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2009.01.18

てほんびきと自動車販売不振

たしか阿佐田哲也の<てほんびき>が出てくる小説だったなと思いながら、その小説の名前が思い出せない。
Googleで阿佐田哲也をひき、<てほんびき>をひいているうちに、なんとか「ドサ健ばくち地獄」ではなかろうかと見当がついた。
さて、と思って念のためわが書棚を探したら、これがあったんですなあ!
わが書棚も大したものだ。

<てほんびき>とは木の札6枚を使って、札師が抜き出した札の番号を客が当てるだけの、すこぶる簡単なゲームであるらしい。
藤純子が「緋牡丹お竜」で札師を演じた。
しかしその簡単さゆえに、札師と客との心理の駆け引きがたまらない魅力を持ち、<てほんびき>をやったらもう他のバクチはやれないという。
近寄っていいのか、悪いのか、ぞくっとするような凄みをこの小説は感じさせた。

実はこの小説を思い出したのは<てほんびき>が目的ではない。
たしかこの小説の中で阿佐田哲也がバクチの極意を書いているのだが、その1つに畑の重要性を書いてあったのだ。
博打打ちがバクチを打ち続けていくには、常に畑を耕しておかねばならない。つまり金の供給源である旦那衆の人数や懐具合に常に心を配れ、というのである。
私がこの小説を読んだのは昭和60年頃と思うが、当時まだ熱心に麻雀をしていて、この教えに強い感銘を受けた。
役職ともなると若い社員と同じ卓を囲むことはない。しかし、直接ゲームをしなくても、彼らの懐がスパイラルに我が懐に繋がっていることを意識したのだった。(当時私はゲーム代、食事代を差し引いて年間100万円程度勝っていた。サラリーマンとしてはいい小遣いだ。)

何が言いたいのか。
トヨタの話である。ニッサンの話である。キャノンの話である。
彼らは畑に肥やしをやらなかったのではないか?
だから買い手がいなくなった。

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