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2008.09.07

石原和幸のガーデン美術館

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石原和幸の「ガーデン美術館」に行った。

~~~すんぷ夢ひろば~~~
静岡と清水の間に日本平の丘陵がある。北側に国道1号線、海岸沿いの道が久能街道で、石垣イチゴでで有名だ。
丘の上には久能山東照宮があるが、そのずっと下、海岸からちょっと入ったところに「すんぷ夢ひろば」という施設が出来た。
施設の中心は「天下泰平の湯」という所謂温泉施設で、ほかに「駿府町家」と称するショッピングゾーンや、「家康ミュージアム」「すんぷ演芸場」などがある。入湯料は2000円、他もそれぞれ入場料が要る。
今年の6月その一角にガーデンデザイナー石原和幸の「すんぷガーデン美術館」が出来たとTV番組「ソロモン流」で見て、今回行った。

~~~石原和幸~~~
石原和幸については何も知らなかったが、TVによれば長崎出身で、生け花やフラワーアレンジメントなどをやり、花屋の展開をしているうちにガーデンデザインを手掛けるようになり、チェルシー・フラワーショーのガーデンデザイン・コンテストに応募してなんと3年連続で金賞を獲得した人だという。
HP「風花」 http://www.kazahana.com/
「ガーデン美術館」にはその受賞作品が展示されているという。

~~~ガーデン美術館~~~
入場料は500円だった。
入口を入るとちょっとした広場があり、正面に高い緑の壁が立っている。(写真)
この緑が素晴らしい。多肉植物と蔦類で、真夏(9/2)というのに衰えを見せていない。

中門を入るとそこがチェルシー出品作のコーナーだった。2006、7、8年の3つの金メダルと、2004年の銀メダルの作品が据えられていた。
それぞれタタミ3帖ほどの大きさである。
真夏で見るかげないだろうと予想していたのに、さにあらず、多肉植物の壁を多用して活き活きとしていた。
それと透明ガラスの立面に水を流して涼しさを作っていた。
草本も木本も、地面に根を下ろしたものはない。すべて据え物、置き物である。
据えるほどの石は使用されていない。
(後でチェルシーの現場の写真と比較するとここの展示は80%程度に省略されているようだ。現場はもっと小物が飾られている。)

その奥に平屋の建屋があり、中に屋内展示があった。
写真「屋内展示-1」のようなデイスプレイが何ヶ所かと、床の間のような小間の展示が10ヶ所ほどあった。
小間はどれも間口1間もないほどに狭い。
置かれた鉢物も盆栽というには程遠い裾物の寄せ植えで、容器も銘品ではない雑器である。
後ろの壁には脈絡なく小棚が取り付けられ、一輪挿しなどが置かれている。
軸物にも意味がない。

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~~~私の感想~~~
1.チェルシー・フラワーショーが3年連続で金賞を与えた理由は判らない。どこが優れていると見たのか知りたいものだ。
  ただし連続とはいうがそれぞれ部門が違っている。2004年に<シックガーデン>部門で銀、2006年に金をとっている。そして2007年に<シテイガーデン>部門で金、2008年に<アーバンガーデン>部門で金である。けっして<日本庭園>部門ではないのである。
  石原も<日本庭園>を打ち出していない。自ずと和は滲み出ているが、日本庭園を作ろうとはしていない。ここが偉いところだ。
2.小間の展示を見ながら、初めは「一体これは何だ?」と思った。そしてハタと気付いた。これは商品カタログだ!
  寺院や料亭の床の間を狙っていない。和民やベニハナチェーンの門先にはこれがいいのだ。石原の狙うマーケットはこれだ!
3.今後、上海のビルにもドバイのビルにも緑のコーナーや坪庭の設置が流行となるだろう。そこに一々日本庭園の造園家が出掛けることはない。
  写真でガーデンデザイナーの作品を見て注文する時代になる。
  庭作りもオートクチュールからプレタポルテ、既製服への道を歩むであろう。

~~~追記~~~
帰りがけにバスで一緒になったおばさん達の情報によれば、「すんぷ夢ひろば」は9月16日で営業休止になるそうだ。
18年11月に開業したばかりなのに逃げ足の速いことだ。

 
  

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