トピアリーとモザイカルチャー
来年の9月から11月にかけて浜松フラワーパークで「浜松モザイカルチャー世界博2009」(MIH2009)が開かれる。
モザイカルチャーとはなんぞや?
小岩金網でのメッシュトピアリーの講習会でその計画を聞き、なんぞや?と思っていたのだがMIH2009のホームページも出来て、だんだんその内容が判ってきた。http://mih2009.com/
どうやら花や草をデザインに従って立体的に植え込んで作るものをいうらしい。「緑花像景アート」と言っている。立体花壇とも言っている。
木本類を刈込んだり誘引したりして作るトピアリーとは違いますよ、と言っている。
MIHは2000年にモントリオールで第1回が開かれ、#2-モントリオール、#3-上海で浜松が4回目になる。
あれこれ見てるとモザイカルチャーの淵源をフランスの庭園文化(のパルテール=毛氈花壇=イギリスでは自然回帰の風潮の中で廃れた)に置いているらしく、だからカナダなのだろう。
トピアリーならイタリア、イギリス、アメリカだろうから、対抗意識も感じられる。
そこへ何故浜松が?の疑問がある。
わが国でこれまで「モザイカルチャー」より「トピアリー」の方がよほど馴染みがある。
安城デンパークの牛やハクチョウはまさにモザイカルチャーだから、近隣のよしみでモザイカルチャーに肩入れしたのだろうか?
それとも緑の関連の人集めなら何でも良かったのか?
それはそれとして平面幾何学的と言われたパルテールの立体化は、今後大いに受入れられていくだろう。
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モザイカルチャーの解説
浜松モザイカルチャー世界博2009総合プロデューサー
インターナショナルモザイカルチャーコミッティ
International Mosaiculture Committee常任理事
田代順孝(千葉大学大学院教授)
モザイカルチャーとは絵画や彫刻などの芸術と草本植物の葉や花の魅力を生かす造園や園芸の環境創造技術が融合した全く新しい文化創造のジャンルです。あらかじめ構築された金属フレームの像の表層部に多種、多彩、多様な生きた草本をデザイン通りに植え込んで作る人、動物、風景などの像及び群像と二次元の緑花床で景観を創造する「緑花像景アート」と定義します。
モザイカルチャーで作り出す像(作品)は様々で、現実の、あるいは想像上の人、鳥や哺乳類などの動物の単体または複合体、物語のシーンなどを表現します。作品は創造的モチーフによるデザインに従って金属フレームを用いで構築された像の原型の表層部分を植物が生育できるマットで覆い、あらかじめデザインされた色彩や模様に従って、慎重に選択された、多種、多彩、多様な花や葉の美しい草本を無数植え込んで作ります。この草本はプラグ苗で育て、根がついたまま植えむことによって生長します。生長に応じて美しさの表情を変えてゆきますから、適切な刈り込み技術を駆使しながらデザインされた美を持続させます。また二次元の絵画的表現も可能です。
ボックスウッドなどの木本を長期間にわたって刈り込んで仕立て上げるトピアリー、平面的な基盤に草花を挿入するだけのフラワーボード、立体的植木鉢設置装置などで作る立体装飾などはモザイカルチャーではありません。
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