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2005.08.31

野球の練習と猿声

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私はこれまでに千葉商業と静岡学園高校のグランドのすぐそばに住んだことがある。
いつも野球とサッカーの練習をしていた。
どちらの野球部も県のベスト4に入るし、静岡学園のサッカー部は全国レベルの強豪だ。

どちらの野球部の練習も実に喧しい。常にケーケー、ウエーウエーと猿のような声が聞こえている。
これは何であるか。
よく見てみると練習をしているのはレギュラー選手だけなのだ。その他大勢の部員はレギュラーの練習のまわりに立って球拾いをしている。大きな部だから外野のまわりにまで立っている。
立っているだけでは退屈なのでケーケー、ウエーウエーと声を出しているのだ。いや、声を出せと強制されているのかもしれない。

一方サッカー部の練習は立っている者などいない。ボールを幾つも使って全員が動いている。
ケーケーウエーウエーと喚くようなヒマ人は1人もいない。

これは何であるか。
野球は投手以外は運動量が極端に少ないチームスポーツなのだ。
何よりの証拠にプロ野球は連日試合があるのに、サッカーは週2回でもハードだという。

あのケーケーウエーウエーの猿声とヒマな練習と陰湿な暴力体質はどこかで通底しているのではないか。

2005.08.29

駒大苫小牧野球部事件

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私はこれまでの生涯で一度だけ殴られたことがある。
中学生の時、運動会か何かでみんなしゃがんで待機させられていた。その時いきなり後ろから頬を張られた。多分よそ見をしていたのだと思うが、理不尽な暴力で許しがたく、未だに忘れられない。
思えばあの教師は野球部の監督だった。

その後サッカー部、ラグビー部など運動部を経験してきたが、どれも弱小の部だったが、どこでも暴力のボの字も感じることはなかった。

子供に暴力をふるう親は、自分が子供の時に暴力をふるわれた経験を持つという。
野球部はみんな殴られて育つから、またみんな殴るのであろう。

野球のTV中継視聴率が下がり、オリンピックから外れて、いい傾向である。
弱小スポーツになったら殴りの連鎖から解放されるかもしれない。

2005.08.28

iTunesで買曲

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iPodが大変な人気のようだ。
私も欲しくなった。

しかし電気小物を買っても使わないことが多い。
曲の買い方はどうなのか、100万曲の在庫というがどんなものか、見てみようと思った。
で、まずiTunesに入った。

ふむふむ。
すんすんと入って、途中クレジットカードの登録で?となったが、まあAppleを信用して登録して進んだら、すぐに購入可能な状態になった。
ほうほう。
どの曲でも曲名をクリックすると30秒だけタダで聞けるのが嬉しい。

さてお目当ての曲を買おうと思ったがこれがどうしても検索出来ない。
なんだ、やっぱり駄目じゃないか、100万曲はどこにあるのかと思いながら寝た。
翌日、英語で入れてみたらすぐに検索出来た。そりゃそうだな。
早速「朝日のあたる家」(アニマルズ)と「ライク・ア・ロ-リングストーン」(ボブ・ディラン)を検索で出し、<150円で購入>ボタンを押して購入した。CDにダウンロードされるのである。

実はこの曲を長年探しながらどうしてもCDが在庫切れで買えなかった。iPodに目が留まったのもここなら買えるかと思ったからだ。
今、この稿を書きながらThe house of rising sun が画面の後から鳴っている。
すこぶるハッピーな気分である。

もうこれでいい。
私には移動音源で音楽を楽しむ習慣はないから多分iPodは買わないだろう。

2005.08.27

通船

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駅長愕くなかれ睦月の無蓋貨車處女(をとめ)ひしめきはこばるるとも   塚本邦雄

この歌は菅原道真が左遷されて太宰府に向かう旅中に会った駅長(律令制の)に示した漢詩「駅長莫驚時変改、一栄一落是春秋」を下敷きにしている。
無蓋貨車に少女がひしめいて運ばれることがあっても驚くな。我々はかって無蓋貨車で兵士が運ばれ、ユダヤ人が運ばれたことを知っている。
塚本邦雄の戦争詠を代表する一首といわれる。

