2011.12.17

ガーデン営業

つい先だって、ガーデン営業の引き合いを2件受けました。。

1件は某旅荘の前庭と駐車場の整備で、昨日1日で一応終了しました。
とても喜んでもらえました。
作業の7割は植木屋さんの仕事でした。

111216shinohoujouwork07


もう1件は150坪ほどの庭の設計施工です。
まったくの荒地の傾斜地を、ボク石を積んで境界づくりからやる仕事です。私には全然知識のない世界ですから、組んでいる造園屋さんに相談するしかありません。
しかし施主は私のデザインに関心を持って、私に依頼してきたのです。

本日見積もりを持参しましたが、見事不調でした。
高過ぎるとのことです。 ハッハ。

しかし諦めませんよ。花壇デザインや植栽プランの提案を続けるつもりです。

111203mukai07


2010.12.20

まず園路から

さきに近所の広い庭園の管理を請け負ったと書きました。F庭園としましょう。
ぼちぼちと始まりました。

大きく樹木管理、芝生管理、植栽管理に分けられます。
樹木と芝生は造園屋さんに出し、私が手を染めるのはもっぱら植栽です。

この写真は正門入口からは離れていますが国道から入ってすぐの目立つ場所で「前栽」部分と呼んでいます。
ここに植栽します。
101218fdpotmove0002

この中央のこぶし(発育不良)を外し、奥のコナラなどの枝を払いました。
そして畑土をトラック3台分入れました。

101218fdpotmove0014

このままでは畑ですね。
左奥にゴロ石が積んであるのにご注目。この辺りの溶岩で伊豆のボク石と呼んでいます。私が運べるように小さな石を選んでもらいました。
この石を畑に置いて園路を作りました。

101220fdpotenro0013

101220fdpotenro0014

まだ置いただけで据えてありませんが、これで畑が3つに分割されデザインを考えやすくなりました。勿論通路にもなります。

これから牛糞堆肥、苦土石灰、化成肥料などを入れて植栽になります。
もちろん冬に花を植えるつもりはありません。施設の柵の外ですから盗難の惧れもありますしね。
まずわが庭のジンジャー、ワトソニア、アガパンサス、ホスタなどを株分けして持って来るつもりです。
楽しいといえば楽しい。

101220fdpotenro0002

構内の方は石やタイルを貼ったデッキなので、プランターが主になります。
こんな大きなプランターが20個くらいあります。
だんだんに植えていきます。

 

2010.06.19

アンデイ&ウイリアムズ-ボタニックガーデン

昨日は伊豆ガーデニングクラブの行事で、群馬県太田市のアンデイ&ウイリアムズ・ボタニックガーデンに行って来ました。
45人乗りのバスがほぼ満席で、賑やかな楽しい旅行でした。
皆がかねて行きたいと思っていながら、伊豆からでは遠くて行き兼ねていたガーデンです。
ホームセンター-ジョイフルホンダの併設ガーデンです。

それにしても滞在時間2時間45分、往復の車中13時間には参りました。
伊豆に住んでいる宿命ですね。

ガーデンは、まあ見応えのあるガーデンではありましたが、度肝を抜かれるほどの衝撃はありませんでした。
蓼科のバラクラほどのセンスはありませんし、ハウステンボスの規模はありません。
部分的には浜松や熱海のローズ&ハーブガーデンの方が好ましいところもあります。
松江イングリッシュガーデンと宝塚ガーデンフィールズがイングリッシュガーデンを謳っていますが、ネットで構内案内図を見る限りではA&Wの方が植栽部分は広いようです。

いずれにしろ、物知り花知りのIGCの仲間との庭巡りは楽しさ一杯でした。
たくさん写真を撮り、メモを書き、苗を買って帰りました。

Andywilliamsgardenpanph

Map

100618andywilliamsgarden011

100618andywilliamsgarden020

100618andywilliamsgarden003rockrose


2009.09.28

浜松立体花博4-入場者数

1.横浜開国150年博覧会
  横浜開国150年博覧会は昨日閉幕したが、入場者数は目標500万人に対して124万人だったそうだ。
  中田市長が早々と辞めたわけだ。

