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2008.10.04

簪のこと-次郎長三国志

081003jirochosangokushi

~~~サントムーン柿田川~~~
伊豆は熱海から下田まで映画館が1軒もない、と何度も書いた。
映画を観るには車で山を越えて136号線三島市梅名のジョイランドシネマに行くか、船で清水のエスパルス会館に行くしかなかった。
ところがしばらく前に同じく三島市の1号線柿田川に「サントムーン柿田川」というSCがオープンし、その中に「サントムーン・シネプラザ」なるシネコンが入ったのだ。
ジョイランドとの最大の違いは電車で行けることである。三島まで電車で行って30分に1本のバスで15分。わが家から100分である。
車でジョイランドに行くのと時間はちょうど同じだが、昨今のガソリン代の高騰で電車賃の方が安くなった。それに安全で安心だ。
あちこち寄れないのは不自由だが、サントムーンの園芸部門は伊豆のどこよりも大きく品揃えが豊富である。
嬉しいね。
(この部分、特に伊豆ガーデニングクラブの人達に)

~~~「次郎長三国志~~~
サントムーンで映画「次郎長三国志」を観た。
静岡、山梨を縄張りに長年油を売っていた人間として、いざ観に行かざあなんめえよ。

監督はマキノ雅彦(津川雅彦)。主演は中井貴一と鈴木京香である。
話の筋はどうということはない。無いようなものである。

津川雅彦の監督だが、あまり冴えない。
中で、ヤクザの女房の木村佳乃が権現様にお百度参りをするシーンがあり、<へえっ、木村佳乃はこんな女優だったか>とゾクッとした辺りに津川雅彦の監督腕を感じた。それと長門裕之がグレた息子を叱る大芝居。それくらいか。
ヤクザの出入りとか、御用提灯の大出動とか、何よりの見せ場の<次郎長が関東の親分衆を集めて初めての花会を開いたシーン>など、マスを撮ったらからきし駄目だ。迫力のハの字もない。
こういうことは今からいくら練習しても駄目だろうね。天分の問題、センスの問題だろうから。

この映画、シリーズにして続けたいようだが、私はもう行かないと思う。

~~~簪(かんざし)のこと~~~
この映画で<簪>が重要な小道具の役を果たしている。
冒頭で、次郎長が恋女房お蝶の簪を唇で抜いて口にくわえるシーンがある。添付したパンフレットの写真を見よ。
また、最後、旅先でお蝶を亡くした時、次郎長はお蝶の簪を抜いて自分の髻に刺す。

それで、私の<簪>を思い出してしまった。
何年のことだったか、正月が終わった4日にマイヨットに行ってみた。するとコクピットに綺麗な簪が落ちていた。
いくら出光三河みとマリーナのポンツーンでも、繋いで係留してある大型ヨットに和服で乗り移るのは容易ではない。
そこでどんな仕儀に至って簪を落としたのか。キャビンはロックしてあったからデッキ上は寒かっただろうに。
なんとも艶めかしく謎めいた忘れ物であった。
それ以来、<落としたのではなく、あなたに置いていったのよ>と名乗り出る女性を待ってわが匡底にある。
今朝、写真を撮ってここに載せる。
081004kanzashiondeck_004h


~~~「最後の初恋」~~~
ついでにもう1本、映画を観た。
「最後の初恋」。原題は”Nights in Rodanthe”、似ても似つかない。
フロリダ・キーズの長い砂浜に、ただ1軒海に半分浸かりながら建っている高脚の別荘。その写真に惹かれて入った。

主演はリチャード・ギアとダイアン・レイン。
出演者なみに、中年寄り(ちゅうどしより=私よりは若い人))向けの、しっとりとしたいい映画であった。
「次郎長」の10倍とは言わないが7倍くらい、こちらの方が良かった。

 

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