もじりて野口飛行士を詠む
駅長驚くなかれ今ははや通船に乗りて修理工が飛ぶ

2005.08.26

遠き死を

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「短歌」9月号<塚本邦雄-追悼特集>を見た。まだ”読んだ”までいかない。

中に一首あり。
はつなつのゆふべひたひを光らせて保険屋が遠き死を売りにくる

もじりて。
遠つ国の保険屋がTV買い占めてこの国の老いに遠き死を売る

2005.08.25

台風の映像

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台風になるとすぐ海岸に行って見たくなって妻に叱られる。

今TVで映している。
伊豆の映像は東京と同じだと思うのだが、静岡用宗海岸、三浦半島城ヶ島海岸、房総半島館山、伊豆大島元町港などが映る。
ここらに定点観測カメラが設置してあるのだろう。

しかし用宗は駿河湾の最奥部、城ヶ島も東京湾の奥の方だ。元町港も北東、南東の風からは守られている。
御前崎や石廊崎の突端、大島竜王崎の映像が見たいよ。

2005.08.24

今度の選挙・4代目

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小泉に何とかいう息子がいた。純一郎は3代目だそうだが4代目はあるのかね。
何たら息子は4代目になろうと思ったら今すぐにホリエモンの膝下に馳せ参ずべきだろう。
ホリエモンが当選してもしなくても、仮に落選したホリエモンに就いて金儲けは覚えられなくても、4代目の芽は出てくると思うよ。

折りしもホリエモンは手不足だ。すぐに行こう。行く時は純一郎と喧嘩して出るフリが必要だ。振付は森喜郎に決まり。

2005.08.22

「魂萌え」を読んだ

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桐野夏生「魂萌え」を読んだ。
今春4月発刊以来、書評欄で大変な評判になっている小説である。すぐに図書館に予約申込みしたのだが4ヶ月待たされた。

主人公は59歳の主婦で、突然夫に死なれる。
アメリカに行っていた長男一家が帰ってきて、男と同棲している娘が男と現れて、なんとか葬式をすませる間もなく、財産処分の問題が生じる。さらに夫のケータイに女の声で電話がかかる。
こうして否応なしに1人で人生に対処しなければならなくなった女性の物語である。
これから読むのを楽しみにしている方も多いと思うのでこれ以上のコメントは差し控える。

私がちょっと悩んだのはこの小説を妻に読ませるかどうかであった。黙って返却してしまえば妻が読むことはない。
しかし「これ評判の本だよ」といって渡した。
妻も相当の本読みで、読むスピードは私より2,3割早い。すぐに読んでしまった。

感想を聞いたがはかばかしい返事がない。
いろいろ考えさせられることが多かったようだ。

2005.08.21

やまももの剪定

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やまももとシラカシの半分の剪定をした。
いつも10月にするのだが諸般の事情で今日実行した。
時々雨の降る日和で、楽だった。

樹高6メートルを70センチ詰めた。周りは50センチ詰めた。
通りがかりの近所の人が、「そんなに伐って来年も実がなりますか?」と聞いた。
伐らないで樹をどんどん大きくすれば実の収穫は増えるだろうが、わが家のこの場所ではこれ以上樹を大きくすることは出来ない。

まだシラカシの残り、サザンカ、ツバキ、ヒメシャラ、キンモクセイなどを伐らなければならない。4ワーク・デイが必要だ。
本当は6月中旬に伐らねばならなかったのだが機を逸しているうちにやまももの収穫が始まり、次いで手の怪我をして遅れたのである。
やまももの剪定だけはまだ早かったが、伐り枝を拾うのが大変なので隣のシラカシと同時にやった。

2005.08.20

司馬遼太郎「街道をゆく」について

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「恐怖の報酬日記-イギリス・アイルランド紀行」(恩田陸)を読んだ。
たまたま図書館の新刊棚にあった。恩田陸については何も知らない。1冊の著作も読んだことはない。
これを読んで知ったこと。1964年生れ。女性。小説家。早稲田卒。すでに30冊の著作を出している。昨年の本屋大賞(本屋の店員が選ぶものらしい)受賞。

