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2006.03.28

琥珀磨き体験工房-広報4点セット

琥珀磨き体験工房<アトリエ・ブルーアンバー>の広報活動について述べる。

1.「伊豆高原散歩MAP」掲載
  <伊豆高原体験工房村>なるグループに参加し、会費2万5千円を払って「散歩MAP」に掲載してもらった。
  伊東市観光協会も関係する事業で30万部印刷され、年間を通して利用される。
  3月23日に完成し配布が始まった。市内の全戸2万戸にも配布された。

2.リーフレット、名刺
  A4版コピー用紙の表裏に<アトリエ・ブルーアンバー>の説明を記したリーフレットを作成した。これまでに約250部作成した。パソコン用のプリンターは速度が遅く、時間がかかる。
  名刺は名刺用紙を買ってきてこれまで180枚印刷した。
  どこに置いてくるのか作るそばから無くなって作成に追われる。婦唱夫随で、仰せの通りに作る。

3.ホームページ
  http://www.atelier-blueamber.com/を開設して1ヶ月以上になる。
  閲覧数は伸びない。もちろん問合せも、ショッピング申込みもない。
  最近Googleに採録され、「琥珀磨き」の検索で4番目に出てくる。しかし「琥珀磨き」で検索する人はいないのだろう。

4.表札・看板
  わが家の正面と側面に表札みたいな看板を掲げた。

これら広報4点セットが機能し始めた筈なのに、これまで琥珀磨き体験希望の問合せは1件もない。
来たのは妻の友人が数名のみである。

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2006.03.27

琥珀の仕入れ

妻が最初に琥珀に入れ込む機縁を作ってくれた卸元と契約書の文言で行き違いが生じ、単なる売買関係となったことは先に記した。
その後別件でも行き違いがあり、妻の不信は増大した。
琥珀の品質は間違いなく確かな店のようだが、双方の信頼関係は損なわれたままだ。

一応そこから開店のための最低限の品数は購入したが、いずれそれでは足りない。
eBayその他ネット上でAmberの仕入れを探索した。
琥珀の装身具を仕入れても仕方がないので、raw amber, rough amber で探す。
いろいろある。
単品での出品もあれば、Kg単位での卸売りもある。体験工房で使うのは普通3-15gの石なのでKg単位ではどうしようもない。
しかしそれほど高額でもないのだ。

なかには琥珀の粉末も売られている。
はじめこれは薬効のための商品かと思ったが、最近再生琥珀のための原料かとも思い始めた。
琥珀は150-200度で融解し、また固化するので再生品が作り易い。妻に言わせると再生琥珀は天然琥珀より固いので判るそうだ。
装身具になったものなど再生琥珀は広く流通しているようだ。
原料は琥珀そのものであり100%偽物とは言い切れないところが悩ましい点である。

結局ドミニカ、USAの3店から購入してみた。
写真だけではよく判らないことが判った。しかし数打ちゃ当たるで、良さそうなものもある。
虫入りと銘打ったルースなど、天然か再生か、我々には判別つかない。
しかしまあ、1500円から5000円程度のお楽しみである。
リトアニアとかポーランドなど中欧のバルテイック・アンバーも仕入れたいが、あちら方面はクレジットカード決済はあってもPayPal決済がない。やはりPayPalでないと心配だ。
とにかく<アトリエ・ブルーアンバー>開業以来、まだ1人の有料客も来ていないのである。

HPのショップの商品を少し増やしたので見てやって下さい。
商品ページ

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2006.03.26

庭テーブルの塗装

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この時期、庭仕事はキリがない。

気になっていた庭のテーブルの塗装を行った。
塗装作業はヨットのメンテにつき物で随分やってきたが、つくづく馬力がなくなったと感じる。
剥げた塗装のハツリに草臥れる。テーブルの上面だけはスクレーパーできれいに剥いたが、他はワイヤブラシで擦っただけにした。それで3時間かかった。昨日の作業である。
今日の塗装作業は片づけを含めて2時間。これはまあまあだが、それから後に別の作業をする元気がない。

