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2010.04.30

歌舞伎座とお好み焼き

歌舞伎座に向って左側、昭和通り角に出光のビルがある。かって本社であった。
私が出光の入社試験を受けたのはこのビルであった。面接を受けただけだが。
神戸高商を出て門司で創業し、主に朝鮮・中国・満州に販路を拡げていた店主出光佐三がどうしてこの地に本社を置いたのかは知らない。

松竹は昭和通りに面して出光ビルの左側に4階建ての事務所ビルを持ち、裏で歌舞伎座とつながっていた。
出光はその3、4階を借りていた。
私は入社3年後、仙台から関東支店に転勤してこのビルに入った。
裏が歌舞伎座だから、当然覗き見自在であった。

ある時、歌舞伎座の正面に着けたタクシーから長身白皙の美丈夫が降り立った。
颯爽と、ちょっと恥ずかしげに。
後から年増の芸者が降り立った。粋に、そして誇らしげに。
若き日の柏戸であった。(関脇ころか)

歌舞伎座の右側に文明堂がある。
われらが最寄の喫茶店であった。

文明堂と歌舞伎座の間の路地を入ったところにお好み焼き屋があった。
土間に鉄板のテーブルがあり、間を腰板?で囲ってあった。
座れば周りは見えず、立てばそこはかとなく様子が知れるような作りであった。
よく、座敷に出る前の芸者がお喋りをしていた。木挽町情緒であった。
文明堂にもお好み焼き屋にも、役者は来ないのであった。

一昨日、仕事の前泊で岡山で夕食となった時、私はなんとなくお好み焼き屋に入ったのであった。
TVで”さようなら歌舞伎座”をやっていた。
お好み焼きを食べるのも、私なりのさようならであった。

 

ユニクロシューズ

中古艇鑑定の仕事で岡山に行った。

行きがけ、履いていた靴の底が割れてしまった。

<衣の舘は綻びにけり>(源義家) である。
左様。まさに <年を経し糸の乱れの苦しさに>(阿倍貞任) でありました。

岡山で買おうと思ったがABCマートがない。
天満屋に入ったらここはSCにあらずデパートでありました。
紳士靴を買っても仕方がないので出たら、すぐ向いにLoftがあったので入った。
しかし案内板に靴売り場がない。男性店員に聞いたら「地下に靴屋が入っていますよ」と言う。

地下に行ったらそこもLoftなのであった。そして一角にユニクロの靴売り場があった。
田舎者の私はユニクロに靴部門があるとは知らなかった。
ユニクロと言わず靴屋と言った男性店員の発言は微妙である。

さて、そこで写真のデッキシューズまがいを見付けた。
価格は1990円。素晴らしい!
早速着用して今回の仕事を果たしたのであった。

従来履いていたデッキシューズは2万5千円中心でファッション品であった。
ユニクロのシューズはどんどんレベルアップして靴業界を席巻するであろう。

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2010.04.27

伊豆オープンガーデン巡りバスのガイド

今日は当番で「伊豆オープンガーデン巡りバス」のガイドを務めました。

朝10時過ぎに伊東駅を出て、6庭を回って3時半に戻りました。
雨の中は疲れます。

最初はハーブのK先生のお庭。
すみずみまでよく手が届いている。

2番はお庭いのちのOさん。
毎朝5時から庭に出ているそうです。

3番は今年から参加のバラのSさん。
バラにはちょっと早過ぎでしたが、素敵なお庭であることはバラがなくても判ります。


4番は日本さくら草のEさん。写真の「漁火」、まだ蕾がいっぱい付いています。
ここでTEASを頂きました。ご主人手作りのケーキが出ました。

5番、山野草のSさん。
雨の中、足場が悪くて大変でしたが山野草は元気でした。

6番は昨年から参加のNさん。
1年ぶりに訪問したらすっかり充実していました。

お客様の3分の2が市外から、半分がリピーターでした。

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2010.04.25

オープンガーデン巡りのバスが来た

今日、4日ぶりにお天気になって、待ち構えていた庭仕事をしました。
皆さんがそうだったでしょう。

クレマチスの第1花が開きました。
鉢植えを幾つか作りました。

午後から東海バスの庭巡りバスが来ました。

気がつかない間に壁のツルバラの蕾が大きく膨らんでいました。

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ねことウサギとクリサンセマム・ムルチコーレ

 

