九州西岸-長崎入港
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長崎入港はやはりハイライトであった。
数百年、あるいは千数百年の昔から日本の玄関口であり、多くの外国船が目指した港である。今彼らと同じようにセールを上げて入ってゆく。
クルー一同感激の入港であった。
長崎港の奥に出島マリーナがあることは情報を得ていたが、さてどこにあるのか。
ケータイで連絡しながら入ってゆく。
「女神大橋をくぐりなさい」「橙色の丸い看板を目指しなさい」どんどん港の中心に向かう。
そして着いたところは!
東京港なら晴海ふ頭か浜離宮の桟橋か。横浜港なら山下公園の岸壁か。
かってのオランダ船が着けた出島の岸壁に、ヨットのためのゲストバースがあるのだった!
昔の出島からは100メートルほど埋め立ててあるし、埠頭は遊歩道になって「出島ワーフ」なるレストラン街が出来ているが、それでも出島岸壁だ!
これまで外国で港のど真ん中のバースにヨットを係留して尻のこそばゆい思いをしたことはあるが、日本でヨットがこんな待遇を受けるとは予想していなかった!
感激した。
長い間虐げられてきたヨット乗りはこんなことで感動するのだ。
大きな港では法律で追っ払われ、漁港では漁師に怒鳴られて辛い思いをしてきた我々が、今日は天下晴れて長崎港に迎えられた。
時代が変わったというより、長崎の歴史と心意気を感じた。
長崎には丸3日滞在した。係留料は1泊2100円であった。(関東界隈では8000-15000円である)
追記
岸壁の上に設置された救命浮環にご注目あれ。普通こういうパブリックな場所では危険防止として無骨なフェンスを作らされるのだ。しかしここでは落水者を見たら投げるライフリングが用意されているのであった。これが港だよなあ。
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