今年はパーゴラを建てるつもりでいたが果たしてやりきれるかどうか。
幅110cm、長さ240、高さ200の予定である。

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2006.03.24

相撲見物

TVで相撲を見ながら観客席の顔を観るのが楽しい。
昔は財界人の顔も見かけたものだが、最近はとんと見なくなった。
バブル崩壊、そしてリストラと続く中で営業時間中に相撲見物も具合が悪いのだろう。
替わって時々見るのが芸人の顔である。昔はなかった。

男が相撲見物に着る衣装は難しい。背広ネクタイでは様にならないが、かと言って何がいいのか。
和服が良さそうだが和服を着こなせる男はそうはいない。
困ってしまう。

TVに写るような席は昔は大企業が長年の契約で持っていて、取引先接待に使っていたものだが今はどうなのだろうか。
接待される取引先も困ってしまい、子供や奥さんに渡す。
奥さんは女連れで出かける。だから女性の顔が増える。

あきらかに粋筋と思われる顔がある。
妻とあれはどの筋かと噂するのが楽しい。赤坂か柳橋か向島か、実際は何も知らないままに勝手に決め付ける。
いや、あれはクラブ系よと言う場合もある。
何日も同じ顔を同じ席に見ることもある。あれはどういうのだろう?贔屓の相撲取りがいるのか?
スポンサーらしき顔を見ることもある。男冥利の顔をしている。

女性は相撲を観ながら何を見るのだろうか?
もう以前に書いたことだが、沼津の芸者に聞いた話である。地方巡業での話である。
<あたしのお姐さんがね、大鵬に惚れちゃって、おかみさんにどうしてもって頼んで、やっと大鵬に抱いてもらったんですって。次の日、何か一言かけてもらいたくてお寺に行ったけど、大鵬は向こうを向いて寝ていて振り返ってもくれなかったって。あんな冷たい男はいないと言っていたわ。>

女性は相撲取りに男を見るのだろうか?
これももうずっと昔の話。
歌舞伎座の前でタクシーが止まり、相撲取りが一人が降り立った。照れたような、拗ねたような。小結か関脇の頃の柏戸である。
白皙、長身。男振りだったなあ!
続いて芸者が一人降り立った。
すっと柏戸を見上げる。女の甲斐性ここにあり。
女振りだったなあ!

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2006.03.21

私は売られた?

私はボーダフォンを使っている。
日本ボーダフォンのユーザーは1500万人だそうだ。
これをマイクロソフトが買い取った。1兆7500億円だそうだ。

1人あたり11万7千円の計算になる。

私は売られたのか?私は買われたのか?
私は自分をボーダフォンに売ったつもりはないのだが。
ボーダフォンを一旦やめて、また新たに入ると言ったら11万7千円くれるだろうか?

2006.03.20

安達瞳子賛美に駁す

安達瞳子が死んで、とかく賛美の論が喧しい。
たしかに美しい女性で華やかに生きた人だとは思うが、華人としての生き方はどうだったのか?

安達式挿花の後継者に立てられていた安達瞳子は椿を愛した父潮花に反抗し、「私は桜を活けたい」と言った。
父は顔を赤くして瞳子を叱った。「桜はいかん。桜というのは沢山まとまっているのを遠くから見るものだ。壷に活けられるものじゃない。」
瞳子は「私は時間を生けたいのです。どんなに生けにくくとも、パッと咲いてパッと散る桜の花の生命の激しさを生けたい。」と反論して家を出た。時に昭和43年、瞳子31歳。

80歳の父は瞳子を絶縁し、違う道に進んでいた息子を跡目に立てるが、失意のうちに死ぬ。

瞳子は家元制に疑問を投げかけ、流派に反抗して絶縁までされた身で、父、兄なきあとの安達流を統合し、自分は養女を迎えて世襲の準備まで整えていた。
桜を活けるはずが日本椿の会の会長まで務めた。

怖いもの見たさのお嬢さんが、好きなように生きて、本卦帰りして死んだということだ。

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2006.03.18

「お庭案内」作り

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伊豆オープンガーデンの「お庭案内」はこうして作っている。

