パンクしたタイヤは側面が切れていた。
店の人によれば<今頃のタイヤは接地面は強いけど、側面は薄い>のだそうだ。

なんと便利なことか。タイヤが切れてパンクしたというのに、自分の手はまったく汚さずに30分で修復されてしまった。
昔はこんな大雨の中でも、自分でジャッキを取り出してタイヤを外し、予備に積んである本タイヤに交換する作業をしたものだ。
びしょ濡れになり30分では済まなかったであろう。

この便利さをどう思うか。
今時の人はタイヤ交換など経験もないし、考えもしないであろう。
それが若者が海外に出たがらない理由か。
人間が劣化している。堕落している。
本物の交換タイヤでなくその場しのぎの予備タイヤを積んであるのも問題だ。
ちょっと擦れて破れるタイヤも問題だ。

といって年寄りが出しゃばる幕でなし。

~~~~~~

4年前の9月10日、私はここに<斉藤佑樹はアメリカの大学に行くべきだ>と書いた。

4年後斉藤は<私を指名してもらったことに感謝します>とか言っている。
ああ、彼もつまらないおじさんになってしまった。

 

2010.10.25

巨人ファンはどこへ?

日本シリーズの1、2戦を地上波TVで中継しないとは、野球放送を見ない私にとってもショッキングなニュースであった。

なんでも、2005年までの巨人戦は年間120-130試合中継されていたそうだ。それが今年は27試合であった!
2000年までは視聴率はほぼ20%をキープしていた。その後漸落し今年の視聴率は8.4%であった!
(ビデオリサーチ発表を孫引き)

我々世代の者には信じられない数字である。

あの多くの巨人ファンはどこへ行ったのか?
多分恍惚の人になっているのであろう。

 

2010.10.24

エンハンスメント-遺伝子操作

あるカップル(女性同士)はともに聾であり、そのことを誇りにしていた。
「聾であることはひとつの生活様式にすぎないわ。私たちは聾者であっても何の問題も感じていないし、聾文化の素晴らしい側面を子どもとともに分かち合いたいと思っているの。」
彼女たちは、聾の子どもを妊娠したいという望みをかなえるために5世代にわたって聾である精子提供者を探し出し、その計画は成功した。
この話がワシントン・ポスト紙に報道されると数多くの非難が殺到した。

ある不妊カップルが卵子提供者を募る広告をハーバード学内紙ほかに掲載した。
提供者には身長5フィート10インチ以上、運動が得意で家族病歴がなく、SATの得点が1400点以上と言う条件が付けられた。
報酬は5万ドルであった。
この広告には何の非難もなかった。

「完全な人間を目指さなくてもよい理由-遺伝子操作とエンハンスメントの倫理」(原題The Case Against Perfection マイケル・サンデル著 ナカニシヤ出版 2010・10・13刊)は、冒頭にいきなりこの2つのケースを読者にぶつける。
どう考えるか?

さらに次のケースを付け加える。
テキサスの愛猫家ジュリーは愛猫ニッキーの死を嘆き悲しんでいた。「彼はとても美しく、猫離れした頭の良さだったわ。彼は11の命令を聞き分けたのよ。」
ジュリーは**クローン社の広告を思い出し、ニッキーの遺伝子サンプルと5万ドルを送った。
数ヵ月後、遺伝子上はまったく同じ猫、リトル・ニッキーを手にした彼女は「まったく同じよ。違うところは1つも見当たらないわ」と賛美した。
現在は3万2千ドルに値下げされ、返金保証制度もあるという。


訳者の林芳紀(1974生れ 京大→東大 倫理学)は解題に書く。
<本書の内容を一言で要約するならば、それは現在の生命倫理学の分野で活発に議論されている「エンハンスメント」問題に対する、批判的な立場からの考察ということになろう。ここでいう「エンハンスメント」を明確に定義することは難しいが、一般には「健康の維持や回復に必要とされる以上に、人間の形態や機能を改善することを目指した介入」などと説明される。
このエンハンスメントが1つの倫理的問題として浮上し、生命倫理学の中で盛んに議論されるまでに至った背景には、遺伝子操作や脳科学技術をはじめとする近年の急激なバイオテクノロジーの進歩がある。>

そして本書は数多くのケースを示す。
私(森下)などには思いも付かないようなケースが既に現実のものになり、商業ベースに乗っている。
どう考えるべきなのか?人類はどこにゆくのか?
まさに哲学の問題なのだろう。
サンデルは神や宗教の問題とせずに立ち向かう。