この本の中に司馬遼太郎「街道をゆく・愛蘭土紀行」について記した一節があった。
今時、世の読書人にとって司馬遼太郎はほとんど神様である。司馬遼太郎を論評する人はいない。
しかし恩田陸は次のように記す。只者ではない。

~~~~~~
私は小説家としての司馬遼太郎が素晴らしいことには全く疑問の余地はないと思うし、あの心躍る小説群には文字通り寝食を忘れて没頭してきた。
紀行文やエッセイの類も好きなので、「街道をゆく」は長期の人気連載だし、いろいろな場所について書かれているから、これからゆっくり読めると楽しみにしてきたのだ。
しかし、何冊か手にとって読む度に、いつも奇妙な違和感に悩まされてきた。まだこっちが若いせいだろう、と思っていたのだが、今回もやはりその感じが消えないどころか、じわじわとその強さを増してくるのである。
━略━
むろん小説であれ、漫画であれ、書き手は神である。実際手塚治虫も司馬遼太郎も、しょっちゅう自分を作品に登場させているし、読んでいる時に読者には作者の顔がいつも頭の後ろくらいのところにはっきり浮かんでいる。
━略━
司馬遼太郎は手塚治虫が自分の外に持っている神の視点を自分の外側には持てない。彼は、その神自身になりたいのだ。自分が歴史になりたいのである。「街道をゆく」には、特に、そういう歴史になりたいという色気を感じてしまうのだ。
シナリオを書いて撮った映画を、あわよくばドキュメンタリーだと思ってくれればいいな、という仄かな期待みたいなものが匂うのである。あのシリーズは、「歴史になりたい」司馬の、長い長いラブコールに思える。
~~~~~~

私も同様に感じていた違和感を、恩田陸は文章にして表現してくれた。

今度の選挙

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わが選挙区静岡6区は沼津市を含む伊豆半島一円である。
もともと建設大臣も務めた自民党の中物Ki氏の地盤であったが数年前に死去し、前回の選挙には息子のKiJr(40才)が立ったが落選した。
現職は民主党のW氏(38才?)で、若いがなかなかの人物のようだ。最近は時々中央のTVにも顔を出す。

自民党中物の二世などこれまでの私の投票対象ではないが、郵政民営化推進であえてKiJr氏に投票せざるを得ないかと思っていた。

しかるに自民党静岡県支部はI氏(37才)を公認申請したという。KiJr氏を推すのは伊東市など3支部だけで沼津、下田など16支部がI氏推薦という。どんな経緯があったのか。
I氏は元建設官僚だそうだ。これは駄目だ、いかに郵政民営化賛成でも元建設官僚には入れられない。

ところが、である。自民党本部はK氏(66才)を公認候補とした。K氏は東海比例ブロックで2度当選している現職だが、伊豆とはこれまで何の関わりもない。
ひどい話である。衆院採決の時に地方区公認の約束をしたとしか考えられない。

「今度の選挙は棄権だなあ」と妻に言ったら、「投票に行って白票を入れる」という。
成るほど、そういう選択もあったか。


2005.08.19

虹を見た

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「今やらないと技術に取り残される」などと言って別にケータイを持ったのはいいが小さな文字の取説を読むのも煩わしくて、結局緊急連絡の通話用にしか使っていなかった。
私の前のケータイを取り上げた妻が嵌まっているメールにも写メールにも手を出さなかった。

しかるに先日10才の孫が30分でそれを教えてくれた。
<がっくり>というか、<老いては孫に従え>というか、<後生おそるべし>というか。
娘は「メールを毎日送るからすぐに返信しろ」という。
リモート健康診断のつもりらしい。

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先日パソコンを増設した。ちょっと動きが遅くなるとそれはそのままにしておいて新しいのを入れたくなる。
システムの移転やLANは出張サービスの先生を依頼した。
あと大体のところは先生に聞いておいたのだが、さてメールソフトのアドレス帳の移転が出来ない。
先生にメールで問い合わせること数度、どうにもならなくて抛っておいて、また聞いて、また駄目で、繰り返して、今日だけは3時間集中してやっと移転成功した。3ヶ月ぶりである。

このメールは晴れて新しいパソコンから発信している。

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追記
今朝の犬の散歩の時、素晴らしい虹を見た。
天城の山から稲取あたりの海へ、大きな虹だった。
数分で消えた。

