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2004.09.06

ヤマト運輸のこと

ヤマト運輸がローソンとの契約を解除するという。
これまでヤマトとローソンで宅急便取扱いの契約をしていたのに、ローソンが郵パックの扱いを決めたことに抗議し、契約条項に1社扱いとなっていることをたてに契約解除するという。
ヤマト運輸はこのことについて、顧客および社会全体に理解を求めて新聞全面広告を出した。

私はヤマト運輸の言い分を支持する。

それはそれとして思い出すことがある。
大学に入った夏休み、伊勢丹にアルバイトに行った。まだまだアルバイトの口など少ない時代で、たしか学生課事務室の貼り紙で行ったと思う。新宿伊勢丹の会計課に大学先輩がいて、彼が母校に求人をかけてくれたのだ。その人を訪ねて行った。
最初、仕事は地下にある配送係だった。売り場から降りてくる配送商品を包装し紐をかけ、伝票を貼る仕事である。現在のように商品は配送センターから発送するのではなく、客が選んだ品物がそのまま地下に降りてくるのであった。男ばかりの殺風景な職場であった。
次の冬休みからどういう風の吹き回しか紳士服誂えの売り場に回され、以後そこが定位置となったことは回顧シリーズで書いた。

ヤマト運輸の話である。
デパートの地下は巨大な配送基地で、都内各所に配達する小型トラックがひしめいていた。どの運転手も自分の受持ち地域がきまっていて、届け先まで熟知している如くであった。東京はまだ狭かった。
そのデパート配送の三越百貨店を大和運輸が一手に引き受けていた。日本橋も新宿も銀座も。大きな商売だなと思っていた。
しかるにある朝、突然大和が三越から全面撤退するとのニュースに接した。昭和30年頃のことである。
学生の分際とて内実はまったく知らない。ただ、地下構内で待機するトラックの駐車料を払えと云われて大和が怒ったとの噂話を聞いた。

それにしても当時の大和運輸にとって、売上げの何割かを放棄する大決断だった。
学生の私は、よくもそんな決定が出来るものだと感嘆するばかりであった。
ヤマトが宅急便を始めるのはそれから数年後である。

今回の郵パック事件でヤマトのDNA健在を感じる。

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Comments

今日のソフトバンクの意見広告を見て
国に物申す姿勢に小倉氏を思いました
http://wapapa.cocolog-nifty.com/wapapa/2004/09/post_8.html

ヤマト福祉財団理事長として
活躍されている
小倉昌男氏はご立派であると感服です

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