私には衝撃の書物であった。

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消音と消画

老来とみにTVの見たくない番組、見たくないジャンルが増えている。
どうしても見たいのはサッカーとガーデン番組くらいか。
要するに新しい事物を受容する能力が落ちているのである。

見ないのを挙げればきりがないが、バラエテイ、クイズ、ベースボールはまず見ない。
最も見たくないのがリポーターが大口を開けて食物を食べるシーンである。
ぞっとする。

TVには消音機能があって重宝しているが、消画機能も付けてもらいたいものだ。
瞬間に消したい時がある。
スイッチオフや他チャンエル切替は復旧に時間がかかり瞬間にとはいかない。

 

2010.10.20

使用土の再生

やっと庭仕事をする気分になってきました。

春からプランターで咲かせていた1年草が終わって、そのままになっていたので整理しました。
私の使用土再生方法。
発泡スチロールの箱に集め、牛糞堆肥(土量の10%)、化成肥料、苦土石灰を入れて、雨のあたる場所に来春まで放置します。今年はもらったモミガラがあったのでそれも加えました。
数ヶ月置くと土が自分の力で異物を分解して再生します。
陽に当て、雨に打たせるのがいいようです。
春になって花を咲かせる鉢には、これに緩効性肥料と培養土を若干足して使用します。

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ナス科、マメ科などの野菜の鉢は終わった後で熱湯消毒をします。
写真のプランターなら80度程度の湯をヤカン2杯かけます。
同じ鉢で同じ野菜の連作は避けます。

あくまで土の持っている再生力を信じた方法です。
私の勝手流ですから、あまり信用してもらっては困ります。

花の写真はたまたま今日咲いていたもの。
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コバルト・セージ

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大文字草

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ハシカンボク

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カッシア(アンデスの乙女)

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白のランタナ

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2010.10.15

ヨット馬鹿の記録

このほど私の「中古艇相談とマリンサーベイ」のサイトに、私がマリーナ建設に携わった当時にまとめた「三河みとマリーナの建設と運営」を掲載しました。

内容的にはもう旧聞に属しますが、私のヨット馬鹿ぶりが出ているかと思いますのでご案内致します。

よろしければご覧下さい。


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2010.10.07

ベーシック・インカムの財源

やっとエコノミスト9/21号を入手した。
見ると「葬式と墓」大特集号である。これでは買うわけはなかった。
実は私は一時期葬式・戒名・墓に興味を持ち、「戒名カフェ」というサイトを準備したことがある。5年前である。
構成を考え、趣旨やご挨拶やリポートを何本か書き、無料HPを作ったのだが最後に嫌になり全部消去した。こんなテーマは辛気臭い。
今更葬式や墓の特集を読む気はない。

本件についての私の提言は「各家庭に無宗教の繰出し位牌を置き、中の札に先祖の名前を書いて、毎朝礼拝する。」であるが、まあよかろう。
(繰出し位牌とは屋根と扉のある位牌で何枚もの札を格納出来る)

さて本題のベーシック・インカムである。
小沢修司は次のようにいう。
~~~~~~
国民1人に月額8万円を支給する必要額は115兆円である。(8万×12ヶ月×1億2千万人)
国会提出の「租税および印紙収入予算の説明」(2008年)によれば国民の総所得総額は257兆円である。
ベーシック・インカム導入で一切の所得控除は廃止されるので、257÷115=0.45。つまり45%の税率が必要となる。