2005.08.17

ブックオフとアマゾン

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ミステリーを中心に読み散らした文庫本を30冊ほどブックオフに持ち込んだ。
数を数えて、汚れのひどいのを刎ねて、600円くれた。
ゴミとして捨てるより遥かにましだ。誰かがまた読んでくれさえすればいい。
ブックオフはいい店だ。
後味が悪いのは、本のタイトルは一切見ず冊数と汚れだけを見ることだ。本としてではなく物として扱っている。

その夜単行本を6冊アマゾン・マーケットプレースで売りに出した。
なんと翌朝までに3冊、4日目に1冊売れた。計3300円。
アマゾンで嬉しいのは、その本を欲しい人が買ってくれることだ。本当に嬉しい。
アマゾンは素晴らしいシステムを作ってくれた。

売れた本。
<1688-バロックの世界史像-ジョン・ウイルズ><デザインは言語道断-川崎和男><家父長制と資本制-上野千鶴子><タオ━老子-加島祥造>

私も所蔵本をすべて売るわけではないが、もう絶対に読まない本を死蔵しておくのは本意ではない。


~~~04・9・13投稿再録~~~
アマゾン・マーケットプレースでの値付け

2週間前にアマゾンのマーケットプレースに5冊出品したのですが、本日完売しました。万歳です。
「1421-中国が新大陸を発見した年 (ギャビン・メンジーズ)」や「ソロス (マイケル・カウフマン)」、「HPクラッシュ (ピーター・バローズ)」など売れそうな新刊ばかりでしたが、値付けも良かったと思っています。

私の値付け方針は次の通りです。
アマゾン・マーケットプレースの場合、買い手は出品価格に加えて360円の送料を負担します。
それで私は送料込みの買い手支払い額が新刊価格の60%程度になるように値付けします。
あえて古本を買う気になるのはそんな値段ではないでしょうか。

具体的にいうと2000円の定価の本の場合、900円で出品します。すると買い手の負担額は1260円となります。

それで私の手取りはどうなるか。
成約料として1件100円、販売手数料として135円(価格900円の15%)、合計235円が差し引かれます。それと送料として260円支給されるのですが、普通郵便で送って390円はかかりますので130円の不足が出ます。トータルで365円の出費。
900-365=535円が私の手取りとなります。

少ないようですが、死蔵してゴミで出すより読みたい人に引き取ってもらえたらこんなに嬉しいことはありません。
BookOff!に持っていっても50円くらいにしかなりません。

追記
アマゾンは900円の古本を扱って300円以上の収入になります。いい商売をしています。
物流は客同士で完了しますから、アマゾンとしては決済機能の提供で若干のリスクを負うだけです。
システム構築は固定費でもう償却済でしょう。

2005.08.15

大漁で魚づくし

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今日は海組と山組に分かれて遊びに行った。

海組は真鶴でワカシとかソーダカツオをたくさん釣ってきた。

山組は中伊豆の万城の滝に行き、<イワナの掴み取り>を楽しんで12匹捕まえた。(1匹300円払うのだが)
冷たい清流の堰で、小学1年生には難しい。でも彼も1匹捕まえた。

夕食は魚づくしであった。
写真の焼き魚はイワナ、姿造りはワカシである。

2005.08.13

ダッチオーブン料理

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孫が来て、ジジがダッチオーブン料理に腕を揮った。

第1回-チキンレッグのワイン煮(すべて6人前)
チキンレッグ6本を塩コショーし、小麦粉をまぶしておく。
ダッチオーブンを熱し、オリーブオイルを敷く。
チキンレッグを両面色がつくまでソテーする。
白ワイン1本760mlと、炒めたマッシュルーム、ニンニク、ローリエを入れて極々弱火で熱する。
60分熱したら蓋をずらしてさらに20分熱する。

他にタコのサラダも作った。
残ったスープにご飯をまぶしても旨い。

第2回-ポークビーンズ
ポークの肩ロースを500g サイコロに切って塩コショーしておく。
ダッチオーブンをプレヒートし、オリーブオイルを敷く。
ベーコン100g を炒め、次いでポークを焼き色がつくまで炒める。
