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2008.10.22

東福寺、大徳寺の庭を巡る

RHSJ(英国王立園芸協会日本支部)の行事で、重森三玲が京都で作った庭の幾つかを三玲の孫の重森千青氏の案内で巡る企画があり、参加した。
私はかねて重森三玲は文化勲章を3個も5個も貰うべきだった人だと考えているから、そのお孫さんのお話を聞きながら三玲の庭を巡るのはまさに至福の時であった。
文化勲章の1は、独力(国からの援助を受けることなく)で全国の庭園400ヶ所の実測図を作成し「日本庭園史図鑑」26巻を刊行したことである。その2は、戦前中山文甫や勅使河原蒼風ら若手を糾合し「新興いけばな宣言」を起草して戦後の空前の華道ブームの基礎を築いたことである。その3は、今回巡った東福寺方丈「八相の庭」をはじめとする作庭の数々である。

千青氏は50年配か、やはり庭園研究家で、気軽にそして博識を惜しげもなく話して下さった。
例えば東福寺は三玲に作庭の設計料を払わず永代供養でチャラにしたそうだ。
今回巡ったのは次の4庭である。このうち1.2.4.が三玲の作庭である。
1.東福寺方丈「八相の庭」
2.東福寺光明院「波心庭」
3.大徳寺龍源院「一枝担」
4.大徳寺瑞峯院「独座庭」

「八相の庭」は東福寺方丈を取り巻く幾つもの庭であるが、中でも方丈南庭の石組みは三玲の出世作であり、生涯最高の作と言われる。
光明院は玄関に「多勢の入山者は好みません 庭の自尊心を傷つけますので 是非にと思われる方以外どうでも良いと思われます方は自問の上入山しないで下さい」と看板が立っていておかしかった。

この4庭で10時から16時半までたっぷりかかった。参加者はRHSJの会員28名。遠く岩手、千葉、四国などからも来ており伊豆から来ましたでは大きな顔は出来ない。
大徳寺大仙院や孤篷庵まで見たかったと言えば罰が当たる。

三玲についてはこのブログでも何度か書いた。直近では昨年10月の「重森三玲の庭・展に行く」であるが、千青氏の話を聞いた後の今日読み返してみて修正するところがない。
我ながらしっかりしたエントリーであったと感心している。


写真:東福寺の山門(国宝)
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方丈南庭
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方丈北庭(市松模様)
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重森千青氏の話を聞く
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光明院玄関の看板
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光明院「波心庭」
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大徳寺瑞峯院「独座庭」
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