2010.04.23

伊豆で梶みゆき講演会

今日は伊豆ガーデニングクラブの主催でバラ研究家・梶みゆき先生の講演会を行いました。

IGCはオープンガーデンをはじめいろんな行事を行っていますが、中央から講師を呼ぶなど滅多にないことで、今日はビッグイベントでした。
用意した70人の会場が満席になりました。

これが実現したのも、会員の中に熱烈な梶ファンがいたからです。
無農薬栽培のバラ作りや、多くの著作や、富士山ろくの庭をNHKが放映したりで、大変有名な先生だそうです。
梶フリークが多く、今回も長野や箱根、川崎などからお弟子さん?が駆け付けていました。
私もご挨拶しましたが、たしかに優しく魅力的な方でした。

主婦の立場から始めて、バラ一筋にそこまで到達している姿に多くのファンが魅せられるのでしょう。

ただ本日の講演のテーマ「バラに似合う草花を植える」に関しては、あまり裨益されるところはありませんでした。
なるほどとか、あそうかと思うような草花の名前は出なかったように思います。
草花についてはコンテナやハンギングの作家の方が詳しいようです。

本日会場で4人の方がIGCに新たに入会されました。

2010.04.21

縁結び

在京の高校同期生が年に1度集まる会がある。20-30人の気軽な集まりである。
20日に御殿場でその会があった。

思わぬ訃報があったり、御殿場アウトレットから1時間以上かけて歩いてきたグループがあったり、いろいろである。
私はいつも携帯している「尊厳死協会」の会員証を見せびらかした。

大阪から初めて参加した女性がいた。
私は彼女と中学・高校の同窓で、中学は毎日彼女の家の前を通って通学した。
彼女は孫娘の婿選びで悩んでいた。
婚期遅れではない、いつもIQの高いイケメンが群れている孫だそうだ。

悩みの種の1つである場所に多少の土地勘と人脈があるので、つい”聞いてみてあげよう”と安請け合いしてしまった。
しかし酔いが冷めてよく考えてみると大変なことだ。
そもそも縁談となると、これからの仕事、住む場所、人生の根幹から関わってくる。
とても”ちょっと聞いてみる”話ではない。

朝になって、「これは大変だよ。」と弱音を吐いたら、「そうなのよ。大変なのよ。いいわ。許してあげる。」と言ってくれた。
帰宅して妻に話したら、「その方は本当に悩んでいらっしゃるのよ。聞いてあげてよかったわ。話すことで少しでも楽になるものよ。」とフォローしてくれた。

これまでに幾つの縁結びをしただろう。
頼まれ仲人を含めて10ぐらいか。
大変だけども、まず聞いてあげること、動いてみることも大切だ。

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2010.04.19

国営昭和記念公園

17日に立川の国営昭和記念公園で行われている「東京インターナショナル-フラワー&ガーデンショー2010」というのに行った。

是非行ってみたいと思って、さてどう行くのか見当がつかない。隣の国立に通った筈なのにもうさっぱり土地勘がない。
そもそも国営昭和記念公園なんてその頃はなかった。
うまい具合に地元東海バスがツアーバスを出したのでそれを利用した。
入場料、弁当がついて6900円だから随分安い。

しかし厚木ICから相模原、八王子としこしこ走っていくうちにだんだん気持ちがめげてきた。
家を出て5時間以上かかるのだ。新幹線東京→立川なら3時間で着くはずだ。貧苦が身にしみる。
それにしてもどうだろう。まったくの平地をへこへこと走る。ずっと平地だ。
こういう平べったい土地に住んでいる人間はどういう心理状態になるのだろうと考えてしまった。
私は海と山のあるところにしか住んだことがない。