スライスした玉ねぎ2個、ニンニク2片、ナツメグを加えて炒める。
白インゲン水煮缶1個(水は切る)、トマト水煮缶1個を入れて蓋をして極々弱火で40分煮る。

彩りにパセリの微塵切り。
生ハムのサラダ。

アウトドア料理しか作れないが。

2005.08.10

シーサーをもらった

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娘夫婦からシーサーをもらった。
沖縄土産であり、古希の祝いである。

場所を決めて設置するのに大汗をかいたが無事に座った。
沖縄の獅子が常滑の蛙の隣に座った。

2005.08.09

国際栽培植物命名規約

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「国際栽培植物命名規約」は1995年に大改正されたが、これまでその翻訳本はなかった。そのためそれ以前の規約がそのまま通用したりして混乱が続いていた。

このほどようやく「国際栽培植物命名規約・2004」(アボック社)が翻訳出版される。まことに待ち望まれていた書物であり、ぜひ入手したい。
しかしA5版250ページの書物で定価15000円という。なかなかアマチュアには手が出ない。初版部数500部というからやむを得ないとも思うが。

伊東市の図書館では買ってくれないだろうなあ。


2005.08.08

「夢窓疎石」を読む

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「夢窓疎石━日本庭園を極めた禅僧」(枡野俊明 NHKブックス)を読んだ。
著者は玉川大学農学部卒、曹洞宗建功寺住職、庭園デザイナー、多摩美教授。坊さんが農学部を出たのか、庭園デザイナーが僧職をとったのか、知らない。

禅の精神をしっかりと、そして禅寺の庭園が禅の精神を顕現したものであることを、きっちり書いている。

ここまで書かれると参ってしまう。禅以外に精神文化はないのかと思ってしまう。禅以外の庭はないのかと思ってしまう。そんなこと書いてないと叱られるかもしれないが、そう思ってしまう。

その辺をきっちりがっちり書けるから大学教授なのだろう。単に坊さんや庭園デザイナーならここまで書けない。禅の精神と庭園とをここまで書き込んだ人は他にいないのではないか?それとも私が知らないだけなのか?

夢窓疎石が西芳寺の庭を造ったとは知っていたが、建立時に住職だったとか、最初のグランドデザインをした人だろうと思っていた。著者によればもっとずっと深く関わっていたという。天龍寺もそうだ。
どちらも長い期間にいろいろ手を加えられて、年月の変化を経て、たった1人のデザイナーの作品とは考えられないのだが、著者は夢窓疎石の作庭を強調する。

はじめ天台宗の僧侶が担っていた寺院の庭造りが、やがて臨済宗の僧侶に遷っていったあたりの記述はよく判った。これも庭園デザイナーには書けない内容だ。

それにしても禅寺の庭以外にも庭はいろいろあるではないか。世界にそれぞれの庭があるではないか。どうしてくれるんだ。

ある意味勉強になったが、あまり有難くない嬉しくない本だ。

2005.08.06

蚊対策-羽化阻害剤

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夏の庭仕事は蚊に悩まされる。
6月から11月の半年間は長袖長ズボンでないと庭に出られない。

蚊は発生元から遠くには飛ばないと聞いたことがある。40メートルだったか?数字は定かでない。
それで極力自庭の発生源に気をつけている。睡蓮鉢にはメダカを入れる。鳥の水場はしょっちゅう水を換える。噴水の水、その他水溜りにはマシン油乳剤を垂らす。植木鉢の受け皿の溜り水にもぼうふらが発生するので油断ならない。

そういえば以前は庭に出るのに防毒面(ジャングル映画に出てくる頭にすっぽり被る防虫ネット)をかぶったものだが、この1,2年は被っていない。少しは対策の効果が現れたのか。

先日TVで蚊対策として羽化阻害剤を紹介していた。
早速調べて入手した。
「アース・スミラブ発泡錠」 製造元「アース・バイオケミカル」 販売元「中川産業」(大阪)
30錠で送料・代引き料込みで4775円であった。
大きな水槽なら錠剤のまま投入してもよい。500Lに1錠である。普通は500Lの水槽などないので、バケツか大きなジョロに錠剤を溶かして使用する。流水にも有効だそうだ。
