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2009.03.31

平成くさい

<昭和くさい>が侮辱語だそうだ。

ふん。
昭和は64年。明治は45年。
平成は何年まで続くと思っているんだ。
明治までいかないぞ。

 

春の修善寺、松崎

修善寺から松崎を巡った。

修善寺では「独鈷の湯」の引越し作業中だった。
「独鈷の湯」は川の中の岩の窪みに湯が湧いているのだが、大水の時にその岩が流れを堰き止めて周囲に溢れる。
それで岩を少し下流に移すことにしたのだ。
岩を深く切り取って、底をコンクリートの底板で固める。(写真1)
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そしてジャッキで19メートル下流まで運ぶ。(写真2)
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静岡県沼津土木事務所の仕事で、業者は伊豆市の中豆建設。
設計は県の役人か?

修善寺総合会館で開催中の「伊豆陶芸10人展」に寄った。毎年楽しみにしている。
私は素人の焼き物は好まない。この展はプロの集まりだからいい。
どんぶりを2つ買った。(写真3)
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堂ヶ島洋ランセンターでランの肥料を買った。

そしてお目当ての松崎・大沢温泉で俳句の短冊を探した。これも毎年恒例の行事である。
母が元気なうちは必ず投句して、伊豆に花見に来て松崎で短冊を探して楽しんでくれたが、2年前2度目の脳梗塞を起こしてからは無理になった。
代わって私が作らされている。(写真4、5)
松崎のアオキで買った弁当を河原で食べた。
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大沢温泉のソメイヨシノは6分咲きだった。
伊豆の山々はこれからしばらく、いろんな桜で彩られる。オオシマザクラの白、ヤマザクラの紅、ソメイヨシノのピンク。
その山容が素晴らしい。日本のサクラはこんなにも多彩なのだ。

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2009.03.27

ベーシック・インカム4―入門

私が初めてベーシック・インカムのことを書いたのは昨年10月、新聞の書評で知った「ベーシック・インカム-基本所得のある社会へ」(ゲッツ・W・ヴェルナー)を読んだ直後だった。(参照)

初めてベーシック・インカムのことを知り、ただ驚くばかりだった。
我々が信じて疑わない労働が価値を産む説を殆ど否定する考え方は革命的だった。
しかし高度工業化社会の生産力はすべての人に雇用の機会を与えられない、の考え方は充分に説得的だった。

そしてこのほど「ベーシック・インカム入門―無条件給付の基本所得を考える」(山森亮 光文社新書 2009/2刊 840円)を読んだ。
著者は社会政策専攻の同志社大学教授である。

非常に多くのことが書いてあり、私の頭の中で整理出来ていないが、3点ほどまとめてみる。

~~~1.ベーシック・インカム論議の歴史~~~
ベーシック・インカムの思想は200年あまりの歴史があるという。
多くの思想家、学者、社会運動家、政治家の名前が出てくるが、ここではこのブログの読者に親和的な名前だけを拾っておこう。
●バートランド・ラッセル 「自由への道」1916
●トマス・ペイン 「土地配分の正義」1796
●ジョン・スチュアート・ミル 「経済学原理第二版」1848
●J・M・ケインズ ベヴァリッジ、ミードなどとの交流で 1940頃
●ジェイムス・ミード 「社会配当」の呼び名でベーシック・インカムを主張 1930から1990を通して
●ミルトン・フリードマン 「資本主義と自由」1962 負の所得税方式で
●ジョン・ケネス・ガルブレイス 「ゆたかな社会」1958 雇用と所得保障の分離を説いた 「怠惰はその当該個人にとっては有害かもしれないが、いまや社会にとっては有害とは言えない。」
最初に読んだゲッツ・ベルナーはもう学者の議論でなく実業家として実践に向かう。
世界にはベーシック・インカムを取り入れる国家も多い。