ガーデンショーはそこそこであった。あまり感動はなかった。
どうやらここでのガーデンショーは最初のイベントらしい。工夫の積み重ねが感じられない。
そもそもパンフレットに挨拶を載せているのが立川市長とテレビ東京の社長である。
庭関係を誰が、どこがリードしまとめているのかさっぱり判らない。
どういうガーデンショーを目指しているのかその思想が判らない。パンフにはコンセプトを載せてもらいたいのだ。

小さな庭、中くらいな庭、コンテナ、ハンギングの展示があって、コンテストがあって、ショップがあって、そんなところ。
最優秀の庭は小杉造園の「きざしの庭」で、フィレンツエで買ったという樹齢800年のオリーブの樹の幹が凄かった。

ショーの場所は普段は何とか広場として使われている場所らしい。端っこの広場だ。庭ではなく広っぱなので変化がなく面白味がない。
今後ここで続けてやるのなら、大きな欠点になるだろう。

ショーを2時間半で切り上げて国営昭和記念公園本体の一部を45分回ったが、なんとも広い広い。
昭和の85年分ぐらい広い。ショーの会場は全体の10%以下だろう。
いっそのこと公園本体の中でこのショーをやればいいのに。
立派な樹があったので名札を見たら「こなら」とあった。こならがこうなるとは信じられない。

それにしてもショーの入場料1800円、昭和天皇記念館500円、公園本体400円とそれぞれがっちり取る。
高い。
東京の人はそんなにお金があるのだろうか。

帰途は中央道から山中湖、御殿場経由で伊豆に戻ったが、真っ白に分厚い雪が積もっていた。
平地を安いバスで走る不満を忘れた。

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コンテナの中にポット植えが見えるが硬質プラスチックのポットである。
こういうところにわが<防根透水ポット>を普及させたい。

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樹齢800年のオリーブ樹  フィレンツエ産

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見事な「こなら」の木立ちである

 


2010.04.10

池の田んぼ

このほど両陛下が伊豆にお出でになり、川奈ホテルと下田須崎御用邸に5日間滞在された。
その1日、「池のさと」を訪問された。

「池のさと」は八幡野の浜からちょっと山に入った、角筈山と大室山の間の池部落の田んぼである。
山峡を部落で長年かかって田んぼに開発したのであろう。
一目で見渡せるほどの広さだ。お百姓ならすぐに何町歩と言えるだろうが。
水源は角筈山で、田んぼの奥はわさび田になっている。
そこから流れ込むのだから水は冷たく、それほど収量の上がる田だったとは思えない。

