« HPの保存 | Main | 復興支援 »

2008.08.26

ウオームチェアー・ガーデナー

アームチェアー・ガーデナーという言葉がある。
冬、雪や氷で庭に出られない時期、ガーデナーは暖炉の前に多くのカタログを並べ、パンフレットを開き、図鑑やメモ帳を用意してアームチェアに座り込む。
そしてあれこれあれこれ考え、考え直し、悩み、夢を膨らませて注文書を記入していく。

~~~チャペックの「園芸家の1年」から~~~
カタログ類に頭を突っ込んで、注文しなければならないもの、或いはぜひともわが家の庭になければならぬものにアンダーラインをひいていく。
夢中になって引いていたら、なんと注文したい宿根草が490種にもなっている。
数えているうちにやや冷静さを取り戻し、今回は諦めるべきものを、血まみれの心臓をかかえた思いで棒引きし始める。この痛ましい抹消をさらに5回も行わなければならないが、「最も美しい、最も貴重な、なくてはならない」宿根草を、やっと120種に絞る。
―――ああ、神様、今がもう3月であってくれさえすれば・・・・・。園芸家は熱い思いで待ち焦がれる。
神様はその時、園芸家の目が見えないようにしたのだ。
3月になると、どんなに努力しても、まだ何か植えられる場所は2つか3つしかないことが見えてくる。
~~~~~~

そうなのだ。わが国においてもそうなのだ。
私もこのところ毎日のようにカタログと睨めっこしている。
説明を読んでは開花の時期を思い、花弁の大きさや草丈を確認し、彩りを考え、その都度図鑑でおさらいして、そしてどこに植えるか頭に思い浮かべながら読み、メモをとるのだから、さっぱり前に進まない。それと、とても疲れる。
だから何日もかかる。
そうそう、カタログ元による値段の違いも気になるところだ。

気がつけば490とは言わないがリストは何10種にもなっていて、とても植えられないことが判る。
絞込みの作業が始まる。まったくチャペックさんと同じである。
ただしヨーロッパと違ってわが国では秋に植えて冬を越させる植物が多い。
だから今がカタログと格闘する季節となる。
今が悩みの季節である。

アームチェア・ガーデナーならぬ、ウオームチェア・ガーデナーと称する所以である。

080826capek


« HPの保存 | Main | 復興支援 »

Comments

The comments to this entry are closed.

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference ウオームチェアー・ガーデナー:

« HPの保存 | Main | 復興支援 »