~~~2.ベーシック・インカムの断絶史~~~
このように古くからある考え方であるが、その運動はしばしば途切れる。
断絶こそベーシック・インカム運動の特徴であるとさえ言える。
これは20世紀を風靡した「労働価値説」「働かざる者、食うべからず」の思想の影響であろう。
今でもワークフェア、自立支援はその影響下にある。
しかしベーシック・インカムの思想はワークフェアを否定する。

~~~3.ベーシック・インカム運動の現在~~~
2008/6、ダブリンで「ベーシック・インカム世界会議」が開催された。
主催は「ベーシック・インカム世界ネットワーク-BIEN」である。
この団体は当初「ベーシック・インカム欧州ネットワーク」として1986年に発足したが「世界」に変わり、次回はブラジルで開催される。
出席者には各国の国会議員や大臣も含まれる。
日本からも出席している。

BIENによるベーシック・インカムの定義
<ベーシック・インカムはすべての人に、個人単位で、稼動能力調査や資力調査を行わず、無条件で給付される。>

私は社会政策とか労働法とか、まったく関わりのない人生を送ってきた人間だが、高齢化、世代間闘争、人口減少などに関心を持ち始めてベーシック・インカムの考えを知った。
労働の本質、つまり人生の本質を問うテーマである。

 

2009.03.26

物忘れ外来

認知症初期?と言ったら(参照)、妻は早速熱海福祉医大病院の<物忘れ外来>に診断を受けに行った。
帰ってきて曰く、<満点でしたよ>。

実はドジが重なる事件の少し前に近所の人が同じ<物忘れ外来>の診察を受けたらしい。

そしてその時の質問事項を事細かに聞いていたのだ。
医師の質問は聞いていたのと全部同じだったので、間違えずにちゃんと答えたのだそうだ。

そして私に向かって言う。
「あなたも行ってらっしゃいよ。今なら私の言ったことを覚えているだろうから大丈夫よ。」

何が大丈夫?

 

2009.03.23

わが家の国際化

今朝、成田空港でのFedex機炎上事故が報じられた。

私がすぐ思ったのは、<連休明けで帰着を急いでいる人も多いだろうに、上空で随分待たされるぞ>だった。

妻の反応は違った。
<私の琥珀は大丈夫かしら>
そういえば注文した琥珀が届く頃である。
商人はこれでなくてはいけない。感心した。

杭州便と聞いて安心した。

 

黒部のトンネル

TVドラマ「黒部の太陽」を観た。
黒部のトンネルには格別の思いがあった。

ドラマの終わり頃、トンネルが開通して資材を運搬する大型ダンプが連なって走るシーンがチラと映った。
実はあの頃、私は現地に入った。
納入する出光ダフニー潤滑油のアフターサービス、御用聞きに行ったのだ。
私は出光関東支店潤滑油課のエンジンオイル担当者だった。
松本出張所の隅田健治君が一緒だった。

山まで行った誠意に免じてか、現場の工事事務所は我々にジープを出して松本口から大町口までトンネル内を案内してくれた。
運転してくれたのは無口な、だけど爽やかな、ちょうどドラマの大木技師を若くしたような好青年だった。
トンネル内はまだまだ荒削りで、床も天井もあのドラマに映っているままだった。
私は生まれてこのかた、あの時ほど丁寧な運転をしてもらったことがない。

思えば私は26才だった。
隅田君は25才だった。
2人とも若かった。日本中が若かった。

その隅田君ももういない。

 

2009.03.18

閼伽棚のペンキ塗り

これが閼伽棚?

今日はいい日和で、山野草の鉢を載せている棚のペンキ塗りをした。剥げちょろけになってしまった。
日記を見ると、06年11月に<4年ぶりに閼伽棚を塗った。これであと4年は保つだろう。>と書いている。
2年4ヶ月しか保たなかったことになる。

ペンキだけでなく棚そのものがガタガタだ。釘を打ったが杉の垂木が腐っていて釘が利かない。
しょうがないからなんとか針金でしばって保たせた。あと2年か。
杉を屋外で曝せば6年4ヶ月で腐るのは当然だが。

自然のものは腐るのがいい。
人工物は腐らないのが困る。
私は人工臓器には反対である。

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2009.03.16

認知症?

妻がここ数日で3回もドジをした。

