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2006.03.13

雨師として・・・

060309-YamanakaChieko

3月9日、歌人山中智恵子が逝った。

「短歌」2月号の巻頭<歌人のいる風景>に取り上げられていた。
いかにも<現代の巫女>とよばれた彼女の風貌を伝えている。
この写真だけのためにこの号を買った。買っておいてよかった。

~~~~~~
黙(もだ)ふかく夕目(ゆふめ)にみえて空蝉の薄き地獄にわが帰るべし

日ののちの秘色青磁を瞻(まも)りいつこころほろぼすことばを生きて

さくらばな陽に泡立つを目守(まも)りいるこの冥き遊星に人と生れて

三輪山の背後より不可思議の月立てりはじめに月と呼びしひとはや

雨師(うし)として祀り捨てなむみはふりに氷雨を過ぎて昭和終んぬ

とぶ鳥のくらきこころにみちてくる海の庭ありき 夕を在りき

星涵(ひた)す庭をたまひて遂げざれば文章のこといづれ寂寞


∞∞∞∞∞∞∞∞∞

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