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2008.10.24

ベーシック・インカムのこと

「ベーシック・インカム-基本所得のある社会へ」(ゲッツ・W・ヴェルナー 現代書館 07/11刊 2100円)を読んだ。
以下、未だベーシック・インカムについて知らない人のために書く。

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「ベーシック・インカム」とは、一定額の所得を、すべての人々に、個人ベースで、無条件に交付しようという構想である。
現在の財産や所得、過去の就労経験、将来の就労希望とは無関係に支払われる。
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具体的には、例えば1人年間100万円程度で想定されている。
4人家族であれば400万円である。
ベーシック・インカムを導入すると老齢年金、失業保険、生活保護、障害者補助などすべての社会保障が廃止される。
つまり厚生労働省から医療以外の殆どの業務が消滅する。

こう書き出すとたちまち百家争鳴、あらゆる疑問、反論が噴出するであろう。
私にはこれ以上解説したり疑問に答える知識はない。
この構想、社会思想は2,30年前から存在するらしい。

私が強い感銘を受けるのは次の2点からである。
1.この書でヴェルナーは、「近代工業化社会は大規模化、生産性の向上により、社会の成員のすべてに労働の場を与えることが出来なくなった。しかしそれでは資本主義社会が成立しない。職のない者にも購買力=ベーシック・インカムを与えなければならない。」という。
 一見社会主義思想のように見えて、資本主義社会の維持を目的とする。この解釈でいいのかどうか?
 日本の経団連の<グローバル化に負ける>議論とレベルが違うところである。
2.世界中でいろいろ議論されているが、決定的に<この構想は成り立たない>と証明した人はいない。


参考
~~~「ベーシック・インカムを支持します」 山崎元~~~
ネット経済評論家山崎元氏の記事である。90件ものコメントが付いている。
なおこの記事は07年8月、ヴェルナーの本訳書刊行以前に書かれている。

~~~国会で~~~
Googleで「ベーシック・インカム 議員」と検索すると幾つか出てくる。わが国会でも何度か質問されている。
しかし殆どは、「私はこんな言葉も知っていますよ」というひけらかしである。
政府の答弁も、「難しい。検討不十分。不可能。」と官僚の作文通りになっている。
そりゃそうだろう。こんなことが実現したら官僚は飯の食い上げだ。

~~~斉藤拓氏のリポート~~~
立命館大学先端総合学術研究科・斉藤拓氏のリポートである。

 

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