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2007.11.10

高層マンションの鉄筋手抜き-S社

ゼネコン大手のS建設が建設中の市川駅前高層マンションで、鉄筋の数量が不足していると大騒ぎになっている。
45階ものマンションで、そのうちの数階の鉄筋を間引いて120本浮かせてどれほどの得になるのか。とても意図的にやったこととは思えない。
下請け業者だって監督者はいただろう。S建設にも監理責任者はいただろう。
何故こんなことになったのか。

私が思ったのは、S建設の監理担当者は現場で鉄筋の数を数えるなんて仕事はしたことがなかったのではないか、ということだ。

私が現役時代、マリーナの建設で浮き桟橋(ポンツーン)を設置することになった。
多くの売り込み業者から次の4社が残った。
米系M社、ブリジストンタイヤ、日本郵船、米系Me社をかついだS社
そして最後に浮桟橋を支える杭の本数の検討になった。
前の3社はほぼ60本必要で合致したが、S社だけは164本必要と言って譲らない。
「世界一の製品を世界一のエンジニアリング会社が担いでいるのだから絶対に間違いはない。」と言い張る。
当方のコンサルグループ、出光エンジニアリング、日建設計、東亜建設工業も、相手がS社とあってはっきりと物を言わない。

結局S社が水槽実験をやることになり、習志野の日大まで行って大掛かりな実験をして見せられた。
その時驚いたのは、出てくる人出てくる人みんな博士とか技術士とかの肩書きを持った偉い人ばかりだったことだ。
そしていろいろと説明してくれた。
S社がこれだけの実験をやれば、これがわが国のポンツーン杭設置の技術基準になるのだろうと思った。
しかし私には戦艦大和に当たる波力の計算をしているとしか思えなかった。
われわれが相手にするのは一寸法師のお椀の舟に当たる波の力だ。
博士たちは素人とまともに議論しようとしなかった。
結局S社を採用しなかった。

私は市川マンションの鉄筋担当も博士だったに違いないと思うのだ。なにしろ世界一のエンジニアリング会社だから。

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Comments

 S社=清水建設

シーボニアヨットクラブでボランテアのヨットスクールを開催している朝河です。
ヨット用語を生徒の為に見せたいのでリンクさせて下さい。
以前日本チャレンジの山崎達光さんに聞いた話です。
日本の造船の大御所に設計をお願いした所水槽実験など始めたところ何かおかしい。現場で気がついた事は大先生はヨットがヒールして走る事を計算に入れていなかったそうです。これは実話です。

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