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2009.02.22

熱海・伊東の桜巡り

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昨日は熱海と伊東の桜巡りであった。好い日だったが目一杯でくたびれた。

〔由来〕
新聞で「伊豆の桜を見る」企画があることを知り、参加した。
先週が講義で、今週がフィールドワークであった。
「まちづくり講座<伊豆を学ぶ>」の一環で、まだいろいろ続くらしいが、今後も参加するかどうか未定。

〔コース〕
熱海糸川の熱海桜基準木から始まって、来宮の寒緋桜、海岸の大寒桜、熱海高校下のヒマラヤ桜、角田晴彦氏作出の品種群、下多賀の大漁桜、など多くを見た。
伊東に戻り、マリンタウンが満員で入れなかったので伊東港の岸壁で持参の弁当をたべた。
そして富戸三の原の勝又農園に行った。河津桜の原木は河津にあるが、それから取木して繁殖させて多くの苗木を育てた農園である。いま河津の川べりの河津桜はみなここの苗である。
次に萩原農園に行き、伊東小室桜の2番木を拝見した。
最後に川奈ホテル構内の桜を見て回り、お茶とケーキを頂いて終わった。

〔講師〕
萩原直義氏。富戸の篤農家で数年前までJA伊東の組合長をしていた。
20数年前に小室山の山裾で他に見ない桜を見かけた。しばらく観察を続けたが早咲き大輪の独自品種であるとの確信を深めた。
そして研究を続け、16年前に穂木をとって自宅の庭で接木し、苗の繁殖を始めた。曲折あったが「伊東小室桜」と命名し、「伊東小室桜を育てる会」を作って普及を図っている。今年でやっと1000本を植えたそうだ。

〔伊東小室桜の特徴〕
オオシマザクラとカンヒザクラの交雑種と考えられる。開花は例年1月20日頃、満開は2月20日頃と期間が長い。
色は河津よりやや薄く、花は大きい。葉の色も河津より爽やかな緑色である。花が上向きに咲き、大らかさを感じさせる。(と萩原氏はベタ褒めする。)

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いま私の頭の中は桜桜桜で一杯だが、とりあえずトピックスを3つだけご報告しよう。

トピックス1:大漁桜
桜の花弁は5枚だが、それと別に「旗弁」といって小さな花びら様が立っているものがある。昭和40年当時網代中学の校長であった角田晴彦氏が桜に熱中し50種もの新品種を作出した。その1つがこれで、花びらの30%ほどに旗弁が立つ。旗弁を大漁旗に見立て、網代漁港の網干場に植えたので「大漁桜」と命名した。
近年「日本さくらの会」の頒布品種にもなり全国ブランドとなっている。―写真添付
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トピックス2:開花の早い遅い
ネパール到来のヒマラヤ桜は11-12月に開花する。この開花は早いのか、遅いのか。
桜開花は正月から数えて早いをもって早咲きとする。従ってヒマラヤ桜は最も遅い開花である。
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トピックス3:ソメイヨシノ
ソメイヨシノは素晴らしい桜なのだそうだ。九州から北海道まで全国でよく育ち開花する。薄い紅色が好まれる。ぱっと咲いてぱっと散る。花の後で葉が伸びる。とにかく日本人好みの桜なのだ。
しかし近年様子が変わってきた。これまで「日本さくらの会」の頒布苗は無条件でソメイヨシノだったのが、最近は注文を聞くそうだ。
第1の理由はテングス病に弱いことだ。テングス病にかかると患部を切除して焼却しなければならない。高所作業ではあるし、容易な作業ではない。
第2に、より早い開花の桜が好まれるようになった。河津桜が好例である。マメザクラのように5月に咲く桜は流行らない。
その他、もっと開花期間の長いものを、色ももうちょっとカラフルなのを、と変わってきている。

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