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2010.06.28

薄紙を剥ぐように

「転んだ」の記事には多くのお見舞いを頂いた。
感謝申し上げます。

強がりを言っていたが、実は脇腹の痛みは何日も残った。
当日の午後、近くのY医院に行ったが生憎休みであった。ここはヤブで有名でいつも空いている。レントゲンをとることぐらい、と思ったのだが。
たしか23日が事故で、27日に大事な庭巡りのグループを迎えることになっていた。

私の属する日本ハンギングバスケット協会静岡支部の一行がバスで伊豆オープンガーデンを見に来るのだ。
庭の準備に気が迫く。
実は妻が変な風邪気味で寝込んでいる。やらねばならぬことが山積みである。その間にも雑草は伸びる。
とてもゆっくりと医者に行ってはいられない。

そこへもってきて26日に水戸の大洗で大型ヨットのサーベイ依頼が舞い込んだ。
これぞ本業、断れない。それなりの調査、下準備も必要だ。

痛みは和らぎつつあるとはいえ、ベッドでの寝起き、車の乗り降りには歯を食いしばらねばならぬ。
枝の剪定にも片手に力が入らない。雑草には眼をつぶる。
26日の大洗マリーナで、ヨットの乗り降りは本当に辛かったですね。
そして27日。なんとか1日、バスガイドを務めました。

今日28日。薄紙を剥ぐように、とはよく言ったもので、随分楽になった。
この分なら折れてもいない、ヒビも入っていないだろう。

添付の写真。私の右手にご注目あれ。
小さなハンマー1本。これが私の商売道具である。
これで船を叩いて音を聞くサウンデイングがマリンサーベイである。
医者が胸に手を当ててとんとんと叩き、聴診器で音を聞く。あれですよ。

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プレジャーボートのサーベイでは伝統的に外観のみから観察し、構造を剥がしたり材質を分析したりしない。
打診、聴診は行うが血液検査、組織検査は行わないのである。
さしずめ非破壊検査などやれば文句はないのであろうが、プレジャーボートのサーベイにそれだけ金をかける人はいない。

 


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