45%は高率のようだが、実際はこうなる。
現在年収500万円の3人家族の場合、諸控除後の所得税7.85万円(税率5%)と社会保険料50万円を支払うと手取り442.15万円である。
BI導入後、500万円から社会保険料控除20万円を差し引いて45%の税額は216万円。手取り284万円。3人のBIは288万円。社会保険料20万円を引いて、年収手取り552万円となる。

年収200万円の独身者の場合、同様の計算をして176.8万円の手取りが201.6万円となる。
~~~~~~

こうなるのだそうだ。詳しくはエコノミストをどうぞ。


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2010.10.05

9月のベーシック・インカム

先日(9/30)の朝日新聞の論壇時評で東浩紀がベーシック・インカムについて大きく取り上げていた。
「エコノミスト9/21号」「POSSEVol8」および「現代思想6月号」がそれぞれベーシック・インカムの特集を組んだらしい。

東は各論文について紹介し、注目すべき論点として、<労働は社会からの承認の証という重要な役割を担っている。現金給付によって労働から解放することは彼らが社会から承認される場を奪うことになる。>を挙げている。

「エコノミスト9/21号」は既に店頭になく、バックナンバーを手配したが未だ入手出来ていない。
東によれば小沢修司が、<月額8万円の現金給付が現在の日本の経済状況でも十分に実現可能であるとの試論を提出している。>という。

「POSSE」は聞いたこともない雑誌で、静岡に出たついでに戸田書店で探した。受付に尋ねたら早速コンピュータで在庫を探し、2階の○列○段にあるという。2階に行ったが広くてうろうろしていたら、2階の案内係が来て連れていってくれた。2冊あった。
さすが大書店で、伊東ではこういう経験は出来ない。
どうやら「POSSE」は雑誌というより組織の機関誌のようだ。
(POSSEとは「労働相談、労働法教育、調査活動、政策研究・提言、文化企画を若者自身の手で行うNPO法人」だそうだ)
読んでベーシック・インカムの一般的な紹介の時代は過ぎ、各フェーズでの具体的な研究が進みつつあることを知った。

私は社会政策に関してまったく無知無関心であったので最初にベーシック・インカムに触れた時はヘーッと思ったが、現在は関心は持ちつつも敢えて旗を振るほど肩入れはしていない。

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2010.10.02

祟り 2

<祟るには>に対して何通かのレスポンスを頂いた。
憤懣やるかたない思いをされた方が多いのであろう。

なかんずく林兄からは具体的なアクションのご教示を頂いた。
まず<Theatericality(シアトリカリテイ 劇場性)が必要>という。
筋書きを作り、役者を揃え、劇場に出向く。
<出来る限り異様な格好、汚くてひげぼうぼうの姿をして支配人を呼び出して哀れみを請い難癖をつける。絶対的に下手に出ること。絶対営業妨害と採られぬようすること。高校など演劇部の有志を集め実験ドキュメンタリーとして参加してもらう。相手から金品は絶対受け取ってはならない!!>
撮影ビデオをYouTubeに載せる。
林兄がNYから応援に来てもいいと。 

実はサールナートホールの社長はホールのすぐ向かいにある宝泰寺の住職だという。
ホールの地主なのかどうかは知らないが、まあ何か関係があって、芸術のパトロン気分を味わっているのであろう。
どこかで芸術至上主義にかぶれて、芸術作品の上演を観客の出入りで乱してはならないと言い張っているのであろう。

ところで私は<祟るぞ>とノートブックに書いてきたが、私が行うのは<呪い>であって、<祟り>は神仏や霊魂などの超自然的存在が人間に災いを与えることだという。 
私が呪うと、住職は仏から祟りをうける。
呪いが多いことを住職に知らしめねばならない。

 

2010.10.01

パソコンのへたり

28日の夜、突然パソコンの画面が黒くなった。5年使ったDellである。
真っ黒なのでマウスは使えない。
キーボード操作はよく知らない。
パソコン電源を長押しして切断した。

翌日あらためて起動してみたが、相変わらず画面は真っ黒である。
よく見るとモニターの電源ボタンが緑色に点滅している。
このボタンを長押ししても点滅は消えない。
またパソコンを落とし、また起動するが同様である。
そのうちに起動した時にWindowの起動音が鳴ることに気が付いたが、黒い画面で埒が明かない。

ここでDellのサポートに電話した。
昔はDellのサポートはもっと元気があったと思うのだが、どうも貧すれば鈍するの感じである。
それでも<10中8,9はモニターの不具合です。パソコン本体は動いているようです。>の見立てであった。

この界隈のパソコン出張サービスを探し、モニター持参の出張を依頼した。
今日来てくれて、代品のモニターを繋いだらバッチリ映るのであった!
出張費5250円、その他3150円、計8400円の支払いであった。

それではDellの新品(46700円)を買ってやろうかと電話したら、10日かかるという。
10日は待てない。
Nojimaに行ってモニター(13800円)を買い、今これを書いている。

諸兄よ、パソコンは5年も使うとへたるのであるよ。

 

毎日新聞と朝日新聞

大阪地検特捜部前田検事による証拠物改竄をスクープした朝日新聞-板橋洋佳記者は元下野新聞記者で、2004年に栃木県警による知的障害者の冤罪逮捕事件をスクープした記者だそうだ。(このことを新恭氏のブログ「永田町異聞」で知った。)
その板橋記者が朝日に移っていた。
板橋洋佳の名前はボブ・ウッドワードとカール・バーンスタインのように新聞史に残るだろう。

ところで下野新聞は毎日系なのだそうだ。
どんな経緯で板橋記者は朝日に移ったのだろうか?
ふと2006年の将棋名人戦移籍騒動を思い出したのであった。

 

祟るには

昨日所用で静岡に行き、映画を観る予定であった。

「アルゼンチンタンゴ」という映画で、「サールナートホール」という映画館である。
昔私が静岡に居た頃にはなかったホールで、どうやら名画劇場というか芸術作品を選んで上映している映画館のようであった。

一応場所の地図も見て出かけたのだが、見付からない。
通り過ぎたらしく、しばらく行って人に聞いて戻って辿り着いた。
看板が小さくて見過ごすのも尤もだ。
雨の中であった。

さて入場しようとしたら、<開演後は入場出来ません>という。5分遅れていた。
「わざわざ伊豆から出て来たんだぞ。看板が小さくて見えなくて通り過ぎたんじゃないか。」と粘るが駄目である。
遂に副支配人とやらを呼び出したが結局駄目であった。

憤懣やるかたない。
ホールに感想文を書くようなノートブックが置いてあったので入場を断られた経緯と、<恨めしや。きっと祟ってやる。>と書いてきた。

さて祟るにはどうしたらいいだろうか。

 

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