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2008.09.12

庭師が読みとく「作庭記」-小埜雅章

080910sakuteikionomasaaki

「作庭記」については以前書いたことがある。 作庭記のこと 

世界最古の造園のマニュアルというのだから、ガーデンデザインに志す者は誰でも心を惹かれる。このレポートはたまたま訪問したNZのアマチュアガーデナーが、この本の英訳に何10枚も付箋を貼って熟読しているのを見て驚いた報告だった。

しかし実際に「作庭記」を見ても、私なんぞには書いてあることがさっぱり判らず、あまり有難くないのであった。

そこに小埜雅章氏の本書が出た。

小埜氏は1947年生まれ。日本庭園の実作者である。庭師である。

小埜氏も「作庭記」や解説本を何度読んでも判らなかったという。実際の庭造りに応用出来ない。

かくして小埜氏の謎解きが始まった。

小埜氏は、<「作庭記」の著者は意図的に平仮名表記と漢字表記を使い分けている、そして平仮名に漢字を当てようとする場合、正解の的を射た「相伝」の漢字と、誤りに陥りやすい漢字の2つを用意している。>という。

そして、<おそらく当時相伝を得るには、文書の所持と、直接の口伝えが必要だったのであろう。>という。

かくして「作庭記」全編にわたって平仮名表記を正しい漢字表記に改め、現代語訳を行った。本書である。

大変な努力であり、精進である。頭が下がる。

ただし私なんぞの素人に役立つ本ではない。次元が違う。

小埜氏は「作庭記」の解説・研究書として次の3冊を挙げて内容にコメントしている。

「作庭記」 田村剛 相模書房 昭和39年

「図解作庭記」 斉藤勝雄 技報堂 昭和41年

「解説山水並野形図・作庭記」 上原敬二編 加島書店 昭和47年

先人のこれだけの書を前にして自説を述べるのだから、小埜氏はきっと口伝の一部に触れることが出来たのだろうと小人は思うのだが、本書にその言及はない。


 

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Comments

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