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2007.09.17

「ルバイヤート」

大島兄のイラン報告を愛読している。

文中にオマル・ヤイヤーム「ルバイヤート」の一節の引用があった。
<幾山河を越えて来たこの旅路であった。どこの地平のはてまでもめぐりめぐった。だが、向うから誰一人来るのに会わず、道はただ行く道、帰る旅人を見なかった。>
小川亮作氏の訳である。原文からの口語訳である。50年まえのわが愛唱詩集である。

触発されてかねて気になっていた陳舜臣氏訳の「ルバイヤート」を購入した。
氏は戦時下、防空壕に入る時も「ルバイヤート」の原書を手放さなかったという。
原文からの文語訳である。
前出の節は次のように訳されている。
<門を越えてわれら荒野にさすらう われら到る処にさまよえど その道に絶えて跫音をきかざりき その道を行きし旅人 再び帰りし者あらず>

私は小川訳の方が好きだ。

~~~小川亮作~~~
翻訳家・外交官
明治43年11月新潟県岩船郡に生まれ、昭和26年12月死去。享年41歳。
英文学者を目指すが志を得ず、中国黒竜江省ハルビンの日露協会でロシア語を学び、のち外務省の留学生としてペルシャ語を学ぶため昭和7年テヘランに。帰国後12年外交官としてアフガニスタンに勤務、16年帰国後堪能な語学力を買われ対ソ秘密交渉にかかわった。一方3年間のペルシャ留学時代に出会った「ルバイヤート」の原典をもとに終戦前後から翻訳に取り組み、24年岩波文庫の1冊として刊行され、口語体の名訳として初版以来20万部を越えるロングセラーになった。26年病気のため死去。60年弟が中心となりルバイヤートの会を結成。
(NICHIGAI)

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