哺乳類、魚類への影響は<毒性が低く、安全性が高い>そうだ。効果は1ヶ月以上とある。TVでは夏中有効と言っていた。

本日さっそく実行した。6Lのジョロに1錠を溶かして使用したが、余ってしまった。

2005.08.05

郵政民営化賛成

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タイミングを逸し発言が遅くなったが、私は郵政民営化に大賛成である。
もう4年も5年も前から、小泉さんが言い出した時から民営化賛成だった。

理由は、何であれ官から民への権力移譲は大賛成なのだ。そもそも私が一橋大学に行ったのも官の牙城である東大を嫌ったからだった。
入学早々初めてクラス分けされて待機していた小平の中庭で、初対面の上原兄にそう話したら呆れた顔をされたのを覚えている。

民営化反対の大合唱を見てみよ。総務省はじめ中央官庁の役人ども。特定郵便局長。全逓。これすべて既得権益を守りたい一心の我利我利亡者どもだ。
民主党もそれに乗っている。理解しがたい。馬鹿じゃないか。
郵貯・保険の金の流れが変わることを怖れて、中央官庁だけでなく公団その他の有象無象までみんな改革反対なのだろう。

既得権益のない無産階級のサラリーマンはなぜ反発しない?
私は都議選すら郵政民営化反対で民主党が負けると思ったのにそうならなかった。理解しがたい。

小沢一郎よ、鳩山由紀夫よ、一丁ここで既得権益打破に立ち上がってくれ。

2005.08.03

私の花修行3

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2.ガーデンデザインの勉強
 2-3)パソコン作図
  ガーデンデザインの通信講座を勉強して痛感したのは自分の絵の下手なことだった。図面を描かなければならないのだがどうにも図面にならない。字が下手なのと同じように絵が下手である。
  なんとかパソコンで図面を描こうと思い立った。

  パソコンで作図するとはCADを学ぶことであろう。
  しかし私は100万円以上もするCADソフトは買えないし、それほど勉強するつもりもない。
  なんとかもっと簡便に、安いソフトで出来ないか。

  調べて絵を描くにはペイント・ソフトとドロー・ソフトがあることが判った。測量図、計画図など長さのある線分を描くにはドロー・ソフトがいいらしい。
  ドロー・ソフトといえばアドビ・イラストレーターが定番である。8万円である。高い。
  もっと安いのを探して、幾つかあったが、<G.Crew8>というのを探し出した。約4500円だった。そして入手し、試し始めた。

  なかなか良いソフトだった。私にも図面が描けるではないか!
  思わず笑みがこぼれた。興奮して、たしかこの通信でも作品をご披露したのではなかったか。

 2-4)オンライン・作図講座の開講
  こんなに面白い、楽しいことはみんながやりたいだろうと思った。
  そこでガーデンの植栽図をパソコンで描くオンライン・セミナーの開講を企画した。


  さすがに私が先生になって教材を作るほど厚かましくなれず、<G.Crew8>の練達者の中から協力者を募って教材作成を依頼した。
  コンセプト作りは私である。ネットに載せるのも私である。オンライン・セミナーであるから印刷物は一切作らない。
  教材の作成費用も成果報酬(獲得受講生1人あたり幾ら)にしたから初期費用は少ない。
  こうしてほとんど金をかけずに<PCCガーデンデザイン・セミナー>を開講したのだった。
  思い立ったらすぐやる、手軽にやる、お金をかけない、のが私の取り柄であり、弱点である。しかし新規に物事を始めるのは実に楽しい。

  結果としてこの講座は儲からなかった。ここしばらくは全然受講申し込みがない。

  教材作成者には申し訳ないと思っている。
  受講申込みの少ない理由を次のように考えている。

 ア)ターゲットの問題
  ガーデニング愛好家、庭の平面図を描きたいと思う人は多いが、あえてパソコン作図を学びたいとまで考える人はそれを職業にしたいと考える人のようだ。その人たちにとって安直な4500円ソフトは却ってマイナス要因だった。せめてイラストレータークラスを使った方がよかったのかもしれない。操作を覚え習熟するには安いソフトでも同じ時間が必要なのだから。
 イ)G.Crew8の問題
