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2007.12.30

伊豆の自然薯

スーパーに並んでいる山芋は1切れ(長さ25センチ、径5センチくらい)250円くらいである。
勿論1メートル以上のものをこの長さに切った栽培品である。

先日のリハビリ井戸端で、「スーパーあおきに3000円の自然薯が出ていた」の話題になった。あおきは地元の大手スーパーである。
「3000円でも旨いよな」と盛り上がっているところに、1人の爺さんが「3000円では安い」と割り込んだ。
その爺さんは毎年12月になると自然薯掘りに山に入るのだそうだ。「今年は7本、目印をつけておいた。」そうだ。
「180センチ掘るんだ。容易じゃないぞ。わしは京都に送るが4000円くれる。」
京都の知り合いに頼まれて送るのだが、とにかく送ってくれ、折れたのでもいいから送ってくれ、だそうだ。料亭にまわされるらしい。

栽培した山芋と自然薯ではそんなにも違うものか。
スーパーあおきに行ったら自然薯を探すことにしよう。

シベリアからインドまで歩いた物語

山歩きが好きな方が多いようだ。
究極の山歩きの本をご紹介する。
「脱出記」(スラヴォミール・ラウイッツ ソニーマガジンズ 840円 07・11刊)

ポーランドの騎兵将校だった著者(25才)はソ連軍に捕らえられ理不尽に25年の刑を言い渡されてシベリアに送られる。
そのシベリアの収容所から6人の仲間を語らって脱出し、インドまで歩いた物語である。

ヤクーツク近辺の収容所からレナ川を渡り、バイカル湖の東側を南下し、モンゴルに入りゴビ砂漠を抜けてヒマラヤを越えてインドに入った。
ひたすら歩く。壮絶な物語である。
延べ6500キロになるという。

持ち物はグループで斧が1個、手製のナイフ1本、コップ1個、途中で拾った針金。
水の容器なしで砂漠やヒマラヤを歩いたのである。
狩猟の手段はない。凍結した湖の氷に穴を開けると魚が飛び出してきた。
衣服、履物はモンゴル人からもらった羊の皮で作った。
途中他人の物を盗ったのはヒマラヤを下る途中の無人の小屋で、置いてあった羊の肉を頂いただけである。

著者はナチスに捕まるのとソ連に捕まるのとどちらがよかったかを自らに問い続ける。
そしてどちらとも言えないと考える。
インドからイギリスに渡って生涯を終えるが、ドイツにもソ連にも近いポーランドには近寄りたくなかったのだろう。
イギリス婦人と結婚し、5人の子をなして88歳まで生きた。


2007.12.29

稲取の金目鯛

朝早くリハビリの順番をとるために病院の前で並んでいると、だんだん常連の顔を覚えてくる。
彼女等・彼氏等の話は素晴らしい情報源だ。
その中に<キンメは稲取>というのがあった。
金目鯛は稲取が一番というのだ。普通下田が本場だが、稲取のが絶対に旨いという。

何キロも離れていない同じ海だと思うのだが、どこか違うのだろう。彼女等の話に嘘はない。
今朝稲取の朝市に行ったら出ていなくて、漁協に行って辛うじて間に合った。
大きなのを仕入れた。まだ食べていないが脂が乗って腹のあたりが白く見える。

大分の<関サバ>ではないが、そのうちに<稲取の金目>はブランドになるぞ。

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2007.12.25

ヨット用語集4-なんと3冊目!

何十年もの間ヨット用語集がなくて不自由して、それで思い立ってなけなしの知識を振り絞って「Web-黒潮丸のヨット用語集」 を掲載したその途端に、立派な「ヨット用語集」が2冊も出版されていることを知った。

「ヨット・モーターボート用語辞典」舟艇協会監修-舵社-2800円-2005年刊
「実践ヨット用語ハンドブック」高槻和宏-舵社-900円-2006年刊

そしてまたなんと言うこと!
今日、また新たに「用語集」が発刊されたことを知ったのだ!
「インナーセーリング-ヨット用語辞典」青木洋-舵社-1890円-2007年11月刊

もう言うべき言葉がないよ。
たった2年の間に3冊も用語集が出版されるとはどういうことだ。

めでたいことだ。
ヨット知識の普及とヨット文化の興隆を願おう。

2007.12.18

ミネラルショーに行った

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池袋サンシャインシテイで行われていた「東京ミネラルショー2007」に行った。
琥珀磨きの原石を仕入れに妻と2人で行く予定だったのだが、妻が具合悪くなり私1人で行った。

