« 修善寺虹の郷の菊花展 | Main | 庭づくしの日々 »

2008.11.04

読書の日付

一昨年、作家吉村昭が療養ベッドで自らカテーテルを引き抜いて死を迎えたと聞いて以来彼の著作をいくつか読んだ。
その流れで幕末の官僚物-井伊直弼、小栗上野介、川路聖謨、榎本武揚、矢田堀景蔵などいろいろ読み、つい<心情佐幕>、<薩摩憎し、西郷・大久保憎し>の気分になっていた。
そして米沢藩士雲井龍雄の名を知った。「討薩の檄」を懐に幕末を生きた志士らしい。

「討薩」とは面白いじゃないかと読み本を探したら、藤沢周平に「雲奔る-小説・雲居龍雄」があることを知った。
アマゾンで購入しようとして念のためにわが書棚を探したら、そこにあった。
まるっきり忘れていた。早速読んだ。

正直言ってあまり面白くなかった。
忘れたと言ってもどこかに記憶があり、初読の強い印象を弱めるのかもしれないが。
末尾に「昭和58年5月」の日付と、「A、B」の書込みがあった。読んだ日付と、最初のAは面白かったかどうか、次のBは上手いと思ったかどうかのメモである。
25年むかしに読んだ時は、面白さA,上手さBと評価したのだ。
いま付ければB、Cである。25年の歳月がこの差を産んだ。

それで思ったのがアマゾンの書評である。
田舎暮らしには本屋で本を探す楽しみはない。もっぱらアマゾンで本を探して、買うかどうかそこに出ている一般読者の多くの書評を読んで決めることが多い。
ところが近年この書評があてにならないのである。褒めてあるので期待して読んだらがっかりすることが多い。

今回の事件でその理由が判った。
書評を書いているのは20才、30才若い人達なのだ。

だんだん世間が狭くなる。

 

« 修善寺虹の郷の菊花展 | Main | 庭づくしの日々 »

Comments

Post a comment

(Not displayed with comment.)

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/21255/43007134

Listed below are links to weblogs that reference 読書の日付:

« 修善寺虹の郷の菊花展 | Main | 庭づくしの日々 »