  <G.Crew8>にとって不幸なことに、そして私にとって不幸なことに、セミナー開始早々に<G.Crew8>の発売元が倒産した。<G.Crew8>そのものの実力は評価されているらしくすぐに次の発売元が決まったが、その後も二転三転している。これでは信頼を得られない。
 ウ)安直さ
  印刷物が一切ないというのも安直に過ぎたか。

  今でもネットに網は張ってある。そのうちに改善策を考えよう。

 2-5)ガーデンデザインその他
  ・RHSJほか幾つかのガーデンデザイン講習会を受講した。
  ・一応「日本ガーデンデザイナー協会-NGD」の<ガーデンデザイナー資格>を取得した。
  ・あちこちのガーデンデザインソフトを入手して研究した。
  ・日本庭園に関する書物を多数読み漁った。
  ・たまたま「伊豆高原ドールガーデン」の花の植栽を任され、関係者や来館者から出来栄えを絶賛された。あえて<絶賛>と記す。


3.花の名前を覚える
  すべては名前に始まる。
  はじめ、訳のわからないカタカナ名前の氾濫に頭に来て、生産者が思いつきで勝手に付けている名前など覚えてやる必要はないなどと強がっていたが、それではいけないのだった。とにかく名前は覚えなければならない。
  名前を知らなくてどうして花の形状や性質を覚えられようか。
  ヨットの世界でも、艇の上には日常生活ではお目にかからない物がいっぱいある。すべて馴染みのない名前が付いている。その名前を必死で覚える奴だけがヨットに乗り続けることになる。覚えない人間は必ず消えてゆく。

 3-1)名札を付ける
  庭の植物には必ず名札を付ける。
  これには異論のある人も多い。しかしそれは愚論である。名札は付けるべきである。

  美術館で作品の脇に<作者、作品名、作成年代>を記した銘盤が貼ってある。実はこれにも異論があり、美学上の1つの論点になっているのだという。「銘盤による知識の先入観念を持たずに純粋に作品を鑑賞すべきである。」という唯美派の主張である。あなたは唯美派ですか?

  あまり名前を知らない人には親切に、物忘れし易い年寄りにも親切に、とにかく名札をつけよう。
  知らない、忘れた対策だけでなく、地下越冬する宿根草は名札がないとどこに何があったか判らなくなってしまう。

 3-2)植物台帳
  植えた植物の台帳を作成した。
  けっして栽培記録にしてはいけない。一品物を育てる栽培家、育苗家は知らず、ガーデニング愛好家は簡略な台帳だけを付けるべきである。庭の何百種類もの栽培記録など付けられるものではない。NHK趣味の園芸で出している「園芸日誌」の「植物住民票」でも詳しすぎる。
  <名前、植付け日、場所>が必要項目である。他に<購入した理由>を書いておくとあとから意外に楽しい。

  なぜ必要か。
  名札は風に飛ぶ。
  台帳を見ていると、苗を買ったり貰ったりした時の気持ちが思い出される。

 3-3)結果
  2002年の春、庭に咲く花を記録した。大変エネルギーを要する仕事で、とても毎年はやれない。
  3月20日から5月20日の60日間に170種の花が開いた。毎日3種の新しい花が開き、そして消えてゆく勘定である。

  この170種を記録する時、どうしても名前の判らない花が2種あった。
  2種以外の花の名前を記録出来たことが私の誇りである。

2005.08.02

「亡国のイージス」を観た

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映画「亡国のイージス」を観た。
6月に九州西岸クルーズで佐世保に寄ってイージス艦「金剛」を見て、それから福井晴敏の小説「亡国のイージス」を読んで、そして映画「亡国のイージス」を観た、という順番である。

小説はまあまあ面白かった。
こういうことを考えて、これだけ書くと印税で2-3億円になるのかと思った。
北朝鮮の特務機関員が大きな役割を果たしている。村上龍の「半島を出よ」も北朝鮮の反乱軍が九州を占領する話である。どちらも北朝鮮がらみだが、今年出た「半島」より99年出版の「イージス」の方がずっと面白い。

映画の主役は真田広之である。
2時間10分の映画で、650ページの小説の内容を観客にどこまで伝えきれるかと思ったが、映像には映像の表現力があり、それなりの物語りになっているのだろう。