1.毎年1月中旬に当年のオープンガーデン参加意向を確認する。新規参加庭を受け付ける。毎年3-5庭が入れ替わる。
2.1月末までに<訪問条件等の条件変更>、<地図の変更(近所の店名が変わるなど結構多い)>、<写真の入替え>を提出してもらう。
3.この資料でまず「伊豆高原散歩MAP」への提出原稿を作成して届ける。このMAPはB2版の1枚ものだが30万部印刷され影響力が大きいので外せない。他の施設は掲載料が要るが、伊豆オープンガーデンは営利活動ではないので無料にしてもらっている。
4.「お庭案内」の表紙、ガイド、写真ページ、各庭ページ(22庭だから22ページ)などを作成する。全部で34ページほどになる。
5.各庭ページが出来たところで共同代表幹事のMさんに回して地図を入れてもらう。造船設計技師で本格的に地図を描いてくれる。
6.使用する用紙を購入し、「お庭案内」原稿と一緒に伊東市役所観光課に印刷してもらうために持参する。印刷といってもコピー印刷である。
7.印刷が出来たら受け取って、皆で集まってページを合わせ、ホチキス留めをして完成である。例年450部作成する。

地図描きとホチキス留め以外は森下の仕事である。

伊豆オープンガーデンの「お庭案内」は写真でご覧の通り、A4版コピー印刷のホチキス留めという簡素版である。
8年前に始めた当初数年はコンビニで1枚10円でコピーをとっていた。コンビニに迷惑をかけてはいけないと、深夜や早朝に行ったものだ。
手間も大変なら、費用負担も大変であった。この頃は伊豆ガーデニングクラブの会計は黒字で終わったことがない。いつも赤字で年を越したのであった。とてもカラーコピーは入れられなかった。
4、5年前から市役所で印刷だけ引き受けてくれることになり、労力的にも経済的にもずっと楽になった。
有難く思っている。しかし昨今の伊東市の財政状況ではこれとて何時切られるか判らない。
他の町おこし行政主導で始めたオープンガーデンでは写真印刷の立派な冊子を作っているのに、観光都市伊東で全国に先駆けて始めたわが伊豆オープンガーデンの「案内」作成がこれでは、恥ずかしい。

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2006.03.17

琥珀磨き-看板を上げた

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今日、琥珀磨き体験工房<アトリエ・ブルーアンバー>の看板を上げた。
家の正面と側面に上げた。
私の手作りである。