1.折角東京で買ったケーキを、城ヶ崎海岸駅で降りる時に電車に忘れてきた。
  とりあえず諦めたが、翌朝になって悔しくてたまらない。終点の下田駅に電話したらなんと保管してあるという。
  私が引き取りに行って、ただ今美味しく頂いている。
  執念の物語である。伊豆急線の物語である。
2.珍しく琥珀磨きのお客様が同時に2組5人もあった。
  帰りも同時になり、あたふたして3人のお客様から指導料4500円をもらい損なった。
3.熱海の病院に出かけるのに、もうオーバーコートではないだろうとあれこれ探して何やら着て行った。
  後で気が付いて今時に丁度いい皮のジャケットがあったのだそうだ。
  田舎暮らしで滅多に着る機会もないのに。

認知症前期でないかと心配している。

 

2009.03.15

社会的排除と年金生活者

「社会的排除」(岩田正美 有斐閣 08/12刊 1500円)を読んだ。
年寄りがこんな本を読んでどうということは何もないが、少し利口になったかとは思う。

もとより社会的な成語だから、それなりの歴史や地域性を抱え、扱う人によって理解も用法も異なる。
しかし著者は、貧困、差別、失業、ホームレス、ネットカフェ難民、シングルマザー、障害者、多重債務者、外国人労働者など、現代社会の負の側面を考えるに際し、社会的排除(Social Exclusion)という用語の使用がかなり有効であると言っている。

社会的排除は、社会的包摂(Social Inclusion)と対語になっているようだが、包摂の方はまだまだ弱いようだ。
特に現在の日本では社会的包摂はまるでなっていない。
例えば雇用保険は生活保護とまったくリンクしていない。社会全体として雇用の量が労働の量に対して不足しているのいうのにだ。
シングルマザーは子供の養育が生活の主目的なのに、養育をさておいて働かなければ託児所も利用出来ない。絶対的矛盾である。

現代日本のセーフテイネットは次のようなものであろうか。
厚生年金。国民年金。健康保険。雇用保険。生活保護。障害者支援。育児支援など。
社会的排除を受けてきた人たちはこの殆どの網から漏れる。安定した雇用を長く受け、保険金を納付しなければセーフテイネットの対象にならない。それが正しいとされてきた。
彼らは納付を続けられなかった。
生活保護だけは例外のように見えるが、実際的には65歳以下は対象とみなされず、保護が必要な人への給付率は20%とOECD諸国の中で最低という。

老齢年金を受給中の年寄りばかりがのうのうと安逸に暮らしている社会は正常ではない。
それも子や孫の世代への借金を増やしながら。

 

2009.03.13

悪相-2

確定申告で追われている。
さもしい魂胆があるから、ついつい人相が悪くなる。

妻から「OさんとNさんと合わせたような顔になっていますよ」と言われた。
情けない。

 

2009.03.10

悪相

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世に悪相というものがある。
具体例をネットで探したが、あまり適当な例が見付からない。
なに、例など探さなくとも、ご本人の顔をそのまま出せばいいのだが。

小沢一郎。二階俊博。
これほどの悪相は滅多にお目にかかれない。


~~敬称の省略~~~~
私は芸能人、スポーツ選手、著述家、政治家など、名前がブランドとなっている人物への敬称は省略しています。

 

2009.03.09

ホームレス歌人-公田耕一

<美しき星空の下眠りゆくグレコの唄を聴くは幻>
<我が上は語らぬ汝の上訊かぬ梅の香に充つ夜の公園>
<ホームレス歌人の記事を他人事のやうに読めども涙零しぬ>

ここ数ヶ月来、朝日新聞の読者歌壇に入選歌が載るホームレス歌人公田耕一氏の歌である。
評判となり、読者からの問合せが続き、朝日でも「ホームレス歌人さん、連絡を」と呼びかけたが返事はない。
その後も黒いボールペンの細字で、連絡先のない投稿が続いているそうである。

第1首の<グレコの唄>から、「50年代に青春を送った70才前後のフランス通か・・・」とか、「若くして欧州の文化を愛したであろう方が食うや食わずなんて、胸が詰まります」の声が届いているそうだ。

私が一番心打たれたのは次の1首だ。
<百均の「赤いきつね」と迷いつつ月曜だけ買う朝日新聞>