ミネラルショーは初めてである。
なかなか壮観である。出店は200店以上、うち海外からの出店が60店。
卸店や加工業者向けのショーなのだろうが、パワーストーンなどを扱っている半玄人の客も多いようだ。かくいう私もその1人である。
私は琥珀以外には眼を向けないから、どんな宝石が多いのか、高いのか安いのか、さっぱり判らない。
宝飾品のショーではなく、石そのものショーであることはなんとなく判る。

しかし琥珀原石は見付からなかった。
200店のなかでわずかでも琥珀を並べていたのが6店、そして原石があったのは2店だけであった。
琥珀の並んだ店に「原石はないか?」と聞いても、「ないない」とニベもない。話を続けようとする気配もない。
原石を売っても儲からないのだ。

やっとその2軒の店でレッドアンバーとブルーアンバーを主体に10個ほど仕入れた。
琥珀原石は負けてくれない。
普通の客は海外通販で仕入れた数千円の石ばかりで、こういう数万円の石は買わない。
琥珀磨き体験工房の仕入れは難しいのである。

2007.12.16

ヨット用語集3-高槻和宏・実践ハンドブック

高槻さんの「実践ヨット用語ハンドブック」が到着した。
参ったね。
やるんじゃなかったよ!

単なる用語の意味だけでなく、殆どの項目で彼の経験に基づく所見が書かれている。
まさに<実践ヨット(用語)ハンドブック>だ。

ふむ。
しかし私も乗り出した舟だ、投げ出すわけにはいかない。
気を取り直して研鑽を続けよう。

方針:
・項目の取上げは参考にするが、解説に同じ言葉は用いない。
・彼の経験を引用する時はその旨を記す。
・写真やリンクを多用する。

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実は高槻さんとはパソコン通信時代からのお付合いで、私の第1回マリンサーベイ講習会では講師にお願いした間柄なのだ。

2007.12.15

落葉ふむ足音2

おい、落葉松をいうなら俺の「落葉松」を忘れるなよ、と北原白秋が云う。

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落葉松       北原白秋

からまつの林を過ぎて  からまつをじみじみと見き
からまつはさびしかりけり  たびゆくはさびしかりけり

からまつの林を出でて  からまつの林に入りぬ
からまつの林に入りて  また細く道はつづけり

からまつの林の奥も  わが通る道はありけり
霧雨のかかる道なり  山風のかよふ道なり

からまつの林の道は  われのみか、ひともかよひぬ
ほそぼそと通ふ道なり  さびさびといそぐ道なり

からまつの林を過ぎて  ゆえしらず歩みひそめつ
からまつはさびしかりけり  からまつとささやきにけり

からまつの林を出でて  浅間嶺にけぶり立つ見ゆ
浅間嶺にけぶり立つ見ゆ  からまつのまたそのうへに

からまつの林の雨は  さびしけどいよよしづけし
かんこ鳥鳴けるのみなる  からまつの濡るるのみなる

世の中よ、あはれなりけり  常なけどうれしかりけり
山川に山がはの音  からまつにからまつのかぜ

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(本来、1聯は4行)

2007.12.14

落葉ふむ足音

妻の退院後の気晴らしに冬のバガテル・バラ園に行った。
今年の伊豆の紅葉は例年になくきれいだ。

昼食をとりながら妻が、「落ち葉を踏む足音って素敵ね」と思い出を語った。
大学時代、Aおばさんと10月の上高地に入ったという。
五千尺に泊り、井上靖「氷壁」のモデルだったSさんの案内で白骨温泉に行ったという。
その時の落葉松の落ち葉を踏む足音が忘れられないという。
落ち葉がキラキラと光っていたという。
帰途、京都・瓢亭の松茸づくしが忘れられないという。

私の思い出の落葉松は別の落葉松だ。
中学時代、「中学生詩集」というアンソロジーを持っていた。
その中にルミイ・ド・グウルモンの「落葉」という詩があった。
今手元にあるのは新潮文庫の「グウルモン詩集」である。奥付を見ると昭和26年刊だから高校生の時に買ったらしい。
この詩が今に口をつく。

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落葉
(ルミイ・ド・グウルモン 堀口大学訳)

シモオン 木の葉の散った森へ行こう
落葉は 苔と石と小径を被うている
シモオン お前は好きか 落葉ふむ足音を?

落葉の色はやさしく 姿はさびしい
落葉は果敢なく捨てられて土の上にいる
シモオン お前は好きか 落葉ふむ足音を?