客はまだない。

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2006.03.13

雨師として・・・

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3月9日、歌人山中智恵子が逝った。

「短歌」2月号の巻頭<歌人のいる風景>に取り上げられていた。
いかにも<現代の巫女>とよばれた彼女の風貌を伝えている。
この写真だけのためにこの号を買った。買っておいてよかった。

~~~~~~
黙(もだ)ふかく夕目(ゆふめ)にみえて空蝉の薄き地獄にわが帰るべし

日ののちの秘色青磁を瞻(まも)りいつこころほろぼすことばを生きて

さくらばな陽に泡立つを目守(まも)りいるこの冥き遊星に人と生れて

三輪山の背後より不可思議の月立てりはじめに月と呼びしひとはや

雨師(うし)として祀り捨てなむみはふりに氷雨を過ぎて昭和終んぬ

とぶ鳥のくらきこころにみちてくる海の庭ありき 夕を在りき

星涵(ひた)す庭をたまひて遂げざれば文章のこといづれ寂寞


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2006.03.12

本の読み方

昔は本があれば読めた。いくらでも読めた。
本を自由に買える小遣いが欲しかった。

今は違う。本があっても読めない。買っても読めない。

その理由を考えた。
・眼が弱っている。読書用の眼鏡が必要だし、明るい光が必要だ。すぐに眼が疲れる。
・昔は読んだことすべてが新しい知識だったが、今は相当部分が既知の知識で、新たに教わるのは本の一部だ。特にパソコン関連の図書や雑誌では、獲得する新しい知識はその本の5%くらいである。10%あったら儲けものと思う。
・著者の立論をすぐに受入れられない。<それは違う>とか、<自分ならこう考える>とか、<書き方が下手だよ>とか、一々雑念が邪魔をする。昔は素直に全部を受け入れたものだ。

私の読書時間は朝である。目覚めてから起きだすまでの時間だ。
この時間をゆっくりとりたいが、犬の散歩があるのでそうはいかない。
夜の時間は娯楽本を読むことが多い。TVを観るより本の方が、イメージが膨らむ分だけ面白い。 サッカー実況には敵わないが。


このところめっきり読書量が減って、いよいよそんな境遇かと嘆いていたが最近また読めるようになった。
寝床から手を出すのが冷たく寒いから読めなかったのだ。暖かくなって嬉しい。
エコ生活で寝室に暖房は入れない。

私の読書は<楽しみ>だけで、<勉強>の意味を含まない。

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2006.03.11

本の買い方

私の本の買い方はこうである。

本の広告や書評はよく見る。好きである。
目に留まった広告や書評を切り取って(破って)、引出しに入れる。
目に留まるジャンルは、「歴史・哲学」「詩歌」「翻訳ミステリー」「ビジネス・ノウハウもの」「ガーデニング」が多い。
まだこの段階で買うと決めたわけではない。

1ヶ月分くらいたまってからおもむろに見返す。
そして切抜きのまま置いておくもの、図書館で借りるもの、図書館に購入依頼するもの、自分で購入する候補、の4つに分ける。

ついで「自分で購入する候補」についてアマゾンで検索し、<レビュー>や<カスタマーレビュー>を読んで広告や書評の印象を確認する。
これは買おうか、となったらアマゾンのウイッシュリストに入れる。ウイッシュリストにはいつも20-30冊が待機している。
ほとぼりを冷ましてから、やっとアマゾンに注文する。

これだけ手数をかけても、失敗だったと思う買物がある。
失敗原因のほとんどは<カスタマーレビュー>の褒辞に騙されることによる。
<カスタマーレビュー>の書き手は私の年令からみると幼い人が多いようだ。
しかし最近は<カスタマーレビュー>を見ずに買う気にはなれない。

田舎住まいでは、書店の書棚で思わぬ解逅をする楽しみがない。

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2006.03.07

オープンガーデン間近

オープンガーデンを控えて、何かと多用である。

◇Mさんは今頃になって「今年は参加をやめる」と言ってきた。既に「伊豆高原散歩MAP」などは印刷に回っていて修正出来ない。「お庭案内」からは外すが、もう番号の修正は出来ない。

◇伊豆オープンガーデンの中心になっているMさんが、急に4月から仕事で海外駐在することになった。代わる人がいない。
  ではいけないんだな。どんどん代わりが出てこないと組織は続かない。

◇「庭巡りバスコース」の設定にMさんは6回も作り直した。
  10:30~15:30の5時間で巡れる庭は22庭中6-7庭である。バスの出入り事情を考え、所要時間を考え、TEASの時間を考え(バスの人数を雨でも受けられる庭は4軒しかない)、出来るだけ各庭公平に、お客様にも公平にと考えると、本当に大変な作業だ。

◇新しく入りたいと言ってきたTさん、横浜から移住してきて骨董屋を開いた。もう今年は締め切ったと言ったら残念そうだった。
  商売へのプラスを考えている。それはそれで構わないが、伊豆オープンガーデンはみんなの協力で成り立っている。

◇今日入りたいと言ってきたSさん、今年はもう締め切ったと言ったら、今年見てもらいたいのだと言う。300坪の林を拓いてやっと見られるようになったそうだ。75才ともなると1年1年が大事なのだ。

◇「お庭案内2006」の原稿作成が遅れている。もう印刷に回さなければならないのだが、気ばかり焦る。

◇そろそろオープンガーデン訪問の予約が入りだした。4、5年前までは喜んで半日、1日がかりでご案内していたが、最近はそれだけの元気がない。
  お客様も増えたし、こちらも年をとったし、オープンガーデンのあり方への認知も進んだ。

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2006.03.03

バス巡回テスト

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今日午後は、オープンガーデン庭で新規参加庭や道幅や駐車の難しい庭を、実際にバスでバス会社の人と一緒に回った。
4月16日から6月3日までのべ13台のバスを回すのだが、4コースになる。
進入の方向、ターンの場所、駐車場所などを考え、TEAS庭にその時間に行くように計らい、トイレ場所を設定し、庭にも公平に、お客様へも公平にと考えると、巡回コースを決めるのは実に難しい。

6庭巡ったがそのうち4庭で庭仕事をしていた。いよいよ春だ。
途中の無人スタンドでデコポンを買った。新鮮で、むせ返るような香りが車内いっぱいにたちこめた。

写真は増田庭の高台に立つガゼボである。左手に薄く伊豆大島が写っている。屋根の上にご注目あれ。増田さんは養蜂園なので蜂がとまっている。蜂もガゼボもご主人の手作りである。

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花の種まき講習会

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昨日はうちの庭でIGCの<花の種まき講習会>を行った。講師はかく申す私。

テキストの目次
タネの性質
播く時期
播き床
播き方
用土
播種後の管理
植替え
発育不良の原因

実技で播いたのは
アゲラタム
アスター(マーガレットアスターという新種)
トリカラー・クリサンセマム

本当を言うと10日ほど早いが(気温が)、みんなこれから種を選んで準備するのだから丁度よい。

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ついでにわが家のお雛様の写真を載せておきます。当年40才のお雛様です。うちの娘は一人娘で、おまけに自分の子供は男ばかりなのでいつまでもお雛様を引き取らない。

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久世光彦逝く―花筐はながたみ

いつの日か、「花筐」(はながたみ)というタイトルの本を世に出したいという願いを抱くようになったのは、いったいいつごろからだったろう。
―略―
何よりも、<花筐>という言葉は、美しい言葉だった。口にして香り高く円やかで、字に書いて、辺りに春霞が漂うように美しかった。たぶん<花筐>は、私が知っている日本の言葉の中で、五本の指に入るくらい、典雅な夢に誘ってくれる言葉なのである。

もちろんそれは、三好達治が昭和十九年に上梓した詩集「花筐」に負うところが多い。そこに収められた詩篇―中でも四行詩の数々に、十代半ばだった私は心を奪われた。
<青くつめたき石のへに/春のゆく日をあそびける/われらが肩にこぼれしは/花ともあらぬ柿の花>
<かへる日もなきいにしへを/こはつゆ艸の花のいろ/はるかなるものみな青し/海の青はた空の青>
<あはれしるをさなごころに/ありなしのゆめをかたりて/あまき香にさきし木蓮/その花の散りしをわすれず>

―略 檀一雄「花筐」(小説)、世阿弥「花筐」(能・狂女物) ―

もう彼らについて、あるいは彼らの狂乱の日々について書くことはないだろう。五十年にも及ぶ長い歳月の間、私の中に燻っていた<詩>への恋情は、書きおわったいま、嘘のように消えてしまったようだ。――これから足音もなくやってくるのは、<死>と親しむ季節である。