2.海のエジプト展
  こちらは69万人。多いのか少ないのか。
  私も妻もそれぞれ観に行った。私はファロスの灯台のミニチュアが欲しかったのだが売ってなかった。

3.浜松花博
  2004年に開かれた浜松花博(正式名称は<しずおか国際園芸博覧会「パシフィックフローラ2004」>)の入場者数は550万人だった。
  大成功と云われた。

4.浜松モザイカルチャー世界博2009
  目標は80万人だそうだ。

5.大阪万博、花博
  ちなみに1970年の大阪万博は6420万人、1990年の大阪花博は2310万人だったそうだ。

 

2009.09.24

浜松立体花博3-もし私がプロデユーサーだったら

もし私が「浜松立体花博」のプロデユーサーだったら、現状に加えてこんな企画をたてたかった。

1.シンボルを建てる。
  一目で「浜松立体花博」もしくは「浜名湖モザイカルチャー博2009」と判るシンボリックな像を建てたかった。
  例えばビルバオ-グッゲンハイム美術館の前にある「パピー」の像、あるいは英国サマセットの「ウイローマン」のような。
  そのイメージをHPにも、パンフレットにも、入場券にも、全部に使用する。浜松駅前にはそのミニチュアを立てる。

  何を建てるか、誰が作るか、大々的にコンペにする。

080711papybilbao2

090715topiarywillowman

2.事務局ブース(展示場)でモザイカルチャーの説明をする。
  このあまりに馴染みのない「モザイカルチャー」の用語を採用するなら、まず入口のブースで説明すべきだろう。
  ・モザイカルチャーの歴史
  ・今回の出展団体
  ・モザイカルチャーの制作方法

3.作品に署名を入れる。
  どの出展物にも作者の署名がない。これでは困る。
  例えば私は静岡県民だが、静岡県出展の「紅雲の雪景富士」に関心を持った。ところがこれを誰がデザインして、どういう経緯で県の出品作と決まり、どう制作したかが判らない。
  もし作者が判っていればその人の講演を聞きに行ったり、他の作品を見たりすることが出来る。
  名前があってこそのモザイカルチャーの普及なのだ。
  「パピー」はジェフ・クーンズ、「ウイローマン」はセレナ・デラ・ヘイの名前とともに存在する。

  すべての出展作品に作者の署名を入れたい。

4.国内作家の招待
  わが国の庭園立体造形の作家を招待して制作してもらいたかった。
  1)杉浦章介氏
    安城デンパークの「花牛」を作った杉浦章介氏の作品を並べたかった。
    デンパークの「花牛」や「孔雀」は、「木を植えた男」以外の全出展作品を圧倒するだろう。

080511tpanjoenpark_013

  2)石原和幸氏
    英国チェルシーフラワーショーで2006、7、8年と3年連続金賞を受賞した石原氏の「緑の壁」を見たかった。それをモザイカルチャーと比べて見たかった。

080902sunpuishiharakazuhirogardenmu


  その他多くの造形作家がいるに違いない。菊人形や盆栽など和の世界にも貴重な技術の蓄積があるだろう。
  必ずしも「モザイカルチャー」の旗を揚げていなくても招待する、その幅広さがモザイカルチャーを発展させる。

 

2009.09.23

浜松立体花博2-モザイカルチャーとは

構内配置
 浜松フラワーパークは入口ゲートを入ると、大きな競技場・スタジアムの最上階席のような場所に出る。
 目の前からすぐに下がって底面のフィールド・トラックの部分が広い噴水池になっている。
 向こう側の丘の上にクリスタルパレス(温室)があり、左奥にローズガーデンがある。


 実はこの一望できる景観の中にモザイカルチャー博の展示物はほとんど無い。
 正面のクリスタルパレスと噴水池の間の斜面が市内の小中学生が植えたカーペット花壇になっているが、まだ暑い時期とて見栄えがしなかった。

 このサンクンガーデン(沈床ガーデン)の周囲一帯がサクラ、ツツジ、ウメなどの林や、動物園、水鳥の池など周遊コースになっていて、そこにゆったりとモザイカルチャーの出展作品が配置されている。そこは入口あたりからは見えない。
 出展は世界や国内の各市や企業(少数)で、約90を数える。ちょっと歩きでがあるが、林間コースの散策は心地よい。

 しかしそれらの出展を受けるばかりで、「浜松モザイカルチャー博覧会2009 MIH2009」としての独自の企画や展示物は無い。「博覧会」としてのシンボルがない。
 そのためか、モザイカルチャーとは何か?、何を見せられるのか?の疑問が歩いている間ずっと付きまとった。

