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2004.03.26

石油の業転市場

∞∞∞M さま∞∞∞∞∞∞∞∞∞

どうやら私も忘れてしまったファイルがWebのどこかに残っているらしく、それをお読み頂いたとは汗顔の至りです。
いったい何を書いたことやら。

あなたが石油業界にどれほど精通されているか判らないので、とんだ釈迦に説法になるかもしれませんが、業転についていくらか弁じてみましょう。
ただしすべて10数年以上昔の知見であり、現状はまったく知りません。

石油の業転玉、業転価格の成立には3つの要素があったと思います。
1には元売会社ごとの生産能力と販売能力のギャップの存在です。このギャップはいつでもどこの業界でも起こりえますが、特に石油業界では石油業法により生産設備の建設が許可制であったため顕著に現れました。通産省が何を根拠に設備許可したか今では詳らかではありませんが、甚だ不透明な不公正なものであったように思います。
昭和43年、出光は設備許可の割当を不服として石油連盟を脱退し、業界に激震が走りました。当時出光は生産枠9%あまりに対し、販売シェア13%以上でした。このギャップを業転買いで賄っていました。こういう態度も結局は通産の思し召しに適わずで、いつまでも冷や飯を食わされる結果になりました。
高度成長期にはより多く生産することがより多く利益を上げることでした。
こうした製造と販売のギャップを埋める手段が業転です。製販ギャップは必然的に業転市場を必要としたのです。
2に換金目的です。30年代40年代50年代を通じて通常デイーラーから元売への支払いは出荷月末締め60日後でした。一方業転の決済は30日と言われました。この時代経済界は一貫して資金不足でした。1ヶ月の猶予は大きな資金創出でした。
3に、石油製品の特質として貯蔵場所が限られることがあります。危険物で、非常にバルキーで、どこにでも置けるものではありません。いろんな事情で引き取っても保有しておけない場合が発生します。例えば元売に対し毎月一定量の引取りを条件に有利な価格設定をしたとします。この場合、例えその1船の石油は安値で手放すとしても全体として得をすることがあり得ます。

私はこの石油の業転価格は需給で決まると考えました。それで業転価格の予測を研究しました。
まだ国産のパソコンが存在せず、勿論株価予測のソフトなども存在しない時代です。
私の研究は社業とはまったく関係なく個人の趣味として行われました。
私はもともと会社に対する帰属意識が薄いのです。あわよくば業転売買で儲けようとの魂胆もありましたが、実際に売買したことはありません。当時重油を1船千キロリットル買うには3千万円必要でした。

さて、現在の石油業界に業転が存在するのかどうか、私は知りません。

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