~~~~~~
(久世光彦「花筐」あとがき-2001・7より)

享年70才。私と同年である。

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2006.03.02

琥珀-仕入れ元

何の商売をするにも商品の仕入の確保は最初の柱であろう。
妻もそのつもりで臨み、「保証金を差し入れ、商品は委託品として提供してもらう」ことで話がついた。
その趣旨で覚書案も提示された。
双方了承し、ホームページもそれから開示したのであった。

しかるにである。
出来上がって送られてきた「覚書」には追加条項が加えられていた。
「乙は甲以外の商品を扱わない」「商品の加工はすべて甲を通す」
その対価が商品知識、情報の提供であり、委託扱いの特典だという。

妻はこの条件を拒否し、話は振り出しに戻った。
結局卸し価格で仕入れるだけの関係となった。

妻は長らくお茶、フランス刺繍をやっていたが看板を上げることはなかった。
今回初めての看板立てで世の中の荒波をかぶったわけである。
この卸し元は契約では行き違いがあったが品物は間違いなく確かなようだ。琥珀原石の値段が高いか安いかは判断のしようがない。
妻は今後も仕入を続けるつもりのようだ。

リトアニアの琥珀がいいよ、買いに行くといいよ、と教えてくれた人がいる。
先日のラン展でリトアニア大使館がディスプレイを出しており、琥珀がいっぱい飾ってあった。
1個3500円程度で売る琥珀磨き体験の原石を、何個売ったらリトアニアに行けるやら。

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