庭の採点-現状と実例
<庭の採点>について最初に宣言したのは2007年2月だった。
「庭を採点する1」
「庭を採点する2」
それ以来、常に脳裏にはあるのだが、さてどのようにしようかと考えるとたちまちそのトバ口で止まってしまう。
あまりに難しく、いろんな要素があり過ぎて、殆ど思考停止の状態になってしまうのだ。
庭の歴史を、規模を、デザインを、管理状況を、ホスピタリテイ・・・を、どう採点すればいいのか。
採点といえば数値化ということであろう。
数値とは、絶対値か?
いや? さにあらず?
例えば私が金閣寺に90点を付けたとする。
<90>は絶対値である。
しかし私が「金閣寺は90点」とだけ言っても何の意味もない。
「銀閣寺は80点。天龍寺は95点。」と言って初めて<90はその間か・・・>の意味を持つ。
とすれば数値化とは相対比較のことか?
この辺りのことは数学か哲学できちんと説明されているのだろうが、私は門外漢で不案内である。
しかし<相対比較>で閃いたものがあった。
<そうだ。採点、採点と方法論ばかり考える前に、何に採点するのか対象のリストを作ったらどうか。そのうちにいい考えが浮かぶかもしれない。>
なんだかちょっと気が楽になった。リスト作りに気が向くようになった。
多少気楽になったとはいえ、それはそれで大作業である。
総数でどれほどになるのか。国や地方自治体の指定史跡や名勝庭園をベースにして、あと何を加えるかによるが500ヶ所程度か。
データベースとしての項目は20を超しそうだ。
そうだ、検索機能が必要だ。500件ものリストをベタに並べても使いようがない。
例えば「東京以外にある、江戸期の大名庭園」の検索が出来るようにしたい。しかし私にそれを作る能力はない。どうしたらいいか。
現在、この段階である。
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庭園リストを作ろうとして気付いたことだが、ネット上に「建物探訪」のサイトはたくさんあるのに「庭園巡り」のサイトは殆どないのである。
例:「洋館探訪リンク集」
庭園巡りリストで私が知るのは、「ほあぐらさんの日本庭園紀行」だけである。
と思っているところに今回<庭の採点>をしているページを見付けたのだ!何たる僥倖!
しかも自分が見届けた庭ばかり150ヶ所のリストである。
1庭2行の記述で、ABC・・の5段階採点だが、それにしても庭の採点を初めて見た!大いに力づけられた。
作者は愛媛県八幡浜の造園屋さんである。寺崎正人さん、32才。若いから出来たことだろう。
「庭園見学リスト・自己評価メモ」
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