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2005.01.21

「英語でよむ万葉集」

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「英語でよむ万葉集」(リービ英雄 岩波新書 04・11 740円)を読みました。

「日本語の作家になる前に、ぼくはアメリカで日本文学を研究していた。日本語の書き手になる前に、
まずは日本語の読み手だった。
・・・・源氏物語以上に、松尾芭蕉の俳句以上に、ぼくに最高の感動を与えてくれた日本文学は
万葉集だった。そして万葉集を読み進めているうちに、日本だけではなく、世界の古代文学のなかで、
これだけのスケールの大きさと、多様な表現からなる叙情詩集は、はたしてほかにあったのか、と
考えるようになった。」 リービ英雄

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大和には 群山(むらやま)あれど とりよろう 天の香具山 登り立ち 国見をすれば 国原は
煙立ち立ち 海原は かまめ立ち立ち うまし国そ 蜻蛉島(あきつしま) 大和の国は
━舒明天皇

(大和にはたくさんの山があるが、その中で草木が茂ってみごとに装っている天の香具山に登り立って
国見をすると、国原には煙が次つぎと立ちのぼり、海原ではかもめがしきりに飛び立つ、良い国だぞ、
蜻蛉島の大和の国は。)

Many are the mountains of Yamato
but I climb heavenly Kagu Hill
that is cloaked in foliage,
and stand on the summit to view the land.
On the plain of land,
smoke from the hearths rises, rises.
On the plain of waters,
gulls rise one after another.
A splendid land is the dragonfly island,
the land of Yamato.

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田児の浦ゆ うち出て見れば 真白にぞ 不尽の高嶺に 雪は降りける
━山部赤人

(田児の浦から出てみると、真っ白に、富士の高嶺に雪が降っていたことだ。)

Coming out
from Tago's nestled cove,
I gaze:
white, pure white
the snow has fallen
on Fuji's lofty peak.

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世の中の住(とど)まりがたきを哀しみし歌一首

・・・少女(おとめ)らが 少女さびすと 唐玉(からたま)を 手本(たもと)に巻かし よち子らと
手携はりて 遊びけむ 時の盛りを 留みかね 過ぐしやりつれ・・・
━山上憶良

(・・・少女たちが少女らしくしようと、唐玉をうでに巻き、同じような年の子たちと手をつないで
遊んでいただろう、時を盛りのままに留めることができず、過ごしやってしまって・・・)

..... We cannnot hold time
in its blossoming:
when young girls,
to be maidenly,
wrapped Chinese jewels
around their wrists
and, hand in hand
with companions of their age,
must once have played.......

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いいですね。

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