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2007.08.24

北の本3-追放の高麗人

1937年、スターリンは40万人以上とも言われる朝鮮族(多くは高麗人)をロシア極東の沿海州から中央アジアに移住させた。
彼らは19世紀中頃から朝鮮半島の飢饉を逃れ、20世紀に入っては日本の朝鮮植民地化を嫌って沿海州に流れ込んだ朝鮮族である。
スターリンは日本および日本化朝鮮との国境地帯に顔付きで見分けの付かない朝鮮族がいることを危険視し、彼らを強権で中央アジアに移したのであった。

移住した先は現在のカザフスタン、ウズベキスタンであった。
彼らは生きるために必死で働き、労働英雄として勲章を受け、ソ連語を覚え、医師・弁護士など知的職業に就いていった。民族として現地民族を圧倒した。
しかしペレストロイカにより中央アジアの各国が独立を果たすことにより高麗人の立場は一変した。
各独立国家は公用語を自民族の言語に限定し、他民族の公職に就くことを禁じた。
高麗人は生きていけなくなった。多くの高麗人が難民としてロシア領に逃れた。
遂に1993年、ロシア政府は帰還高麗人に追放前の居住地に戻る権利とロシア国籍を与え、生計対策を用意するとした。
1937年の措置の非を認めたのであった。

「追放の高麗人」(姜信子 石風社 2000円 02/5刊)
070824exiledkorean


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それにしても朝鮮民族は逞しい。特に北の高句麗人は強いようだ。
統一朝鮮は侮れない。

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