添付写真に見るように素敵な里山風景である。
初夏には蛍が舞う。
私も10数年前からfavorite place としてよく通った。

ところが7-8年前から休耕田が増え始め、そこに葦が茂って、すっかり荒れて見る影もなくなった。
地元の人は<何か観光事業を・・・>と言い始めた。
私はあまり行かなくなった。

~~~~~~
そこに行幸のニュースである。
しめた、綺麗になっているぞ!
両陛下が6日に行かれたというので、わが夫婦も8日に出かけた。

さすがですねえ。
休耕田は手入れされて荒れた姿は影を潜めた。勿論道路も整備されている。
万々歳!
「この素晴らしい自然環境を守っていって下さい。」とのお言葉を賜ったそうだから、すぐに荒れることはないだろう。

それにしても仕掛け人は誰だったのだろう?

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正面が角筈山 またの名 ゲンコツ山

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遠くに大室山

当世ミシン事情

現在<防根透水ポット>の製造を依頼しているのは、掛川のお茶関係のお店である。
防霜の大きな囲いから小さなものはTeabagまで、いろんな農業資材を扱う。自ら製造もする。
純然たる製袋屋さんではないので、<防根透水ポット>にあまり身が入らない。単価にも不満がある。
いまの単価は売値から押えていて、先方も理解しているが、それでお互いに苦労しているわけ。

先日伊東市内のジャノメミシンに行った。
目印はピンクの建物というから探したが、どこにもない。やっと探した先はどう見てもピンクではない。
昔はピンクだった、と思っているのだろう。
経営者はアラセブ(70才近い)の女性である。従業員はいない。
1人で売って、1人でしこしこと修理にまわっている、そんなお店である。
「他は歩合のセールスばっかりで、修理もなければ中古品もない。」と言う。
今時のミシン屋はこんな位置付けである。若い人は通販で買って終り。

そこで判ったこと。
1.当節、賃仕事で袋の加工を受けるような人は居ない。1個縫って幾らなんて仕事をするより、パートに出た方がずっとましと考える。
  「夜なべしてちょっとでも稼ごうなんて、70才以上の人の考えですよ。その人らはもう目も見えなくなったし、年金もあるから、やる気はない。」
  このおばさん、ミシンを売った先の顔を全部知っていてそう言うのだから、間違いないのだろう。
2.シルバー人材センターに聞いてみろと言うのでその場から電話したが、「個人の衣類の直しはするけど、商品製造の下請けはやらない。」と断られた。ここの爺さん連もあくせくしていない。
3.<防根透水ポット>の縫製には家庭用ミシンでは無理で工業用ミシンが必要であることが判った。これは生地の厚さの問題ではなく、袋の強度のために太い糸を使用したいからである。
  家庭用ミシンは電動・コンピュータ付きで1-2万円で宣伝しているのに、工業用ミシンは15万ー25万円する。

人生、幾つになっても勉強することは多いですなあ。

 

2010.04.08

損害保険料金の値上げ

昨日、保険屋の日吉さんが訪ねてきた。火災保険が期日になるので毎年この時期に来る。

取り出した書類の保険料はなんと30%も値上げになっていた。
つい一昨日新聞やTVに「損害保険が値上げする。15%ほど上げたいが、コスト削減で10%程度の値上げに留める。」と出たばかりだ。
「新聞には10%と出ていたよ。」と言うが、日吉さんも「そうですねえ。」と言うばかりだ。
書類には値上げの挨拶状も断り書きも何もついていない。
2人で顔を見合わせて溜息をついて笑ってしまった。

日吉さんはどこだったかな。三井・住友・東京海上だったかな。
いや、そんな会社はなかったかな。
そもそもは安田じゃなかったかな。

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3年前だったか、車の事故が2,3件続いたら、突然自動車保険を更新しないと言ってきた。会社はアクサである。
慌てましたねえ。保険がないと車の運転が出来ない。
結局東京海上に拾ってもらったが、何たら等級がどうとやらで5万円の値上げになった。

そもそもアクサにしたのも、その前の会社が私の年令が何歳になったからとかで突然値上げしたので頭にきて変えたのであった。

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同期生に損保会社のお偉いさんがたくさん居るからあまり悪口を言えないが、まあ、保険屋さんは善人ではないね。

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それにつけても同期生に役人がいないのは本当に幸せだと思う。
役人の悪口をいうのに憚りがない。
東大に行かなくて良かったとつくづく思う。

 

2010.04.07

たちあがれ-銀行にて

銀行に行くとまず番号札を取らされる。
そして窓口かロビーの係員が「どうぞお掛け下さい。」と必ず言う。
どうやら立ったまま居られると不都合らしい。防犯上の理由だろう。
余計なお世話だ。

私は必ず言う。
「年寄りはなあ、一旦腰を下ろすと立ち上がるのが大変なんだ。立ったままいる方が楽なんだ。
気軽に”お掛け下さい”なんて言うな。」

最近は私に「座れ」とは言わなくなった。

~~~~~~
話はまったく変わるが、
たちあがれ日本の与謝野馨の顔はひどい痘痕面だ。
きっとばんから高校生活の後遺症だろう。

そこで石川遼君に言いたい。
最近ひどいニキビ面になっているが、偏食ではないのか?
気を付けないと”たちあがれ”面になるぞ。

 

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