~~~~~~
このブログの読者のうちどれほどの人がホームレス歌人を知っているだろうかと計算してみた。
朝日新聞の読者が30%、そのうち読者歌壇を読む人を20%として僅か6%が推定知人である。
あえてここでご紹介した次第である。

 

2009.03.08

手鑑「翰墨城」

妻の付き添いで熱海に出て、待ち時間つぶしにMOA美術館に行った。
つい1月前に来たばかりだが、他に行くところがない。
国宝「紅梅白梅図屏風」の展示をしていた。

それだけで戻るつもりだったが、展示品がすっかり入れ替わっていて、ちょっと足を延ばした。
手鑑「翰墨城」が展示されていた。これも国宝である。
道真、道風、貫之、俊成、西行などの真筆が眼前にある。
興奮しますね。


~~追記~~~~
館内の「レストラン桃山」へ入るすぐ手前から庭に出られる。
光琳屋敷、茶室「一白庵」、甘味処「花の茶屋」がある。
甘味処でお汁粉を頂いて気が付いたのだが、その庭に紅梅と白梅がある。それがちょうど「紅梅白梅図」の梅と同じくらいの大きさなのだ。
花の盛りに来たらさぞ素敵だろう。

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2009.03.05

小沢問題と小沢提案

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民主党小沢代表の足元が炎上中だ。
これからどうなるか判らない。

判らないうちに書いておく。
彼が言った「米軍のプレゼンスは第7艦隊だけでいい。」は時宜を得た卓見だし、まさに政治家のなすべき発言である。
米国務長官と会談後の発言というのも素晴らしい。
これが政治家というものだ。

日本の右も左も度を失った。
右はアメリカおじさんの寵を失うぞ、放り出されるぞと慌てふためくし、左は再軍備か?と眼鏡の奥の老眼をしばたく。
いつまでアメリカにくっついていて、どうなろうかと、いささかでも考えているのだろうか?
二世三世の政治屋には親戚の庇護なしの生活は考えられないし、そもそも考える気もない。
左は脳が老化している。

新聞はどう論評していいか判らないから敬して遠ざかる。
TVはそもそも扱わない。
雑誌の来月号がどう書くか?

私は船乗りだからこんな絵を描いた。
1.は通常の係船図である。舟は安全のために港でこのように繋ぐ。
2.は日本とアメリカの現状図である。日本はこのように縛られて安全を図ったつもりでいる。
3.は小沢提案である。見よ、舳先の向け先はより自由を獲得し、船体はより安定した。

そもそも繋いだアメリカを大地と思うから間違うのだ。
あちらも船だ。船同士で抱き合っているのだ。
緊縛は却って安定を損なう。スプリングライン1本を残しておけばいい。

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2009.03.02

「花のガーデンリスト」作成着手

日本庭園の「庭園リスト」が一段落して、その手直しよりもまず洋風庭園リスト作成の方に気が向かった。
春の花のシーズンに間に合わせたいからだ。

これまで何となく洋風庭園のリストは<公園リスト>から始めるような気がしていた。
公園のリストを入手して、それをベースに始めればいいだろうと簡単に考えていた。
ところがどうもそうではないのであった。

<公園>という言葉には結構歴史があり(例えば英国での王侯貴族の私的な狩猟園地ParkとPublicParkの関係)、単なる一般名詞として使えないことは漠然と知っていた。
しかし実際にその世界を覗いてみて、わが国でもまあ驚くほどがんじがらめに法律で規定された言葉と知った。
例えば自然の風致を愛で地域環境を守るべく定められた公園は地域性公園であり、楽しみのために意図して作られた公園は営造物公園というのだそうだ。それぞれに法律が違う。
さらには公園は都市公園法が基本だが都市計画法、博物館法その他もろもろ無数の法律が絡んでいる。

もう1つ、公園に首を突っ込んでみて、なんと関連の***法人の多いことか。見事なほどである。
多くの法律が絡むのはこういう法人を確保するためとも察せられる。
エコブームでこの種法人は有卦に入っているであろう。

そして結局、全国の<公園>の一覧表はないのであった。
かりにあったとしても、公園には児童公園あり運動公園あり動物公園あり歴史公園あり、わが目的の洋風庭園だけのリストではない。

思えば「日本庭園リスト」は国指定名勝公園のリストに従えば良かったのだ。
それに各地方自治体指定庭園と京都林泉協会指定の庭園を加えたことで、これまでにない日本庭園リスト「黒潮丸の庭園リスト」となった。
(参照:「庭園リスト」のリスト)
そもそも指定名勝ということで、絶対的な評価がなされている。
保護エリア内での作業であった。

とりかかった洋風庭園にはそんなリストがない。まして格付けなどどこにもない。
庭園・ガーデンを1つ1つ採集することになるだろう。
また遥かな道のりを歩かねばならぬ。先達のいない道である。


追記
「洋風庭園リスト」を、「花のガーデンリスト」と名称変更します。

 

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