夕べ落葉のすがたはさびしい
風に吹き散らされる時 落葉はやさしく叫ぶ
シモオン お前は好きか 落葉ふむ足音を?

倚りそえ われ等も何時かは 哀れな落葉であろう
倚りそえ もう夜が来た さうして風が身にしみる
シモオン お前は好きか 落葉ふむ足音を?
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ヨット用語集2

一昨日だったか、「わがサイトに<ヨット用語集>を掲載した。」と勢い込んでご報告した。
急に思い立って2日で作ったのだった。
嬉しくなって皆さまに宣伝したのであった。

落ち着いてAmazonを検索してみたら、なんと「ヨット用語集」が2冊も出版されているではないか。
舟艇協会のと、高槻和宏氏の「実践ヨット用語ハンドブック」(舵社)である。
こんな立派なものがあるなら、なにも私ごときが作ることはなかった。

ただ、自己弁護すればどちらもこの2年内に出た本である。まったく知らなかった。
長らく30年も40年も「用語集」が欲しくてしょうがなかった。今でも欲しい。
それが無いから、向う見ずにも思い立って自分で作ったのである。

とにかくこの2冊は発注した。2900円と900円であった。
早く届かないかな。照合して間違いや抜けたところを早く直したい。

自己弁護を重ねれば、私のはネットでタダで見られる。
ヨット用語集

高槻さん、許してね。本当に知らなかったのだから。


2007.12.12

ヨット用語集

このほど私のサイト「中古艇相談とクルージング情報」 「ヨット用語集」を掲載しました。

もとより先人の築いた遺産の驥尾に付しただけのものですが、私なりのヨット&ボート普及啓蒙活動の一環と思っています。

どうかリンクしてご利用下さい。
まだまだ不備であり手入れを続けます。誤りなどあればご叱正下さい。

2007.12.08

書債

12月がこんなにも慌しい月だったかと今更ながら驚いている。
特に今年は肩の骨折手術とリハビリ(いまも週に4回、2時間を費やしている)、妻の2度の手術・入院とリハビリ通院で、やるべきことが何も出来ていない。
庭なんかひどいものだ。

その中にお礼状がある。
お見舞いなど頂いた方にお礼状を書かなければいけないのだが、億劫なままについつい抛ってある。
早くしなければ年を越してしまう。

こんな借金をいうのに言葉があったな、と思うがすぐに出てこない。
やっと「書債」を思い出したが、これでいいのかどうか。辞書をひいたら「広辞苑」には出ていなくて「新明解」に出ていた。

ああ、12月になって百人一首の練習を始めた頃が懐かしい。

2007.12.06

「プラダを着た悪魔」を読んだ

「プラダを着た悪魔」(上・下 ローレン・ワイズバーガー ハヤカワ文庫)を読んだ。

妻の入院中の読み物にと、本屋でたまたま手に取った本である。
とても面白く、映画化されたDVDまで買ってしまった。

将来「ニューヨーカー」誌の寄稿家を目指すアンドレアはひょんなことからファッション雑誌「ランウエイ」誌に就職し、名物編集長ミランダの第2秘書に配属される。
これがまあ大変な世界で、田舎娘のアンドレアは<百万人の女性が憧れる>ポストについてしまったのだ。スタッフはみなスーパーモデルなみの体型を維持し、高いヒールの靴を履かなければならない。ミランダの人使いの激しさは業界中に鳴り響いている。そういう中で彼女は次第に変身していく。
実際に著者のローレンは「ヴォーグ」誌の編集部に在籍し、その経験からこの小説を書いた。「ヴォーグ」の内幕物みたいなものだから、この小説はたちまちベストセラーになった。ミランダのモデルは「ヴォーグ」の凄腕編集長アナ・ウインターといわれる。

ファッション界のことには門外漢なので、出てくるブランド出てくるブランドが、私に物のイメージがないままに名前だけがキラキラと輝く。アンドレアが履かされるジミー・チューの靴の名前が頭にこびりついてしまったので、探した写真がこれだ。ローレンはジミー・チューに恨み骨髄に違いない。

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またこれはニューヨークのキャリアウーマンの世界を垣間見させてくれる小説でもある。

米国で2003年4月に刊行され、その年の12月に日本で翻訳が出版されている。
そして2006年にメリル・ストリーブとアン・ハサウエイの主演で映画化された。
是非観たいと思って探したらDVDが1490円、アマゾン割引で1340円で入手出来た。どうしてこんなに安いんだろう?
小説と映画、両方見ることをお勧めする。

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