090921hamamatsumozaiculture003

090921hamamatsumozaiculture004

展示作品
1.モントリオール市(カナダ) 「木を植えた男」
  とっつきのコーナーにあるこの作品が何といっても一番だ。不屈の羊飼いが1人で不毛の土地を命溢れる緑の森に蘇らせた物語を描いている。男の前には8頭の大きな羊が佇んでいる。後ろで走る2頭の馬は自由と命の復活を表しているという。躍動感が素晴らしい。
  モントリオール市は世界モザイカルチャー協会(MIH)の本部のある土地である。さすがである。
  これまでのMIHの各大会の作品を通じて(ネットで写真を見られる)、最高の作品ではないだろうか。
  (実は私が作庭を依頼されていた○○牧場のアイキャッチャーに馬のトピアリーを提案したことがあるが、これほどのイメージはなかったし、勿論私に作れるわけもない。)

090921hamamatsumozaiculture031h

090921hamamatsumozaiculture032

090921hamamatsumozaiculture027


2.その他
  90もあるからそれぞれだが、私の目に留まったのはこんなところか。
  瀋陽市-祈福門。磐田市-花・木・昆虫。沖縄-クマノミとイソギンチャク。広島市-カモの里帰り。スリランカ-涅槃佛。静岡県-紅雲の雪景富士。高陽市(韓国)-サムル遊び。ブラジル-日本移民の像。

090921hamamatsumozaiculture034

090921hamamatsumozaiculture071

090921hamamatsumozaiculture077

090921hamamatsumozaiculture091

090921hamamatsumozaiculture098h

090921hamamatsumozaiculture099


3.全体として
  どれも「モザイカルチャー」の定義(次項で紹介)に則った作品であって、私が期待した<花壇の立体化>とは縁がないのであった。

モザイカルチャーの定義(MIH2009 公式ホームページより)
~~~~~~
モザイカルチャーとは絵画や彫刻などの芸術と草本植物の葉や花の魅力を生かす造園や園芸の環境創造技術が融合した全く新しい文化創造のジャンルです。
あらかじめ構築された金属フレームの像の表層部に多種、多彩、多様な生きた草本をデザイン通りに植え込んで作る人、動物、風景などの像及び群像と二次元の緑花床で景観を創造する「緑花像景アート」と定義します。

19世紀にはカーペットベディングとモザイカルチャーは同義語でした。その後20世紀後半にカナダのケベック州を中心に公園などの広大な芝生の景観に色彩豊かな草本を立体的にアレンジし、魅力を添える技法として発展しました。
さらに世紀末に金属フレームで作った原型の像の表層に根の着いた草本を植え込み、花や葉の色彩美を生かした大型の像で公園や広場などの都市景観を演出する装景技法として定着しました。

ボックスウッドなどの木本を長期間にわたって刈り込んで仕立て上げるトピアリー、平面的な基盤に草花を挿入するだけのフラワーボード、立体的植木鉢設置装置などで作る立体装飾などはモザイカルチャーではありません。
~~~~~~

「浜名湖立体花博」と「浜松モザイカルチャー世界博2009」
この博覧会は昨年春発表された頃はもっぱら「浜松モザイカルチャー世界博2009」と表現されていた。
しかしいつの頃からか「浜名湖立体花博」として宣伝されるようになった。
察するに<モザイカルチャーでは何か判らない><理解を得られない>。<判りやすい立体花博にしよう>ということだろう。

090921hamanakorittaihanahaku


「立体花博」と「立体花壇」
私は<花壇の立体化><庭の立体化>の参考になるだろうと期待して見に行ったのだが、<モザイカルチャー>はそういう表現技法の芸術であって、花壇の立体化とは次元の違うものであった。

(続く)

 