準主役ともいうべき<如月 行>(きさらぎこう)を演ずる若い役者がどうも頂けない。迫力不足。凄味不足。色気不足。岡田准一などどうかと思ったが、水兵さんのように髪を短く切ったらどうなるか判らない。

1つ言いたいのは海の広さである。東京湾は狭いのだ。
距離の数字はちゃんと追っている。しかし海がよほど広い場所のように考えているようだ。10マイルが接近限度線だとかなんだとか言っているが、イージス艦なら20分の距離と判っているのだろうか。浦賀水道の水深20メートルと言っているが、東京湾全体で深さ20メートル以上の海が何%あると思うのか。
何かというと<海を埋め立てて><浮体を浮かせて><島を作って>と言う陸の人間は海をよほど広いものと思っている。
北米東海岸にチェサピーク湾がある。ノーフォーク岬から湾が奥に深く深く入り込んで、一番奥にボルテイモアとかアナポリス、首都ワシントンがある。日本で言えば房総半島の鼻を伊豆半島の先から遠州灘からずんずん伸ばして鳥羽のあたりまで引っ張ったようなものだ。そして伊良湖岬水道から湾に入って、一番奥に東京や横浜がある。
そのチェサピーク湾のどこにもコンクリートの埋立護岸は見られない。
どうかもう東京湾を玩具にして弄わないでほしい。

2005.08.01

私の花修行2

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2.ガーデンデザインの勉強

 2-1)英国通信講座の受講
  ハンギングバスケットの受験の翌2000年、ガーデンデザインの通信講座を受講した。
  もともと私は栽培家ではない。珍しい花を集めたり美しく咲かせたりすることに関心は薄い。庭作り、ガーデンデザインや、オープンガーデンの組織運営が私の興味の対象である。

  どこでもよかったが英国のKLCという講座に300ポンド送金して教材一式を送ってもらった。
  ふむふむ。
  270ページの教材を50日かかって通読した。

  当然ながら課題提出がある。これがどうも気乗りがせず、また荷が重かった。
  例えば<春の花壇に植える1年草のリスト15種を作成せよ。>とある。日本の花を15種選んで、学名を調べて送るのだが、英国とは環境も違うし流通品種も異なる。向こうからのコメントは役に立つものではなかった。
  庭の平面図など、英語で作図するのはいろんな面で難しかった。

  最大の課題は<尊敬するガーデンデザイナーを1人選んで、リポートを作成せよ。>というテーマだった。これは講座を通じての課題で卒業論文みたいなものであった。向こうは<ル・ノートル>とか<ランスロット・ブラウン><ガートルード・ジーキル>などを想定したのだろうが、私は<小堀遠州>を選んだ。日本のガーデンデザイナーとして遠州の名前しか知らなかったからである。
  それからが大変だった。遠州のことなんて何も知らない。急遽小堀遠州に関する本を数冊集めて読んだ。さてリポートになるのか。
  私は大学時代の試験リポート提出も、負けた者が全員のリポートを書く約束で麻雀をやり必ず勝つ(負けたら書けないから)という生活をしてきた人間である。学生時代以来リポートとは縁がない。
  まして英語で書くなんてとんでもない話で、早々と諦めた。

  こうして英国のガーデンデザイン講座は通読しただけでそのままになった。


 2-2)伊豆ガーデニングクラブでの輪読
  ある日、とんでもない妙策を思いついた。みんなで読んだら否応なしに勉強するぞ。

  こうして伊豆ガーデニングクラブの会員に呼びかけて「ガーデンデザイン勉強会」が発足した。メンバーは8人で、うち4人が翻訳も担当する。
  勉強会当日は翻訳当番が訳してきた部分を皆で読みあい、課題を議論する。

  皆さんもよくお判りの通り、英文を読み流すのと翻訳して日本語に定着させるのとでは雲泥の違いがある。翻訳当番は大変な努力をして勉強会に臨むのだった。
  全体を4人で訳したから1人70ページ平均となる。毎月1回、2001年1月から9月まで、1回の休みもなく続けられ、無事に全体を読了した。途中ではめぼしい課題の作成、実地測量演習・作図なども行った。
  10月、秋祭りの当日、伊東大和館で行った打ち上げの慰労会が忘れられない。

  参加したメンバーに対して心からの尊敬と感謝の気持ちを捧げる。そしてこんな企画を成立させた伊豆ガーデニングクラブにも深い尊敬の念を覚えるのである。
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