2009.09.21

浜松立体花博-1

今日、開催3日目の浜松立体花博(世界モザイカルチャー博2009)に行ってきました。

詳しいご報告はまたにしますが、一番素敵だったカナダ・モントリオール出品の馬の像の写真をご披露します。

モントリオールは世界モザイカルチャー協会の本部があるところです。さすがです。

2009_0921090921hamamatsumozzaicultu

2009_0921090921hamamatsumozaicultur

2009_0921090921hamamatsumozaicult_2


2009.07.20

花選びネット-黒潮丸の時流感覚

<黒潮丸の花合わせカード>作成を声明したのが7月15日であった。

料理レシピサイト<クックパッド>からヒントを得たのは2月ほど前である。
なんとか形をイメージして、データベース検索機能作成にメドをつけて、7/15に声明を発したのであった。
その直後に「クックパッドというビジネス」(上坂徹 角川SSC新書 09/5)が刊行されていることを知り、7/18に読んだ。
折りしも7/17に「クックパッド」が株式上場し、1万9000円の買い気配のまま初値が付かなかったとのニュースが流れた。
黒潮丸は時流に敏いのである。

<花選びネット>について云えば、やっと表紙だけが出来た。
ただし表紙だけで、中味はまだ着手したばかりである。
撮り貯めた写真からセレクトして花の名前を付けるだけでも大作業である。

~~~~~~
「クックパッドというビジネス」はあまり感銘を受けなかった。
理由:
1.私にはそれほどビジネスにしようとする意識がない。
2.クックパッドの成功には技術の裏付けがある・・・と強調されているが、私には技術がない。
3.上坂徹の筆が冴えない。

 


2009.07.13

「風のガーデン」のガーデンデザイナー

090713uenosayukikazenogarden0001


昨秋TV放映された連続ドラマ「風のガーデン」をご覧になった方は多いと思う。
北海道・富良野を舞台に、倉本聡脚本・演出、緒方拳の生前最後の出演作品でもあった。
私は黒木メイサをこのドラマで初めて見た。

数日前の朝日新聞に、この「風のガーデン」のガーデンデザイナー上野砂由紀さんの記事が出ていたのでご紹介する。
まずは写真をご覧あれ。

ご本人は旭川でご家族と観光ガーデン「上野ファーム」を運営している。
100年以上続く米作農家の長女。両親が休耕田をガーデンにすることを思い立ち、砂由紀さんはアパレル会社をやめて英国にガーデン修行に行った。
5300㎡のガーデンとショップ、カフェ、ナーセリーなどを併設している。

「風のガーデン」のガーデン設計、設営で一躍注目を受ける。
昨年12月長男出産。
今年4月「上野砂由紀の庭ノート」(ベネッセ・ムック)出版。

 

2009.06.19

押し花修行を始める

御殿場ローズガーデンに行く途中、元箱根の「玉村豊男美術館」に寄った。

玉村豊男はもともとエッセイストとして飯を食っていた人だが(私はそのエッセイを読んだことがない)、田舎暮らしを実践してワイン造りを始めた。
そこそこ成功していたらしいが大病を患い絵を描き始めた。
その絵をどこかで見て気になっていたので寄ったのである。

美術館に寄って判ったこと。
玉村豊男の父親が一応名のある日本画家だったこと。彼自身若い頃絵に打ち込んだ時代があったこと。病後の療養に絵を描いたらそれが思わぬ評判を呼び、美術館開設にまで至ったこと。彼の絵はリトグラフで1枚20-40万円すること。

玉村豊男の絵は、私の知識レベルでは<ボタニカルアート>の範疇に入る。
ボタニカルアートとは次のように定義されている。
<ボタニカルアート(植物画)は植物の姿を正確で細密に描く植物図鑑のための絵画である。>
しかし彼は自分の絵をボタニカルアートとは呼んでいない。
ボタニカルアートのリトグラフでは20万円にも30万円にも売れないからだろうか。

090616tamamuratoyoocataloguei

090616tamamuratoyoohinageshih

さて私はその植物画を見ながら、<これは押し花だなあ>と思った。
そして、<この絵は描けないけど押し花なら作れるかも?>と考えた。

帰宅して、伊豆ガーデニングクラブの会員で押し花を教えている人がいることを知った。
早速その先生(遠藤さん)を訪ねた。たくさんの素晴らしい作品に驚かされた。
聞いてみると押し花にもいろんな流派があり、技法があるらしい。E先生の流派は<ふしぎな花倶楽部>という。
とにかく入門をお願いした。来月からレッスンに通う。

090616endouoshibana001

090616endouoshibana005h


先生の域に達しようなどとはさらさら思わない。花びら1枚でも押せるようになればそれでいい。

 

より以前の記事一覧